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好きと嫌いは表裏一体
いきなりですが、夏の蝉の音色がとっても好きです。
その音を聞くだけで私は幸せになります。
好きなこと
夏になると、朝から蝉の音が響き、爽やかな太陽と木々の緑が私を包んでくれるような気がして、そんな感覚がすごく好き。
蝉の音を鬱陶しいと思う人も多いけど、私は本当に大好き。
なんで、こんなに好きなんだろう。
思い出せば、小学生の頃の夏休み。ソファでゴロゴロしながら、よく蝉の音を聞いていた。太陽の暖かさで、眠くなり昼寝して、とても気持ち良かったことが記憶にある。
そして、おじいちゃんが徐ろに来て、
「こんな暑いんだから、エアコンつけにゃー」
って、よく言ってた。
毎年のように、そんなやりとりをおじいちゃんとしてたなと。
そんな些細な思い出が、子供の頃の幸せな思い出として残っている。
だからなのか、蝉の鳴き声は、幸せの印のような気がしてならない。
穏やかで優しい。
そんな感覚がたくさん詰まってる。
嫌いなこと
金属音。響く音。弦の音など。
嫌いなこともまた、音。
聴覚過敏なのか、苦手な音が多い。
子ども頃、特に嫌だったのが、メトロノームのカチッカチッの音とピアノの低音を重なった時、あの感覚。振動が指から伝わり、音が耳から入り、ピアノ弾くどころではないほど、嫌だった。
でも、とめることなく弾いていた。
その感覚を我慢して、ピアノを10年続けた。
きっと初めからその音や感覚が嫌いだった訳ではないと思う。徐々にそうなった気がする。
では、なぜ嫌いになったのか。
その答えは明白で、私はピアノのお稽古が嫌だったのだ。先生も好きではなかった。
でも、頑張らないといけないと思い続けた。
そんな思いまでして10年やったピアノは、今では何も弾けなくなった。全く覚えてもいない。
そんな思い出があるから、きっと音が嫌いなのである。
好きも音、嫌いも音
好きとは同時に嫌いも近くにあるんだなと思う。つまり、好きと嫌いは表裏一体。
好きなことは?
って聞かれて、分からなければ、嫌いなことを探すといい。
嫌いなことって、案外簡単に見つかる。
嫌いを辿れば、その近くに、あるいはその反対はきっと好きはある。
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