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はみ出したもの

ようやくジャグリングに気持ちが戻ってきたという気がする。集中できてきているというか。

朝、仕事場についたら、どっかでジャグリングでもするかと思った。外のちょっとしたスペースで、まずは土埃がたまった床をほうきで掃除してから、微妙にアングルを工夫してから、カメラをまわした。10分くらい軽く投げた。ジャグリングについてはしっくりこなかった。なにもできない自分が浮き彫りになってしまう。もともとなにもできていないのだが、それでも、ジャグリングを気持ちよく楽しむ、という感覚すらも、忘れてしまっている感じがした。なんだかんだで、砧公園で日々投げていたころは、しっかりジャグリングに入っていたのだと思う。これからリハビリ。

道具づくりのほうも、今日は試作的なことをやりたい気分だった。ビーンバッグの延長としてイメージしやすい、スライムの形のものをやってみようと思った。どれくらい即興的にできるのだろうか。まずは、いったん、イラレで型紙を書いて印刷をした。それは必要だと思った。4枚パネルにする。で、ミシンはまあそれなりにできる。地面に接地する下の部分がべつでもう1枚必要だなと思い、縫い途中の4枚パネルを生地に直接あてて、追加部分の型をボールペンでとった。縫い上げると、不格好だけど、ちゃんとスライムの形になっていた。4枚パネルと下の部分との接合部分がボコボコで、角度も寸法もあってなくて変だったけど、これは、最後の閉じる作業のときにそのまま手縫いで直すことができた。そうか、最後に手縫いで整えることができるんだ! と思った。ビーンバッグを閉じるためだけだった技術が、他のことに応用されたことがうれしかった。

最後に写真を撮った。「いい感じ」にしてしまうことに抵抗はあったけど、いや、これはいい感じでいいんだ、と思った。ジャグリングの枠を一歩はみ出そうとしていること、見ている人はわかるし、僕も、そういうものは見ていてわかるからだ。「商品ページ」とは違っていい。一歩はみ出したものを見て、自分がそれに追いつくようにしたい。

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