昭和の日記が火をつけた。
2月13日
今日はいつもより暖かい。
温かい食べ物が恋しい季節は、もうそろそろ終わるのだろうか。
35年生きてきて、今だに暖かくなる時期をはっきりとは覚えていない。
図書館で借りてきた『富士日記』におおいに影響を受けた。
さくらももこさんの『21世紀日記』の昭和版のような日記だ。
2月14日
信号待ちをしていると、サイドミラーからお年寄りが柴犬を連れて散歩しているのが目に入った。
お年寄りはよたよたと歩いて、柴犬はそのゆったりとした歩調に合わせ、ちらちら飼い主の顔を見ながら歩いている。
青信号を進もうとしている飼い主を制すように、柴犬は赤信号のほうを向いてぴたっと止まり「ああこっちか」というふうに飼い主も立ち止まった。
それを見ていて、ふと、大好きな詩を思い出した。
2月15日
運転中、遠くからサイレンが鳴ると、前後左右どこから来ているのかまったく分からない。
その姿が見えるまで、どうすれば良いか分からず、そわそわする。
今日は何も予定が無かったのでフードデリバーで働く。
車の中で『富士日記』を呼んだり、仕事のことを考えたり、noteを書いたりして配送依頼が入るのを待つ。
11時から16時まで、そんなふうに過ごして6193円。
実質の労働時間は2時間くらいだろうか。
好きな時に、ながら仕事で楽に稼げるのはありがたい。
車で5分のところにある山に向かい『八月の御所グラウンド』をオーディブルで聴きながら1時間散歩。
聴いた小説は女子駅伝の話から始まるのに、声優さんは男性で違和感が気になり集中できず。
帰り道、スーパーでじいちゃんのために薄皮つぶあんぱんと生まめぱんを買って帰宅。
帰るとじいちゃんはコタツの中で寝転がりながら、Netflixで『科捜研の女』観ていた。
「1日1個やで」と念を押してからパンを渡して、パンは1番何が好きかと聞いたら「アンパンや」と、じいちゃんは答えた。
2月16日〜
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