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1.狭小住宅の設計自由度を高める 「フロッキン狭小壁」とは?

「フロッキン狭小壁」は、柱芯-芯350㎜壁倍率7倍相当と高い耐力を実現する木構造の耐力壁です。耐力が高いのに構造計算も施工も簡単な商品を目指して開発しました。そんな「フロッキン狭小壁」の特徴をご紹介します。


<ディティール>

フロッキン狭小壁は、専用の柱頭金物(FP-25)・柱脚金物(FHD-50)・専用アンカーボルト・専用面材・専用ビスから構成される、柱芯-芯350㎜の耐力壁です。
柱芯-芯350mm限定となり、柱長さは2200~3000mmの範囲に対応しています。

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納まりは、中柱型や隅柱型に対応しています。
隅柱型の他に、直交梁勝ち納まり、通し柱納まりにも対応しており、納まり種別と柱長さによって耐力が違ってきます。


<部材構成>

狭い巾で高い耐力を持つ「フロッキン狭小壁」ですが、柱・梁材は一般的な材料で、経済性に配慮した仕様としています。

・梁 105×180以上べいまつKD材 /機械等級区分製材E110以上(JAS)

・管柱 105角~150角(平角も可)/スプルース同一等級 構成集成材        E95-F315以上(JAS)


<フロッキン狭小壁の巾狭による優位性>

フロッキン狭小壁は柱芯-芯350mm最大壁倍率7倍相当耐力壁として見ることができます。
一般的に世の中で使われている耐力壁は、構造用合板等の構造面材で柱芯-芯600mm以上、筋かい耐力壁は柱芯-芯900mm以上の長さが必要です。

フロッキン狭小壁は、構造用合板より250mm、筋かい耐力壁より550mm短くできるため、車庫や大開口があるなどで600mm以上の壁が確保出来ない場合に、フロッキン狭小壁を使う事で設計の自由度が飛躍的に向上します。特に狭小住宅のインナーガレージで数多くご採用いただいています。

<門型フレームとの比較>

門型フレームなどの木質ラーメンとどう違うのですかという質問をよく受けます。

下図の一番左がフロッキン狭小壁、中央が軸組の中に入れ込んだ門型フレーム、一番右が純粋な門型フレームです。

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フロッキン狭小壁は、ほぼ一般的な耐力壁と同様の扱いなので、上の絵の様に片側設置での設計が可能です。門型フレームと比べても開口幅が大きくとれる場合があり、商品価格や構造設計料金なども安価にできると思います。

構造計算についても、一般的な木造三階建て用の構造計算ソフトで入力・設計可能な様に評価を取得しています。上階に耐力壁が載っても一般的な許容応力度計算で普通に計算が可能で、門型フレームの様な特殊な解析や計算は不要です

フロッキン狭小壁を使うと、上部の梁スパンはどれくらいとばせますかと聞かれます。フロッキン狭小壁は一般的な耐力壁と同様ですので、フロッキン狭小壁を使う事で梁スパンが跳ばせたり、梁成を小さく出来るわけではありません。あくまで巾の狭い耐力壁で上部の梁は通常の構造計算にて梁成を算定する形になります。


フロッキン狭小壁 公式サイトもご覧ください⇒ https://frog-king.jp/wall/


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