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マーケティング思考を鍛える、時間とお金の使い方

こんばんは!CURVA株式会社の坂口です。
GW真っ只中ですが、皆さんはどのように過ごしてますか?
世間的には、5/3(水)から5連休になる方が多いようで、初日は東京駅がかなり混雑して、新幹線に乗れなかった方も多かったようですね。私はそんなニュースを尻目に毎日仕事に勤しんでおります。

そんなこんなで、今回は「マーケティング思考を鍛える、時間とお金の使い方」というテーマにしました。
マーケティングに興味のある方は、今後のお金と時間の使い方を変えるとより良い学びに繋がると思うので是非参考にしてみてください。

タイパ・コスパ思考はおすすめできない

昨今、「タイパ」という言葉を耳にする機会が増えた方もいると思います。昨年、三省堂が発表した「今年の新語2022」大賞にも選ばれました。
タイパとはタイムパフォーマンスのことで、「時間対効果」という意味を持ちます。動画を倍速で見たり、楽しくない会社の飲み会に行かないなどの行動はタイパを意識した故の行動だと言えます。

似たような言葉に「コスパ」という言葉もありますね。コストパフォーマンスのことで「費用対効果」の意味を持ちます。どちらの言葉も、無駄をせず効率の良い時間とお金の使い方をしようという考え方ですね。

この考え方自体の否定はしませんが、マーケティング思考を鍛えたい方にはおすすめできません。むしろ、無駄かもしれないことにどんどんお金と時間を使うべきだと思っています。その理由を説明します。

マーケティングとは?

前述したように、あくまでも「マーケティング思考を鍛えたい人」が対象になので、コスパ・タイパ思考をおすすめできない理由には、当然マーケティングが関わってきます。その前に、私の考えるマーケティングの定義をお話しします。

マーケティングとは「需要と供給をマッチングさせること」だと考えています。そして、このマッチングを成功させるには、
誰に?(需要)何を?(供給)どのように?(マッチング)させるかを設計する必要があります。
それぞれを分かりやすい言葉に変換すると下記のとおりです。
需要:ユーザー
供給:商品
マッチング:マーケティング手法(SNS広告・TVCM・イベントetc...)

この中で、今回の話は「需要」に深くかかわってきます。
ところで、需要とはどういう意味でしょうか?辞書で調べてみましょう。

需要
1.もとめること。いりよう。「人々の—に応じる」
2.家計・企業などの経済主体が市場において購入しようとする欲求。購買力に裏づけられたものをいう。

引用:Weblio国語辞典 https://www.weblio.jp/content/%E9%9C%80%E8%A6%81

需要とは、購入したいという気持ち=欲求のことだと分かります。
つまり、マーケターは欲求(需要)を見つける力が必要なんです。

因みに、これは持論ですが、良いマーケターは欲が強い人が多いです。
前述したように、マーケターは欲求を見つけるのが仕事なので、欲求が強い人は本能的にターゲットの欲求を嗅ぎ取る力が身に付いていると思います。
欲が強いといっても、ネガティブなことではなく、自分のこだわりが強い人、目標を達成するために努力をできる人などが多い印象です。

欲求にたくさん触れる

散々説明したので、もう分かっていると思いますが、たくさん欲求に触れることがマーケティング思考を鍛える方法です。元々、欲が強い人は色々なモノ・コトに触れまくっているので、不要ですが、あまり欲が強くない人は意識して欲求に触れる必要があります。

ここで、本を読んだり、ネットや動画で調べたりするのは絶対NGです!
世の中が便利になって色々な情報に簡単にアクセスできるようになりましたが、自分が実際に体験しないと、浅い内容しか得られないので時間の無駄です。欲求の源泉に自分で触れましょう。

ポイントとしては、自分は理解できないが、他人が熱中していることに時間とお金を使ってみることです。できれば、熱中している人数が多い方が良いです。

例)ギャンブル

私にとって、自分は理解できないが、他人が熱中していることの1つはギャンブルです。私自身、全くギャンブルをやりません。その理由は、還元率が100%を下回っているからです。
還元率は、簡単に言うと、使った額に対してどのくらい戻ってくるのか?という数値で、日本のギャンブルで最も高いと言われているパチンコでも、80%程度だと言われています。

10,000円使うと8,000円戻ってくるイメージです。勿論、日によっては大勝ちする日もあるでしょう。ただ、何回も続けていくと平均値に回帰するでしょうから、100万円使うと80万円戻る=20万円負ける人がほとんどになるはずです。なので、お金がもったいないからしない。それだけです。

だけど、世の中にはギャンブルにはまっている人が多いです。これは自分の知らない何かがあるんだろうと思い、ギャンブルに好きな友達に頼み込んで1週間色んなギャンブルに挑戦したことがあります。※勿論合法で

実際にやってみて気付いたのが、ギャンブルの内容によって客層(と紐づく欲求)が全く違うということです。ギャンブルは大きくパチンコ・競馬・競艇などと宝くじなどの2つに分かれます。

パチンコ・競馬・競艇の場合は、単純に勝ってお金が増えたというよりは、自分で選択した行動によって勝ったことで、報酬系の脳内神経伝達物質であるドーパミンが放出され、快感を感じていて、その快感をまた味わいたくてやっている人が多いんだろうなと思いました。

宝くじの場合は、逆にくじを買うだけなので、自分の選択の余地が少ないです。なので、宝くじが当たって得られるお金(大金を獲得できるかもという夢)自体が目的なので、ハマるというよりは、夢を見るために毎回買っているという解釈をしました。

実際に、毎年10万円分の宝くじを買っている知人は、家族でわざわざご利益のある神社まで行っているそうですが、その過程で家族と当たったら何を買うかとか話すのが楽しいんだそうです。宝くじは還元率約45%と言われているので、10万円分買うと、55,000円失っているようなもんです。

ですが、それを理解していて買うということは、その家族と宝くじが当たった後の夢(神社に行くまでのプチ旅行)に55,000円以上の価値を感じているというわけです。

これは、例えの1つですが、マーケターはこうした一見無駄に見える経験をたくさん積んで、自分の中に引き出しを増やしていくことが重要です。
今までのようにやりもせずに、コスパ・タイパ意識でやるのもいいですが、この休みを活かして普段できない無駄なことにチャレンジしてみてください!

最後まで読んでいただいてありがとうございました!
マーケティングや成長のための本質的な思考を発信していますので、もしこの記事が面白かったらスキ・フォロー・各種SNSで拡散いただけると励みになります!!

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