仙台大学フロアボール部

仙台大学にはフロアボール部という部活動がある。
日本の中でフロアボールというスポーツを知っている方はとても少ない。
簡単に説明すると、体育館で行う陸上型アイスホッケーだ。

フロアボール

フロアボールは、北欧スウェーデンで生まれたスポーツで、アイスホッケー選手が夏に練習をするために生まれたと言われている。
1970年代にヨーロッパ内で広がり、1980年代から各国に協会ができ始め、徐々に世界に広まっていった。日本にもフロアボール連盟が存在する。

通常は標準サイズのコート(以後、標準コート; 40 x 20メートル) 標準コートの場合、両チームとも、5名+1ゴールキーパーでプレーされる。チーム全体としては、いつでも交代できる選手を構成される。
フロアボールはアイスホッケーのように身体のぶつかり合いは無いが、最近はボディコンタクトを許す度合いが増している。例えば、ルーズボールを相手選手と取り合うときには、肩と肩で競り合うチェッキングは、認められている。フロアボールは、プレーがコーナーやボード沿いで密集するときにチェックすることが増えてきてもいる。チェッキングに関して、最も適した比較対照はサッカーである。サッカーで行われるチェッキングは、プレーから相手選手を取り除くことよりも、ボールとのポジショニングを良くするために行われる。


フロアボールで使用するボール。


一般的に使用するステック

仙台大学フロアボール部

仙台大学フロアボール部は、今年で創設13年目を迎えた。
フロアボール部の部員は、ほとんどの人が初心者である。高校まで野球・サッカー・バドミントン・水泳・空手・ボート・テニス、様々なスポーツをやっていた生徒たちだ。
今の部員になぜフロアボールというマイナーで知られていないような部活に入ったのか聞くと、
元野球部
「高校まで野球部で一生懸命戦い続けて、卒業とともにもえつきてしまったた。でも、大学に入って何かやらないと駄目な大学生になってしまうと思い、新シスポーツを始めようと思って入ってみた」
元サッカー部
「大学でもサッカーを続けようと思っていた。でも仙台大学のサッカー部には、クラブユース出身の選手や、強豪高校出身の選手が多くて諦めた。試合に出ることができず辛い練習するのであれば、なにか新しい部活で頑張りたいと思った。」

多くの生徒が、
「新たなスポーツをはじめてみたい。」
「勧誘してもらったときに体験してみてすごく興味が湧いた。」
「自分が成長して、活躍していきたい。」
などの理由を持って入部している。

みんなスタートラインは同じである。
ステックを持つことも初めてで、団体競技をすることだって初めてという人も多い。
そんな人達が集まっても週に4回行われる練習を一生懸命行っていけば、4年生になる頃には、東北で一番になれたり、全国大会に出て、関東の大学、社会人チームなどとも互角に戦うことができる。

現に仙台大学の成績が初心者でも戦えて楽しめるということがわかる。
2021年
東北リーグ大会、女子優勝
インカレ女子 優勝3連覇
インカレ男子 優勝
日本選手権 男女出場


仙台大学フロアボール部

東北地方には仙台大学以外にも、フロアボール部がある大学がある。
東北大学と山形大学である。
東北大学や山形大学の生徒たちも初心者の選手がほとんどである。
週末はリーグ戦や練習試合なども行われる。他の大学の練習に参加しあって、切磋琢磨しながら全員で競技力を向上していっている。

2022年12月24日と25日に行われた全国学生フロアボール大会では、全国の強豪校を抑え、仙台大学男子チームは優秀を果たした。

全ての部員が初心者からのスタートでも皆で喜び皆で悔しい思いができる。
青春を楽しむことができる最高の部活動である!

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