月額990円を払えば町田啓太が無料で観放題だぞ!! そう、Netflixならね。

という訳で私には1円も入ってこないダイレクトマーケティングをしつつ、「Netflixで観れる町田啓太登場作品」を一通り視聴したので感想を書いていくよ。

この記事を書いた人は、町田啓太という俳優を『チェリまほ』でしか知らず(ドラマを観ることがほとんどなく、普段はゲームばっかりやっています)経歴などの予備知識がほぼゼロの状態で自由に感想を書き散らしたので、もし的外れなことを言っていたら寛い心で許してほしい。

例によって、ストーリーのオチを詳述するようなことはしていないけれどネタバレが全く無い訳ではないので、これから視聴するつもりで事前情報を一切入れたくない! という方はご注意ください。

対象: 2022年11月19日現在で Netflixで観れる町田啓太登場作品(抜け・漏れがあったら申し訳ない)

『PRINCE OF LEGEND』

https://www.netflix.com/title/81568925
あらすじ: セレブ王子の朱雀奏は、ヤンキー王子こと京極尊人と大切なものをかけて戦うことに。だが、他の王子たちも参戦し、プライドをかけたプリンスバトルが幕を開ける!
出演: 片寄涼太、飯島寛騎、塩野瑛久、白石聖
ジャンル: 国内ドラマ、TVラブコメディ
話数: @21分 x 10話(2018年)

なんだこれ……最初に観る作品間違えたか? プリンスバトルってなんだよ。
母からの教えが「初めてつきあう人と結婚すること。」って重すぎる! 子供に自分の人生の積み残しを負わせるのをやめろ!! 

金持ちセレブしか出てこないのかな……住む世界が違うセレブの恋愛模様をひたすら見せられたところでな……と思ってたところに京極尊人ォ! 強面なのに素直で純情バカなところがかわいい。万丈龍我以来、こういう良い奴系ヤンキーキャラもかわいいなと思うようになってしまった。弟も兄思いで優しくてかわいい。彼ら一家に幸あれ。

貧乏でも顔が良ければ入れるクラスがある名門学園ってえぐいな……とこの世界の闇を感じていたところに町田啓太キタ!! 先生役も実に良きですね……王子度!? 王子センサー!? 兄弟だとポイントが高い!!? 何なんだこの学園は。生徒も先生も変人しかいないのか。すごい王子率の高さ!?

町田啓太ほどの超絶美形でも容赦なく変人奇人枠にぶっこまれる世界観揺るぎない。先生界の絶対的センターってなんだよ。先生界とは。さりげなく眼鏡を咥えるな。床に寝転がって駄々をこねるな。またスーツの下にベスト着てる。ウインク巧いですね。やっぱ演技上手いな~。わたし町田啓太を見るたびに演技上手いな~って言ってるな。今作でもモノローグの「感w謝wwしかないwww」「僕の王子センサーが反応しているゥ~~」のところとか最高に上手いよね。

彼氏にしてはいけない3Bウケる。美容師もダメなの!? 仕事柄、客の女性と(物理的)距離が近くならざるを得ないから危ういってことなのかな? そういやバンドマンといえば、バンドマンをネトストして結婚した人がいたよね。つまりバンドマンが彼氏でも幸せになれるのでは?

いやー楽しかった。一人の少女をめぐってハンサムボーイが次々と登場するので、観る乙女ゲーという感触。単純に顔がいい面々だけを集めたのではなく、色々なタイプを持ってきているのが楽しい(ただし全員自分勝手)。錚々たる“王子”たちの中で、大注目は久遠誠一郎くんです。ついでに言うと、『とうらぶ』だと薬研藤四郎くんが好きです。わかりやすいな。

14人の王子! 豪邸執事軍団! ブルジョア名門校! と絵面は強烈だけど、全編を通して明るいコメディで、@21分 x 10話というライトさでサクッと観られるのは良かった。サクッと短くまとまってると思った? このあと劇場版も続編もありまーす! 総視聴時間390分コースでーーす!!


『劇場版 PRINCE OF LEGEND』

https://www.netflix.com/title/81568983
あらすじ: セレブたちが集う聖ブリリアント学園で、3年に1度開催される“伝説の王子選手権”。14人の王子たちが火花を散らし、激しくも華麗なプリンスバトルを繰り広げる!
出演: 片寄涼太、鈴木伸之、川村壱馬、佐野玲於
ジャンル: 邦画、ラブコメディ
時間: 91分(2019年)

続きは劇場版で!! ということで、一番の見どころである“伝説の王子選手権”を本当に映画でやるとは……。冒頭で「これまでのあらすじ」を分かりやすく流してくれるので、TVドラマの内容を忘れちゃった人、劇場で初めて作品に触れる人でも安心! これ映画館で全14種類の週替わりブラインド特典とかやってたのかな。グッズの売れ行きとか誰が一番人気だったんだろう。

プリンスバトルって、つまり、誰が一番キュンキュンする壁ドンをできるか競う……ってコト!? なんかこのキュンキュン投票システム、『KING OF PRISM』で観たような……。競技の練習で想い人の奏くんに壁ドンしてもらえた誠一郎くん良かったね……。壁ドンの意味をはき違えてる京極尊人くんかわいいね。年下男子に「お姉さんを抱っこするの、照れますね」とか言われてみたい人生だった。

奏くんの歌これご本人? 歌うまい! 歌がうまいのは王子度高いよね。ハッ……いつの間にか“王子度”を理解しはじめている、だと……!? 早々に脱落して悲しそうな顔をしている町田啓太よかった。伝説の王子になりたい一心で転職までしたのにね。もっと悲しそうな顔してほしい。

しっかし、相も変わらず誰一人として果音ちゃん本人の気持ちを慮ってないのワロタ。いや、竜くんはけっこういい感じだった。ヤンキーの株が上がり続ける作品。ヤンキー兄弟といえば『ときメモGS3』の桜井兄弟もいいよね。(隙あらばゲームの話をする奴)

劇場版も1時間半でサクッと終わるのは良いね。その代償として、最大の山場であるはずの選手権がダイジェスト風の駆け足で終わってしまったけれど。王子度がオーバーヒートしすぎて会場が大破したけどキュンキュンパワーで修復されたとかのひと悶着あってもよかったのでは(それは別作品)。


『貴族降臨 ―PRINCE OF LEGEND―』

https://www.netflix.com/title/81568984
あらすじ: 夜の世界で輝くホストクラブを双肩に担い、名を改めて“貴族”として生きるシンタロウ。“伝説の王子”である朱雀と、頂点をめぐる激しいバトルを繰り広げる。
出演: 白濱亜嵐、片寄涼太、関口メンディー、吉野北人
ジャンル: 邦画、青春学園映画、ヒューマンドラマ
時間: 93分(2020年)

『劇場版 PRINCE OF LEGEND』の続きだと思って観にきたんだけど……え、ラブコメどこ……? 何なのこの歌舞伎町のオーラを漂わせた人たちは……あれっコレもしかして前日譚が別にある?? 後で調べなくては。ホストものはちょっと不勉強なんすよ。知ってるホストといえば『ヒプマイ』の伊弉冉一二三くらいしか……。なんか急に歌い出すところは共通点あるよね。好きな曲は「パーティーを止めないで」です。

Bonjour って挨拶されて物怖じせず Bonjour って返せるの、さすが教養あるお嬢様学校じゃん。それはそうと、この世界のモブ(生徒・保護者・女性客)、仮面ライダー世界の民衆くらい洗脳されやすくてチョロいな。でも「王子が渋滞してるよ!」の名言を放ったモブもいるんだよな。なんなんだ。

ええええ誠一郎くんどうしちゃったの!? ラファエルとは!?? 金髪あんま似合ってなくない?ああ……、秘めた想いがばれちゃったのか……心痛いかばかりか。元くん、下剋上王子なのに、第一側近が居なくなったあとも自分を「第二側近」と名乗ってて(自分を第一に格上げしていない)謙虚……好き……ってなった。

光輝くんは貴族スタイルも結構似合ってる。彼も歌めっちゃ上手いね! 軽率に歌の上手さを披露していけ。しかし、ハイソな学園でダンス王子とか呼ばわれてキラキラしてた彼が、家が商店街のしがないお弁当屋さんでお金に困っていたなんて……そういや彼は学園の中でも「エコノミー枠」だった。まさかこういう設定を活かしてくるとは。

プリレジェだと光輝くんの取り巻き1号・2号くらいの地味な扱いだった日浦くんと小田島くんの存在感が増してていいぞ~。特に小田島くんの髪の青メッシュが鮮烈で良い。そして竜くんがネクストの2人と仲良くしてるのがかわいい。やっぱヤンキー兄弟いいわ。京極尊人の女の趣味が最高。田丸麻紀みたいな母ちゃんを持ったらそりゃあ年上好きになってもおかしくないんだわ。

今回は見せ場のバトルシーン(フェンシング対決、チンピラとの喧嘩)をきっちり盛り上げて描写してくれたのでハラハラドキドキした。ドリー、潔くて良い敵役じゃん。敵がカッコイイ作品は良い作品! ラブコメはなかったけど群像劇ドラマがあった。いきなりダークなムードで始まったから動揺したけど、最後まで観てよかった。ラストでジョーカーみたいな人が出てきてなんか不穏だけど。これは続編がある兆し。

誰も彼もが抗争に巻き込まれて変わらざるを得ず、作品の雰囲気すらがらりと変わってしまった中、町田啓太演じる先生王子だけブレてなくて笑った。今のところ私の中で町田啓太はコメディ作品にしか出てない。のでコメディ俳優のイメージが築かれつつある。絶世の美形なのにすごい笑いを取ってくる。今作ではちょっとしか出てこなくて残念。


『貴族誕生 ―PRINCE OF LEGEND―』

https://www.netflix.com/title/81568935
あらすじ: 自分の建設会社が大きな危機に直面したことを知ったシンタロウ。大切な会社を守るため、伝説のホストクラブ“テキサス”の代表を務める、実の兄との戦いに挑む。
出演: 白濱亜嵐、廣瀬智紀、中島健、岩永ジョーイ
ジャンル: 国内ドラマ、社会派TVヒューマンドラマ
話数: @22分 x 6話(2019年)

ああーーー前日譚あったわ! 観る順番間違えた! 間違えたものはしょうがないから今から気合入れて観ていくぞ!! シリーズ総視聴時間520分に延長でーーーす!!

ど……ドリーさん!? 髪真っ黒じゃないですかどうしたんですか!!? 汗水垂らして肉体労働ですか!? すごい主人公ぽくてびっくりした(主人公だよ)。社員思いで責任感とリーダーシップがあるトップの器じゃん。この人が「ノン・エレガント……」とか言うようになるのか、へぇ……。ああぁぁこのオッサン、光輝くんを夜の道に誘った人じゃん! すっげー悪いやつ~~!! お巡りさんこいつです!! やっぱこうやって後から色々なことが判明していくのも視聴方法の一つとして面白いなー。

ただのホストが日々肉体労働で体鍛えてる人間にステゴロで勝てるわけがないと思うんだけど一体どういうことなの……。えっ実の兄!? そういや『降臨』でそんなこと言ってたような。いちいち側近にサングラス外させるの何でなん。しかしすごい世界観だな、何が凄いってこんな物騒な世界とさっきまでラブコメ壁ドンしてた学園モノをドッキングしちゃった判断がすごい。アボカドにわさび醤油をぶっかけてしれっと「マグロ中トロです」と出してくる鬼才シェフみたいな紙一重な脚本家がいるな……?

「味噌汁も出てこないような家庭の出身でも、実力次第で裸一貫で成り上がれるホストには夢がある」っていう主張にグッときてしまった。誰にもどんな境遇からでも身を立てられる手段があってほしいよね。ホストはまじで過酷だと聞くけど。周りは蹴落とすべき競争相手ばかり、客の女は売上を背負ってくるカモというホストの世界ではなく、文字通り汗と泥にまみれながらも団結して味噌汁の味を教えてくれた全日が信虎くんにとっての家庭、家族になったんやね。

信虎くん良い奴じゃん。あぁまた「実は素直で良い奴」系の子を気に入ってしまった。物語の展開的に好きになってはいけない子を好きになってしまった予感がする。彼をつらい目に遭わせないでくれ……頼む……どうか彼をつらい目には……ああ……

すげぇ熱い、アツいよこの物語。シンタロウがんばれ! 社長がんばれ!! 土木の頂点!! みんなのカタキをとってくれ!!! シンタロウの物語と同時進行でネクスト&竜のバスケチーム物語も進んでいくのもまたアツい。4人で末永く友情わちゃわちゃしててほしい。ってああ! そこで!! 何てことを!!! 兄ちゃん!!!! ここでフェンシングのエピソードを挟んでくるなよおおぉぉぉ!!!!!(声にならない絶叫) テキサスの No.2 の人、肝心なところで裏切って成り上がる系の人かと思いきや、忠臣じゃんかよ!! なんだよこの話いい奴ばっかかよおぉぉ!!! 殴り合わないでお姫様抱っこレースとか椅子取りゲーム対決とかで決着をつけてくれよおぉぉぉ!!!!

そして、そこからの "Prince is dead... Merci." ですよ。情緒が追いつかない。英語なのかフランス語なのかはっきりしろ。ドリーさんの過去に関する知識を入手したので、今からあらためて『降臨』を観直してくるんだけど、どういう感情で観ればいいんだ……。

ん? 『誕生』、町田啓太 出演してなくね?

彼の登場作品を網羅するにあたり、Netflixの検索窓に「町田啓太」って入れて出てきた作品を手当たり次第に観るという身も蓋もない手段を取ってるんだけど、検索結果に『降臨』は出てきたけど『誕生』は出てこなかったのね。それで、劇場版プリレジェの次に(『誕生』をすっ飛ばして)『降臨』を観てしまったというわけ。
話は逸れるけどNetflixの検索はかなり優秀で、町田啓太がチョイ役でしか出ていない『HiGH & LOW  THE RED RAIN』もちゃんと検索結果に出してくる(しかも関連度の高低を判断して出演作品群の後ろのほうに表示している)し、「チェリまほ」で検索すると、ズバリ『チェリまほ』だけじゃなく、傾向が似ている『きのう何食べた?』や『僕もアイツも新郎です。』といった作品をずらずらっと並べてくれるので、ジャンル開拓が捗ります。

……

……『降臨』を観直してきました。
あれ? 兄貴死んでな、い? あれ完全に死んだ流れだったよね? 
ドリーさんがやり手すぎる。金を借りるのに苦労してあちこちに土下座していたシンタロウの面影はいずこへ。この短期間で貴族の気品溢れる振る舞いとフランス語の語彙を身につけたのも血の滲むような努力の賜物なんだろう。でも「貴族=フランス」はちと安直じゃ(ここで拉致られ拘束拷問のち土砂に埋められる)

シンタロウのホストネームが「ドリー」なのは、貴族になるのが彼の夢(ドリーム)だったからなのか、この姿が彼の本来ではなく、見た目をことさら着飾って中身の魂をどこかに置いてきた人形(ドール)だからなのか、兄の願いを引き継ぐために兄と同じホストに生まれ変わった兄のクローン(羊のドリー)だからなのか。シンタロウ、あんなに熱い正統派主人公してたのに、『降臨』だと完全に悪役じゃん。学園を乗っ取る理由が「伝説の貴族と伝説の王子はキャラがかぶるから」ってただの言いがかりじゃん。いやマジでなんでこの面々が戦わないといけないんだ……。冷静に考えたらやっぱりわけがわからなくなってきた。
は? No.2くん?? 忠臣のNo.2くん??? お前お前お前!!!! やっぱお前裏切って成り上がる系の奴じゃん!!!!??????


『盗まれた顔 ~ミアタリ捜査班~』

https://www.netflix.com/title/81387261
あらすじ: 記憶した指名手配犯の顔を頼りに犯人をさがす“見当たり捜査員”の白戸。ある日、死んだはずの先輩を人混みの中に見た彼は、不可解な事件に巻き込まれていく。
出演: 玉木宏、内田理央、町田啓太、渋川清彦
ジャンル: 国内ドラマ、ミステリー・犯罪TV番組(原作は羽田圭介による小説)
話数: @49分 x 5話(2019年)

『チェリまほ』→『プリレジェ』と、町田啓太の顔の良さを前面に押し出した配役が続いていたので、まさに“顔”がキーワードだという本作なら、さぞかし名のある犯罪者、警察サイドをひっくり返すような極悪人役とかが適任かな? と予想してたけど違った。さすがにあの顔で極悪人は無理か(?)。てか仏頂面でぶっきらぼうなキャラでびっくりした。黒沢にあんな塩対応されたら泣いちゃう(黒沢ではない)。「豚足ゥ!?」のところだけ私の知ってる町田啓太っぽかった。

手配犯の潜伏先は東京とは限らないのに、専門家3人を都心に集中配置するのは効率的にどうなん? と思ったけど、描写してないだけで全国津々浦々に細かく複数チームがいるんかな。主人公が警察の追跡システムを私用に使ってて悪い奴~。おまわりさんこいつです。

うぅ、コメディ成分が足りない……物語がシリアスすぎてしんどい。擁護できない職権乱用束縛男の主人公と、視聴者的には別段思い入れのない中国マフィア・公安がやりあったところで、特に面白くも何ともないんだよなぁ。と思っていたところで、、、えっ、、、、 、、、、、、、観るのやめていいですかこのドラマ。見せ場もなく雑に死なすためだけに出すようなキャラを出すな。ひたすら空気が重い~。喜びがない~…。

このドラマはちょっと……人に薦める気にはなれないかな。かわいい猫さえ出しておけば全て許されると思ったら大間違いだぞ。私がこんなスリゴロ猫一匹に絆されるなんて、そんなわけ……そんな……にゃーん。


『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』

https://www.netflix.com/title/81310122
あらすじ: ある事件がきっかけで、学校一のイケメン・柊聖と秘密の同居生活を送っていた葵。だが両想いの2人の家に、口の悪い彼の従兄弟が転がり込んできて……!?
出演: 上白石萌音、杉野遥亮、横浜流星、町田啓太
ジャンル: 邦画、ラブコメディ、ティーン向け青春・学園映画(原作は渡辺あゆによる漫画/全24巻)
時間: 107分(2019年)

冒頭で「また王子が出てくる話!? もう王子は間に合ってます!」と思ってしまった。この先、高校が舞台のラブコメ全部「また王子か!?」と反応してしまいそう。プリレジェの罪は重い。

両親が転勤で女子高生が一人暮らしとか乙女ゲーの設定かよ(何でも乙女ゲーに例えるのをやめろ)。しかもラッキースケベ展開だなんて破廉恥ですわ! 男子高校生の裸体を矢継ぎ早に出すのをやめろ。むやみやたらに脱がせるな。でも女装はいくつあってもいいぞ、自分が思いもよらなかった美しさを引き出していけ。

ラブラブ男女が同棲しているところにさらに同居して毎日のラブラブっぷりを見せつけられるとかどんなプレイだよ。実際、NTR好きには刺さるものがありそう。小さい頃の家族環境が寂しかったから彼女との暖かい日常生活をずっと続けたいという願望があったとしても、やっぱ若いうちに海外に行ける環境があるなら行っておいたほうがいいよね。でも高校生にしてみれば、遊びたい恋したい幸せいっぱいの年頃に一緒にいられないのは耐えられないんだろうなー。

主要登場人物が魅力的で、107分でちゃんとストーリーが分かってオチがついて終わる、よくまとまった良映画だった。主人公の女の子が等身大の普通の高校生って感じでかわいいなー、応援せずにいられない。家事が完璧で家計のやりくりもバッチリ、料理の腕前がプロ級、パティシエ級ですごすぎる。親友とその彼氏の性格も良すぎて全員めっちゃ友達になりたい。さすが「親友と離れたくなくて」両親を説得して一人暮らしを勝ち取っただけあるわ。柊聖くんも眉目秀麗スポーツ万能の王子様かと思いきや(王子から離れろ)、好きになったら一直線で一途で誠実、バイトで学費を稼いでいる苦労人な一面があったりしてついつい肩入れしてしまう。

そして玲苑くんな……。物語で明らかに当て馬ポジションの男の子は不憫だから絶対幸せになってほしくてな……。どの分野でも二番目が定位置で一番にはなれないと敗北感を噛みしめているところに「あなたのほうが優れている(ところもある)よ」と言われたらコロッといっちゃうのは仕方がない。アメリカ暮らしだったって設定があるなら、英語の発音指導はもうちょっと頑張ってもよかった(LとRの区別、THの歯摩擦音、FとVの唇歯摩擦音とか)。

今どきの高校生のネットとスマホを駆使した陰口とか人間関係こわっ。大人の世界もそんな変わんないけど、大人だと「仕事さえ出来てれば、まあ……」みたいなお目こぼしがあるもんな。高校生だと閉塞感がやばそう。相性診断最下位カップルに公衆の面前でキスさせる高校文化祭とか最低過ぎる。ていうかホスト喫茶……ホスト……貴族……ウッ頭が……。ウサギの着ぐるみが黄昏れてる絵面は面白かった。クライマックスが高校生の主張・告白大会みたいになってて、青春の泉が涸れ果てて久しい私には刺激が強うございましたわ。

どうでもいいんだけど、こういう作品を観ると、主人公をいじめる性格の悪そうな女子役を演じている子(現実の役者さん)の気持ちを考えてしまう。女優になりたくて、できれば主役とかその親友とかを演じたくてこの道に来たんだろうに、視聴者のヘイトを一身に受けそうな悪役の脇役にキャスティングされて、内心すごく嫌なんじゃないか、悔しくて挫けてこのあと演技の道をやめちゃったんじゃないか、とか……。悪役令嬢モノの読みすぎか? ※そんなに読んでないです。

金髪顎髭チャラい兄貴系の町田啓太! 出番が少なすぎてコメントしにくい。土砂降りの日に車出してくれてありがとうね。頭にグラサン乗っけてる男は信用できない、みたいな台詞が出てくる作品ってなんだっけ。喉まで出かかってるのに思い出せない。


『今際の国のアリス』

https://www.netflix.com/title/81035908
あらすじ: 活気あふれる街が、人影のない荒れ果てた地に。わけのわからぬまま、異次元の東京に迷い込んだ者たちが、生きるか死ぬかの究極ゲームに巻き込まれていく。
出演: 山﨑賢人、土屋太鳳、村上虹郎、森永悠希
ジャンル: 国内ドラマ、SF、サスペンス、アクション・アドベンチャー(原作は麻生羽呂による漫画/全18巻)
話数: シーズン1  @48分 x 8話(2020年)
※2022年12月22日、シーズン2 配信開始!

Netflix オリジナルシリーズ。
「(家を)出て行ってやるよ」で本当に着の身着のまま出ていくとは思わないじゃん!? もうここで面白い。

無職チンピラ系町田啓太! 金髪なのに眉毛と髭が黒いのが目立つ! 無職ニートでも、無職チンピラでも、ヤバい宗教の二世でも、こんだけ仲良くつるんでいられる友達関係があるなら全然生きていけそう。いいなー。殴り合いした後も、むしろ殴り合った後だからこそわだかまりなく振る舞える男連中は正直ちょっと羨ましい。

冒頭からわずか12分、トントン拍子に異次元へ。ものすごいスピード感。トラックで轢かれた拍子に、とかビルから飛び降りた拍子に、とかじゃなくて、駅のトイレに立てこもってた拍子(?)に異世界に飛ばされましたとか斬新じゃんね。誰もいない東京、初めての緊急事態宣言のときにこれに近い情景を目撃したことを思い出した。はや懐かし。人っ子一人いない渋谷というだけで珍しくて映像に釘付けに。人っ子一人いない秋葉原なら『シュタインズ・ゲート』で見たね。物語の展開的には『明日のエサ、キミだから』を彷彿とさせるかも。

デスゲーム、主催者サイドの設備投資・事前準備の労力が半端ない。こんなにコストをかけてもこの方法で人を死なせたり生き残らせたりするってことは、人の生き死にや、それを見ることが目的なんじゃなくて、もうこのゲームの実行それ自体が目的なんだろう。誰がどんな事情でこれを目論んだのか。まったくわからない。それを確かめるまでは視聴を止めるわけにはいかない。

初回のゲームからこれ以上ないくらいの緊迫感で、文字通り息を詰めて観入ってしまった。話が1話終わるごとに、極度に緊張していた自分に気づいて、どっと疲れる、という経験を全ての視聴者がすることだろう。2つめのゲーム、3つめのゲーム……と各回ごとにゲームの趣向、舞台、攻略方法、仲間の加入と別れ、と新たな要素が盛り込まれてくるので飽きる暇がない。もう町田啓太がどうとかに意識を向けている余裕がない。観賞用の町田啓太は他の作品でお求めください。

こういう物語を観てると、もし自分が参加者になったら生き残れるだろうかってつい考えちゃうよね。自分を鑑みると、特定分野の専門知識があるわけでもなし、天才的なひらめきもないし、体力も胆力もないから、デスゲームの参加者になったらすぐ死にそう。でも、じゃあ諦めて潔く死を選んだり、他人のための犠牲になってゲームクリアに貢献する道を選ぶのかといったらそうでもなく、意地汚く生き残ろうともがいた挙句に結局死にそう。そういう人生……。

その点、この主人公は偉いよ。こんな極限状態で、自分だけ生き残ろうとしないで、一人でも多くの人(身内ではない人も)と共に生き残ろうという意志がある。尊敬する。これは主人公の器。全ての無職ニートの希望の光。主人公だけでなく、男も女も、良い奴も悪い奴も、すぐ死んだ奴も生き残った奴も、みんな超かっこいい。絶対に誰か一人は推しができることうけあい。

これはかなり面白い作品なので、サスペンス、スリラー、残虐描写が苦手な人でなければ是非観るべき。えっ、Netflix オリジナルシリーズだから Netflix でしか観られないんですか!? みんな Netflix に入ろう!!


『OVER DRIVE』

https://www.netflix.com/title/81221164
あらすじ: 確かな腕を持つメカニックの兄の助言を無視し、勝気な走りを続けるドライバーの弟。兄弟の確執が、WRC出場を目指すチーム全員の思いを台無しにしてしまうのか。
出演: 東出昌大、新田真剣佑、森川葵、北村匠海
ジャンル: 邦画、アクション
時間: 104分(2018年)
※2022年12月10日でNetflix配信終了するので注意!

今作における町田啓太は、イケメンレーサーかメカニック(整備士)のどっちかだろうな、整備士のほうが「らしい」な~と予想してたので、期待通りの整備士役で嬉しい。素朴な感じがキュート。出番少な! 少ない登場シーンを目を皿のようにして探す私。

クルマもラリーもモータースポーツも全く分からない(そういったものの“浪漫”も分からない)ので、なんでそんな速く走ることに大勢が寄ってたかって躍起になってるんだろ……と一歩引いたところから見てしまう。けど、マシンを大事に扱わずワガママ言いたい放題の直純(弟)の態度もムカつくし、仕事の対象を何も理解していない素人のエージェントが何も理解してないくせに現場に首突っ込んで邪魔になってる図もムカつく、「何の興味もない奴にうろちょろされても迷惑」っていうのはめちゃくちゃ分かる。

良い仕事をするには、仕事の対象を理解して(理解するには興味を持つことが必須)、道具を大事にして、自分ではできないところを担ってくれている人をリスペクトして、あとは熱意をもってあたらないといかんのよな……。

ラリーの映画というよりは、そういう「仕事に全身全霊で取り組むには」、「全員が一つのチームとなって大きな目的を達成するには」といったことがテーマの作品かな、と思った。最初のうちは、周囲とうまくやれていない主要人物たちにイライラするけど、徐々にチームとしてまとまってきて、このマシン、この走りに全身全霊をかけている人たちの応援を今ここでしなくてどうするんだ……! みたいな熱い気持ちになってくる。観る前と観終わった後とで、クルマやラリーの知識がぜんぜん無いことには変わりがないのに、それでも「真剣にやっている人たちを真剣に観なきゃ」という気にさせられた。登場人物全員が成長して終わるので気持ちいいぞ。

ラリーはドライバーとコ・ドライバーが2人1組で走るスポーツなのね。競技車に乗る人はレーサーって言うのかと思いきや、ドライバーと呼称するのが正しいっぽい。サーキットみたいな専用会場を走ってるんだと思ってたけど、一般公道も走るのか! そもそもクルマが競技専用車じゃなくて、量産されている市販車がベースなんだ! これは……もう少しルール勉強してちゃんと競技を見たら面白そう。

「夢を追う兄弟モノ」って熱いよね。夢を追う姉妹モノはあんまり無い気がするんだけどずるくない? 気のせい? ライバルの新海彰がまたカッコイイんよ。彼を演じている俳優さん、どっかで見たことあるな~と思ったら『思い、思われ、ふり、ふられ』の理央くんだ! こうやって知ってる俳優さんが少しずつ増えていくの嬉しいな。


『きみの瞳が問いかけている』

https://www.netflix.com/title/81397570
あらすじ: 事故で視力を失った女と、暗い過去を持つ元キックボクサーの男。互いの存在に安らぎを見出してゆく2人の前に、過去の事件と抗えない運命が立ちはだかる。
出演: 吉高由里子、横浜流星、やべきょうすけ、田山涼成
ジャンル: 邦画、ラブロマンス、ヒューマンドラマ(原作は韓国映画/2011年)
時間: 122分(2020年)

玲苑くんじゃん! アメリカに住んでたけど従兄弟を追って日本に来て男女が同棲してる部屋に転がり込んで同居を始めた玲苑くんじゃん!? ずいぶん落ちぶれちゃって……

吉高由里子の演技がすごくて冒頭から引き込まれた。以降はもう一挙手一投足から目が離せない。いったいどうやったらこんな演技ができるんだ。吉高由里子と横浜流星の挙動と会話をひたすら見聞きしているだけで話が進む。これはすごい映画だよ。流星くん、コミュ障の役もできるんだな、役者さんて凄いな……。

悪い奴!! 町田啓太がすごい悪い奴の役をやっている!!! こわ!!! やっぱ極悪人の適性あるって! でも悪役の町田啓太よりセクハラ暴行犯の上司のほうが100億倍怖い!!! トラウマがある人は視聴注意。

視覚障害があると就ける職業が限られる、それでも働いて自活していかないと自尊心を守れない、自尊心がないと生きていけない。でも視力を失ったことが、両親を死なせたことへの自分への罰だから、視力を回復させることはできない。つらい……。

これは「割れ鍋に綴じ蓋」って関係性だね。こういう、真に「お互いが唯一無二の人」を見つけてしまうと、万が一その存在を失ったときににっちもさっちもいかなくなりそうで、見ているこっちが恐怖に震えてしまう。でも明香里は存外たくましく生きてたし、意外とどうとでも生きていけるものなのかな……少なくとも、犬よりも先に自分が死ぬわけにはいかないよな……。

主人公、友達も誰もいない天涯孤独の身なのかと思いきや、シスターとかコーチとか親身になってくれる人がいて、捨てたもんじゃないね……と思ってたのに……思ってたのに……! 誰だよこのシナリオ考えた人……!! 人を不幸にすりゃいいってもんじゃねえぞ!!! 塑造で顔を作ってるところで涙腺決壊した。この話はすれ違った(互いを互いと認識できない)まま終わっても美しかったと思う。それだと塁が果てしなく報われないけど。視力が回復して初めて見た彼氏の顔が横浜流星だったら腰抜かすわ。


『jam』

https://www.netflix.com/title/81519011
あらすじ: 場末のアイドル演歌歌手。意識が戻らない彼女のために善行を続ける男。出所したての男。3人の男たちの物語が交差したとき、それぞれの人生のツケが巡りめぐる。
出演: 青柳翔、町田啓太、鈴木伸之、秋山真太郎
ジャンル: 邦画、強盗アクション、ヒューマンドラマ
時間: 101分(2018年)
※2022年11月30日でNetflix配信終了するので注意!

初っ端からホラー過ぎる。アイドル演歌歌手ファンの集い、ファンからのプレゼント(万札を散りばめた首飾り、手作りスープ)まじで怖い。「お心遣いありがとうございます」を「お小遣いありがとうございます」と言い間違えたの、本心が垣間見えて好き。前科持ち男の暴力行為もヤバいし、一見まともそうな善行男の町田啓太も相当イっちゃってるよねこれ。北九州ってこわいところなんだね。

ファンのストーキング行為とか輩の抗争とかの反社会的シーンが冗長で、不穏な映像が流れている間ずっと落ち着かない気分にさせられる。いったい誰をどういう気持ちにさせたい映画なんだこれは。 毛色のまったく違う3人の男たちの人生が交錯するというコンセプトは良いと思うんだけど……これならいっそ、ストーカー女を主役に据えた話にしたほうが一本筋が通った物語になったんじゃないか。

人を助けよう、善い事をしようという行動原理が結局そうならなくて済んだはずの人を不幸にしているのは何とも。親切っていっても、自分の都合で親切にしてるだけだと、やっぱりそうなるよね。インガオホー。町田啓太によるイケメンハンドマッサージはちょっと興味あります。

アイドル演歌歌手「ひろし」のキャラや曲、振り付けがかなり作り込まれているのは素直に感心した。ひろし単独でスピンオフ1本作れそう。ストーカーに無理やり作らされた曲がリテイクの度にだんだん良くなって最終的にそれなりに聴ける曲に仕上がったのは笑った。でも全編にわたってあまりにも空気が不穏すぎる。この作品を平然と鑑賞できる人はかなりの猛者か、あるいは特殊な訓練を受けた人に限られるのではないか。


『JAM  - the drama -』

https://www.netflix.com/title/81516215
あらすじ: 演歌歌手のユニット、香港アクション映画スター、そしてさまざまなクセのある男たち。それぞれの運命が複雑に交錯する、劇団EXILE総出演の疾走感あふれる物語。
出演: 青柳翔、秋山真太郎、小澤雄太、鈴木伸之
ジャンル: 国内ヒューマンドラマ、アクション
話数: @27分 x 8話(2021年)
※2022年11月30日でNetflix配信終了するので注意!

キャー! ひ・ろ・しー! こんなすぐにまた会えるなんて……。「MA・SA・KO」が大ヒット曲になってるのワロタ。前作の最後からこんなふうに繋がるなんて、完全に意表を突かれた。いや元々曲は良いんだよ曲は。打って変わって明るいムード、コメディ要素も投入されて……観れる、普通に観れるぞ! というか前作の全てが伏線と化してる!? 八代亜紀まで伏線だっただと……!? 最初からこれを狙っていたのか!?? 天才の所業か!!??

町田啓太演じるタケルのサイコパスっぷりが露見したけど何故かとてもしっくりくる……! 甘いマスクの超絶美男子が有無を言わさず迫りくる恐怖!! なんでここだけサスペンスになってるんだよ。一座が和やかに舞台稽古をやっているところに差し入れを持ってくる町田啓太の図だけでもはや背筋が凍る。その直後にもっと衝撃の新事実が発覚ですか!? もうこの男の底が知れない。いくらなんでも設定を盛りすぎでは?

縁もゆかりもない男たちの命運が何の因果か巡り合わせてしまった、というのが前作の立てつけだったはずだが、蓋を開けてみれば、何から何まで繋がり合ってるじゃねーか!! 世間が狭すぎるんだよ!! 劇中劇の面白さが随一。舞台の稽古をしていたら、現実が劇に入り込んできて、それがまた劇として成立して、立派な見せ物になってるという二重三重の構図がユニーク。これも単独でもう1本作れるよ。派生が派生を繰り返して永遠にスピンオフを作り続けられそう。

どうしようもないヤクザだった奴らが“創る楽しさ”に目覚めるところがやたら感動的。テツオが僕もそう思いますbotになってるの好き。移動中に聞かされただけの新曲を即モノにしてぶっつけ本番で歌えちゃうひろし才能の塊じゃん。いいぞ……! あー、またまたこれ、登場人物全員好きになっちゃうやつじゃん。誰も好きになれなかった前作との落差が大きすぎる。どう見ても裏方なルックスのオッサン達が歌って踊るグループ、野猿を思い出すなぁ。次々と予言を的中させるオッサン歌手は何者なんだ。ザ・ピーチさん何者なんだ……。

歌あり、踊りあり、ぶちアガる対決ありで、手を変え品を変えのショータイム、エンタメの物量で攻め尽くす! みたいなお祭りドラマだった。前作との寒暖差で風邪をひきそう。とにかく全ての要素が伏線として機能している計画性に脱帽。前作は壮大な前フリだった。

は!? テツオ役の鈴木伸之ってプリレジェの京極尊人!? ぜんっっっっっぜん気づかなかった。作品情報の確認のために Wikipedia見てる時に初めて知ったわ。すげー、役者さんすげー。ってことは京極尊人も歌がめちゃウマ……ってコト!? 紛うことなき王子じゃん!!


『ROAD TO HiGH & LOW <ドラマシーズン1 拡大総集編>』

https://www.netflix.com/title/81304893
あらすじ: 3人の親友は、幼い頃から何をするにも一緒だった。だが、1人が裏社会の組織に足を踏み入れ、残る2人が結成したチームに服従を迫ったことですべてが狂い始める。
出演: 岩田剛典、鈴木伸之、町田啓太、AKIRA
ジャンル: 邦画、アクション
時間: 94分(2016年)

若い町田啓太! 若い!! あと、この作品の京極尊人(鈴木伸之)はすぐ気づいた! 肌のハリがすごいツヤツヤ! 若さ!!

ここまで町田啓太登場作品をずっと追ってきた訳だけど、アウトローな奴らが抗争してる作品がやたら多くない? 劇団EXILEの青年たちを大勢出さないといけないとなると、自ずとそういう舞台にせざるを得ないのか。学園のプリンスバトルは全くもって平和な戦いだったんやな……。君らもたまには壁ドン対決とかで決着つけようよ。キュンキュンするよ。

TVドラマ10話分の総集編で説明することが多すぎるせいか、正直ストーリーがよく分からなかった。なんでこの地区はこんなに荒くれ者たちが集中して棲息してて(流星街みたいなスラムもあるし)、何を巡って争っているのか。SWORD地区を支配したからといって何なのか。つーか勢力の数と人が多すぎて顔も名前も覚えきれないんよ。

でも、ノボルの過去から現在までのいきさつだけは分かった。つらすぎる……。こういう転落人生が現実にありそうなところがまた……。町田啓太、頬をピクッとさせる妙技をこの時点で既に会得していたのか。眉だけでなく頬も演技が上手い。作り笑顔がスッと消えるところとかも。

釘バットとかバールのようなものとかの獲物を持ち出さず、ほぼほぼ素手で喧嘩してるのは偉い。こういう界隈って、武器はご法度っていう暗黙の了解があるん? コブラ・ヤマトによるノボルの説得シーンを黙って見守ってくれてる達磨一家の皆さんが優しすぎる。せっかく大軍勢で攻め込んできた商店街でやらずに、無人の廃ビルに場所を移してくれたのも優しみじゃん。

「お前のやり方は間違って“る”んだ」じゃなくて「間違って“た”んだ」って説得するところがすごい好き。うまく言い表せないんだけど、前者の言葉で説得されたら私は応じないけど、後者の言葉だったら応じると思う。今の自分を否定されたらむきになって反発しちゃいそうだけど、間違ってたのは過去のことで、それはもう許されたんだよ、みたいなニュアンスを含めてくれてるのが、真心からの思いやりって感じがする。それはそれとして、小泉今日子が美しすぎて恐れ入った。


『HiGH & LOW  THE MOVIE』

https://www.netflix.com/title/81304894
あらすじ: 5つのチームがしのぎを削るSWORD地区に、巨大な軍勢を引き連れて帰ってきた伝説の男。それぞれの信念とプライドが激しくぶつかり合う、壮絶な抗争が幕を開ける。
出演: 岩田剛典、AKIRA、青柳翔、登坂広臣
ジャンル: 邦画、アクション・アドベンチャー
時間: 128分(2016年)

冒頭で勢力図を紹介してくれたので各勢力の名前と特徴、リーダーは覚えたぞ。でもまた新たな勢力が追加、だと……!? これ以上増やされるとマジで理解が追いつかなくなるのでここら辺で打ち止めにしてくれませんかね……。これまで武器を使わない喧嘩だったのに、ここにきて鉄パイプ、酒瓶、ナイフを持ち出してきた奴らが悪逆非道だということはわかる。あの、もしかして達磨一家ってかませ犬枠なんですか?

ほほう、九龍(家村会)は跡目争いをしてたのか! 商店街・繁華街を含むこの地区の再開発で立ち退きが、地上げが、カジノ利権がという話ね。ようやく飲み込めてきたぞ。あっこの人、生徒会長では!? 和服着ないんですか!? プリレジェに出てた俳優陣はもう全員王子名でしか認識できない呪いにかかった。京極尊人(鈴木伸之)のことはもう一生京極尊人って呼ばわり続けるわ。最初に観る作品にプリレジェを選んだばっかりに……。

あーーー町田啓太出てきた!! よかった!! 今作には出てこないのかと思った。大学、ロースクールに通い直してるとかで不在扱いなのかなと。 でも足が不自由になってるのは聞いてねぇぞ……。総集編ではあたかもハッピーエンドで終わってたのに、あのあと報復で車で轢かれてたんやね。つらすぎる……。でも命が無事なら何とでもなるさね、命とあと顔。やーめーてーよー顔のことばっかり言わないって誓ったでしょ!?(黒沢の顔要員エピソード)

現SWORDの面々には愛着が湧いてきたけど、琥珀さんには特に思い入れがないんだよなぁ、みんな琥珀さん琥珀さん言ってるけどそんなに恩義あるの? と半信半疑だったけど、ノボルの帰る場所を守るようにコブラ・ヤマトに諭してくれたのは琥珀さんだったのね。それは感謝しないと。それならなおさら、殴り合うのはやめて、三人四脚レースとかで決着つけようよ。絶対そっちのが楽しいよ。多分みんな転ぶよ。

手のつけられない狂犬かと思ってたのに、村山すげーーいいキャラじゃん。好き。鬼邪高のNo.1の座を狙う(?)下剋上メガネくんも好き。久遠誠一郎といい、ああいう感じの眼鏡ボーイを持ってこられると好きになってしまうので私の性癖を的確に突くのをやめろ。


『HiGH & LOW  THE RED RAIN』

https://www.netflix.com/title/81304895
あらすじ: 固いきずなで結ばれた雨宮三兄弟の長兄・尊龍が姿を消してしまう。兄の行方を追う弟・雅貴と広斗がたどり着いた先には、かつて家族を襲った悲劇の真実があった。
出演: TAKAHIRO、登坂広臣、斎藤工、吉本実憂
ジャンル: 邦画、アクション
時間: 110分(2016年)

いやいや露店をメッタメタにしておいて何ウインク一つで済まそうとしてんねん。弁償せえや。万が一情報が洩れたら国が揺らぐ案件の話を第三者の目の前で堂々とすんなや。ガバガバか。USBメモリを「USB」と呼称するな委員会の者です。USBメモリを使うのは紛失とか情報漏洩とかウイルス感染とかのリスクがてんこ盛りだからやめとけってあれほど……。

「(俺を)壁だと思え」と予防線を張っておけば、いきなり女子を抱きしめても許されるんです!? 『THE MOVIE』でも思ったけど、次男がいいキャラしてる。記憶の中の過去の自分の後ろをつけていく演出いいっすね。フィクションにおける三兄弟の次男って割を食うことが多いように思うんだけど、ここの次男はけっこうスポットライトも当たってるし、重要な立ち位置にいるよね。

魚ーーー!!! おい魚を置き去りにすんな!! 「過去はきっちり片づけた。部屋もきれいに空っぽにして、今から、新しい人生を始める私。」みたいな顔して出て行くんじゃないよ! 世話になった人が飼っていた魚の面倒を!! 見ろ!!!

『JAM』の町田啓太ならともかく、ノボルの口から「チャカ」って単語が出るのは何か似つかわしくない感じがする。私がイメージするインテリやくざとはだいぶ違いますね……。『貴族降臨』のラファエルのが適任では? あれはインテリやくざの顔をしてましたよ。


『HiGH & LOW  THE MOVIE2 / END OF SKY』

https://www.netflix.com/title/81304896
あらすじ: 束の間の平和を取り戻したSWORD地区を急襲する、最強最悪の2つのチーム。仲間たちへの譲れない思いとライバルたちへの意地が交差するなか、新たな戦いが始まる!
出演: 岩田剛典、黒木啓司、中村蒼、山田裕貴
ジャンル: 邦画、アクション
時間: 124分(2017年)

だーかーらーこれ以上新しいチームを出してくるなって言ってんでしょ、こっちは脳ミソの容量カツカツなんですよ!!  「説明してくれ、新登場が多すぎる」それな。乱闘シーンに出てくる車のナンバープレートが「27-27」とか「52-52」、「83-83」なのって何か意味あるのかな。

スモーキー、こんなに白髪が増えちゃって……。RUDE BOYS のパルクール、ブレイクダンス風の格闘スタイル毎回すげーって観てるけど、この子たち皆ちゃんと栄養のあるもの食べれてんのかな。White Rascals、バンドマンは女を泣かせる「彼氏にしてはいけない3B」だからバンド始める4人を切ったのかな……女を守る組織だから……。

車上、バイク上で戦うシーンはすごい。大量の雑魚をちぎっては投げちぎっては投げする前哨戦より、ボス級同士のバトルのがだんぜん燃えるね。でも、あまりにも大量の車が全損・半損するもんだから、あぁ貴重な部品や素材が……沢山の労働者が手間暇かけて造った車が……納車に1年待ったかもしれないのに……とかの雑念が入り混じる。

ノボルがバイク乗ってる! 戦ってる! かっこいい❤️ 足は不自由になったんじゃなくて、怪我の治り途中だったのか。歩けるようになってよかった。九龍のことも一応の決着がついた形になって、ノボルはだいぶ肩の荷が下りたね。

なんだかんだ言って、1つの勢力の危機に他の4勢力が駆けつけてくれるの熱い。村山、日向に勝ったんやな。お前ならやってくれるって信じてたよ……好き。あの下剋上メガネくん(仮称)もまた出てきてほしい。


『HiGH & LOW  THE MOVIE3 / FINAL MISSION』

https://www.netflix.com/title/81304897
あらすじ: 九龍グループは強大な力を存分に発揮し、SWORD地区を手中に入れるために総攻撃を開始。大切な街を、そして仲間を守り抜くため、覚悟を決めた男たちは最後の戦いへ!
出演: 岩田剛典、AKIRA、窪田正孝、TAKAHIRO
ジャンル: 邦画、アクション・アドベンチャー
時間: 118分(2017年)

コブラは茨の道を行くことになってしまったなあ。暴力団と政治家がずぶずぶって時点で終わってるからなぁ……。一作目の感想で「SWORD地区ってなんでこんな荒廃してんの?」って疑問を口にしたけど、公害をもたらして放棄された昔の薬品工場一帯だったって訳か。そしてそれがスモーキーの病気の原因だったと。

コブラがこれまでに明確に救うことができたものの一つであるノボルが「山王連合会もお前と一緒だ」って励ましてくれるのは心強かったろうな。「拳だけじゃ解決できない」って気づいたのは大きな進歩なんだけど、九龍を潰す算段を達成する手段がやっぱり拳なのはお約束。ノボルくらいは後方支援に徹してたほうがいいんじゃないかとも思うけど、人手が足りないからな……。

カジノ建設がうんたらは現在の(現実の)日本のトピックとも重なるのに、作中では完全に悪だくみの象徴だから、このシリーズ観た視聴者全員カジノ構想に悪印象しか持ってなさそう。まぁ政治家が裏でアレやコレと癒着してるのも現実だし、どっちがフィクションなんだか……。

生徒会長がスモーキーの後任として立派にリーダーを務めているのに涙を禁じえない。達磨一家の花火はセレモニーに華を飾りましたね。「何べんでも起き上がるのが達磨だろうが」にはちょっと感心してしまった。エリちゃんすごい、「私を調べてください。私の体が証拠です」とかあんな小さい子がなかなか言えるもんじゃないよ。

MIGHTY WARRIORS の中にドリーさんがいるのが何気にずっと気になってるんだけど、彼らはまだ何かをやらかすつもりでいるのか……。貴族の名に恥じない振る舞いをしてくださいね。


以上、「2022年11月19日現在で Netflixで観れる町田啓太登場作品」の感想でした。いやー町田啓太めあての作品巡りだったのに、結局、どの作品も普通に作品そのものを楽しんでしまった。観終わっても観終わってもまた町田啓太という町田啓太のわんこそば状態に身を置いてしまい、美しさの過剰摂取、あまりの神々しさに画面が眩しくて直視できないんじゃないかと心配していましたが杞憂でした。慣れってこわい。

意外だったのは、主役を全然やってないこと。あえて言えば『jam』だけど、それだってトリプル主演だし。こんなに演技上手いなら数々の主演をこなしていてもおかしくないと思ってたけど、逆に美形すぎて、町田啓太に合う主役の役柄のほうが無いという可能性があるな。役柄が来い。(今回は Netflixで配信されている作品しか確認していないので、配信されていない作品でたくさん主役やってるかも?)

記事の冒頭でも言ったけど、私は普段ぜんぜんドラマを観ない人で(ゲーム動画ばっかり観てる)、Netflixに加入しているのに「これを観よう」という積極的なモチベーションが湧かなくて宝の持ち腐れ状態だったのです。なぜ加入したのか……。使わないなら解約すればいいんだけど、「そのうち気が向いてなんか観るかも……」と思うとなかなか解約に踏み切れないのよね。そんな折、前回&今回、赤楚衛二・町田啓太という二人の俳優さんをキーワードにすることで多種多様な映像作品を視聴することができて、あれもこれも本当に面白くて、これまで払ってきた月額料金の元がじゅーぶんに取れました!という感じ。

何も予備知識がないほうが、初見の新鮮な悲鳴(?)をお届けできるかと思い、俳優さんのプロフィールを調べずに純粋に作品を楽しみました。こういうド素人みたいなファンがいてもまぁいいのかな、と。一通り観終わったので、この後ちゃんとプロフィールや劇団EXILEのことを調べてみようと思います。町田啓太(何と呼んでいいか分からずずっとフルネーム呼び捨て)のことは「まっちー」とか「お町田様」とか呼んだらいいんでしょうか?

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