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大学職員の秘密インタビュー

大学職員の人事をしている玉山さんという著名な方がいらっしゃいます。その方がnote上で大学職員インタビューを実施されていたので、自分も玉山さんの質問(元は埼玉大学のインタビュー)まねてやってみます。ただ嘘がいってませんが、多少ぼやかしている所もあります。​

1.前職について

Q.前職はありますか?また、前職がある場合は前職の業種、職種を教えてください。

前職はあります。職種は某サービス業で営業でした。前職の同期は103人いましたが、辞めた中にも大学職員の方がいます。

Q.前職での経験で最も役立っていることは何ですか?

理不尽なことへの対応。

Q.学生時代の経験で最も役立っていることは何ですか?

学生時代、月給をもらって働いていた時期がありまして、週2~3日は事務所で寝泊まりしてました。そこでゴザを敷いて寝たり、オフィスチェアを並べて寝る術は今でも役に立ってます。……いや冗談です。

学生時代の仕事はプレゼンしたり、地域内の各組織のとりまとめや支援をしていたので、当時培った事務処理やPCスキルは役に立ちました。自分は大学では情報の授業はなかったので、大学時代の仕事で今も役立つスキルを磨いています。

2.現在の仕事について

Q.現在の担当業務はどれにあてはまりますか?

対外的には大学の質保証やIRをやっていると言ってますが、やる事は学内の何でも屋です。もしくは漂流した仕事をすくいあげて処理する人、誰もやらない仕事をやる人、上司(学長や副学長)のビジョンを具体化する人です。

Q.教員・学生との距離感はどの程度ですか?

昔は教員と職員の距離はありましたが、最近は比較的距離は近くなりました。ただ自分は年取っただけかもしれません。学生の方々とは行事ぐらいしか接点がありません。

Q.①仕事の自由度、与えられている裁量はどの程度だと思いますか?②また、自らが主導的な役割を果たして物事を進めた経験はありますか?

仕事の自由度、裁量はかなりあります。むしろ、仕事柄決まったことをやる事はありませんので、個人の裁量で動く事が殆どです。そのためには日常的に情報収集や文献を読んだりと勉強も不可欠です。②については、仕事柄、立場柄としてそんなのばかりです。(逆に何もしないと仕事は何もでてきません)

Q.仕事上英語を使う機会はありますか?

ほぼありません。

Q.働くうえで、今後 伸ばしたい・身に付けたいと思う知識やスキル等があれば教えてください。

どちらかというと教学系できたので、将来的に部長や局長を目指すなら総務系や会計などの知識やスキルが必要だなと思っています。

Q.大学職員を志望した理由、また現在の大学のどのような点に魅力を感じ志望されたか教えてください。

だいぶ昔の話ですが、当時は学生支援がやりたいと言った記憶があります。まあ学生支援の部署は数年だけで、そこからずっと今の部署なんですけどね。

Q.現在、働いていて満足している具体的な内容を選択してください

某補助金を担当しているので、それが無事とれるとですかね。年々選定率が下がっていて冷や冷やしています。

3.先輩職員の声 

Q.大学職員として実際に働いてみて、働く前に想像していたこととの違いやギャップを感じた経験はありますか。また、それはどのようなことですか。

大学職員、事務職員といっても事務作業ばかりではないです。マニュアルがあれば出来る単純作業や定例作業は派遣職員の方やアルバイトの方がやることも多いので、事務作業よりどうすれば効率的か、効果的か、より良くするにはどうしたらいいかが求められます。

Q.現在の大学で働き始めてから、これまでで最も印象に残っている又は最もやりがいのあった仕事について教えてください。

自分で構想して、申請書書いて(作文して)、学内や法人と折衝して、補助金獲得して学内に学生の学び合えるコモンスペースを作ったことですね。

Q.働く中で、目標としていることや、日頃から心がけていることがあれば教えてください。

日々勉強です。また特定の分野については学内では誰より詳しい、説明できるようになることを目指しています。また学内では異端だとは思いますが、パイオニアとなるような職員を目指しています。

Q.現在の大学で働くことを通じて、「自分のここが成長した」と思う点や、身に付いた知識・スキル等があれば教えてください。

文章を書く仕事が増えたので、執筆の苦手意識は少なくなりました。

Q.事務職員の仕事のうち、「この部署の仕事は面白い」「あの部署の仕事が面白そうだ」という仕事があれば、 理由も含めて教えてください。

特定の部署名はあげませんが、裁量がある部署は楽しいと思います。大学には様々なステークホルダーがいますが、それらの要望や将来がどうなるかを考え、自発的に動いて教育に貢献するのは職員としての在り方の一つかと思います。

Q.自身はどのようなタイプの人だと思いますか?

めんどくさがり屋です。あとおおざっぱなので事務作業嫌いです。

4.受験生へのメッセージ

Q.どのような後輩と一緒に働きたいと思いますか?

チャレンジしてくれる人と働きたいと思います。最近は若手職員にも教職協働で新規プロジェクトなどに加わってもらうことがありますので、積極的に参加して欲しいです。

上司が心配とか、仕事量が心配とかある人もいますが、それは調整やマネジメントを行う私や管理職の仕事です。

Q.最後に受験生へのアドバイスやメッセージがありましたらお願いします。

建学の精神に共感したという理由をよく聞きますが、建学の精神にも背景があります。また共感したといってもなぜかは掘り下げて欲しいです。また大学は斜陽産業でもあります。今の若い人は目先だけではなく、5年後や10年後も見据えてほしいと思います。

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