チェリまほのことも町田啓太のことも1ミリも知らないけど映画『チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』を観てきた初見感想

よ、良……
世界平和……

すごいイケメンがおる!!?!!!??!!!
よくこんな顔のいい人類がこの世にいたな!? 全ての登場シーンに解説文をつけて『イケメン図鑑』を編纂しても差し支えないくらいの PERFECT IKE-MEN が愛情に満ちた表情、愛情に満ちた仕草で子犬のようなちょいモサ青年に恋をしている……こ、これは……。

LOVE...

黒沢が画面に映るたびにイケメンが補給されてみるみる健康になる。近ごろ、「○○からしか摂取できない栄養素がある」みたいな表現が流行ってるけど、そうかこれか、これのことか! 確かにこれはイケメンを目に焼き付けることでしか摂取できない栄養!! と得心がいった。うわスーツの下にベスト着てる。スーツの下にベストを着られるのはイケメンの特権という説が有力です。

顔がいいだけでなく演技も上手いな!? これは安達くんを愛している人の顔じゃん……。そういう役だから仕方なく愛している演技をしていますって感じじゃない。これは安達くんを愛している人だ。二人の仲を心から応援するしかない。合間合間に挟まれる恋愛描写がこそばゆいな!? 家屋の床とか壁とか天井になって二人を見守りたいな!? このキャンプ描写いる?? いる!!!!! どうして鮎を捕まえて「鮎って意外とかわいい顔してるな」的なことを言った安達くんにすかさず「安達のほうがかわいいよ」って言わなかったんだよ黒沢!! ばか!!! ※台詞はうろ覚え

海辺で婚約指輪のケースをパカーするシーンは、(黒沢、指輪ケースをパカーする練習したんやろなぁ……上手くパカーできとるで……)と謎の親目線で涙ぐむしかなかった。黒沢が安達くんにジェラピケ着せて写真撮る一幕があったけど、もっとコテコテにプリチーラブリーなジェラピケはなかったんですか? この映画唯一の不満点です。

オムライスを心に刻んでいるひとときがかわいいな……。別にそんな必死で記憶しなくてもスマホで写真に残せばいいじゃんと思ってしまった自分が恥ずかしい。仕事もできて料理もできて実家も太くて横須賀出身、そして朝が弱い。これ以上理想のイケメン像を詰め込むのをやめろ。ハイスペックイケメンは一昔前ならスーパー攻め様になっちゃってたかもしれないけれど、変に悪ぶってたり偉そうだったりせずに、ひたむきで紳士的な性格なのが令和の時代を感じる。黒沢がスーパー攻め様じゃなくてよかった。令和万歳。

今日この映画を観るまで、私はこの作品のことをガチで何一つ知らず、帰宅してから公式サイトを見て前日譚としてテレビドラマがあったこと、原作漫画があることを知った。俳優さんも誰一人知らない。あっ嘘、榊原郁恵と松下由樹は知ってた。この二人以外の役者さんは初めてお目にかかりました(多分)。こんなイケメンが日本に存在していたことを知らなかったなんてもしかして人生損していたのでは!?  なんでいきなり映画を観に行ったのかというと、別の映画の予告編で流れてふーん面白そうじゃんと思ったから。

「二人の関係を公にしないと事故とか何かあった時に連絡がいかない、だからきちんと自分の大切な人を家族や職場に紹介したい」という旨をはっきりきっぱり言明して、すみやかにお互いの家族に紹介したのはいいね。榊原郁恵と松下由樹、「あっこの顔は反対する顔だ、偏見を持ってる昭和の古い顔だ」と観客に思わせといて、一転して「歓迎する準備はできている。我々は家族だ(意訳)」と受け入れられるのはドキドキするね。教会で挙式のシーン、応援上映だったら観客からの拍手がすごかっただろうな~。

主役二人の勤めている会社が文房具屋さんっぽい(純粋に文具だけではなくて他に○○事業部とかありそうだけど)。このご時世に地方に進出して大規模店を開設するくらい文房具って勢いのある商材だっけ……? 長崎支店の先輩社員っぽい人すごい良い人でよかった。エンディングで流れた主題歌もサイコーだった。歌うまいね!?

映画以前の二人の馴れ初めとか全く知らなくても全然面白くて大満足だったんだけど、これ今からでもドラマ観るか原作漫画読むかしたほうがいいやつかなー。黒沢は安達くんのどういうところを好きになったんだろう。それすら知らないからなー。魔法要素はそれほどでもなかったです。
おわり。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?