ただただ、悲しい。


どうして若くして死んでしまうんだろうか。
私たちはこの世界が広いことを知っているはず。
それでも、今自分が生きている狭い範囲のことで頭がいっぱいになってしまう。
それが全てではないと、頭のどこかで分かってはいても。
この世界は広いと知っているのと同時に、自分の意識からは絶対に逃れられないことも知っている。
どこにいても、何をしていても、自分の意識を通してしか世界を理解することはできない。
たとえ日常から遠く離れた場所にいたとしても、自分の意識からは絶対に逃れることはできない。
だから尚更、日常で感じる苦悩に、脳の最大容量を割いてしまう。
それが限界に達した時、もう、自分から逃れるには死を選び取る道しかないのだろうと想像する。

死は一瞬で永遠の出来事であると知る。
誰もが、死と隣り合わせの日常を生きている。

なにも、死ななくても良かったのに。
そう思ってしまうのは、残された側のエゴなのだろうか。

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