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国内なのに? 澎湖(ポンフー)にある免税店の秘密

澎湖(ポンフー)にはなぜか免税店があります。
日本人のお客様の多くは海外旅行者なので、言われるまで疑問を持たない方が多いようなのですが、澎湖を訪れる旅行者の9割は台湾人(国内旅行者)なのにも関わらず巨大な免税店があるのは、よくよく考えると不思議なのです。
実は台湾には「離島免税(正式には離島免稅購物商店設置管理辦法)」という法律があり、台湾の離島には免税店を設置していいよ! 離島に来た人は台湾人だろうが外国人だろうが免税品を買えるよ! ということになっているんです。
そういうこともあってか、はたまた飛行機に乗るなら絶対必要だと思っているのか、たまに澎湖に行くにはパスポートが必要だと思っている台湾人もおられます。
澎湖で最大級の免税店といえば、澎湖で唯一の5つ星ホテルである「フォーポイント・バイ・シェラトン」の向かい側にある「3號港 Pier3」です。
地下はフードコートと駐車場、1階はブランド品、2階はコスメ、3階はスポーツ用品とフードコード、4階は映画館と屋内アスレチック施設となかなかの充実ぶりです。
が、ぼくらのような地元住民が利用するのはもっぱらフードコートと映画館。たまに3階にある日系の薬局「tomod's」で買い物するくらいですね。
日本人旅行者にとっても、免税品も買うなら桃園や高雄の国際空港の方が品数豊富だし荷物をいたずらに増やさずに済むので、利用価値はあまり高くありません。
ただ、3階の一部に澎湖の名産品コーナーがあるのでそこは結構便利です。澎湖名物の食べるラー油的な「XO醤」の試食もできますしね。それと、台湾ウイスキーとして有名な「KAVALAN」のウイスキー博物館があるのもウイスキー好きには嬉しいポイントでしょう。
ところで、この免税店のちょっと面白いところは、開業時と比べると免税品がずいぶんと減ってしまったことです。澎湖から出発する人なら地元住民でも免税品を買えるのですが、ふだんは買い物ができません。だからでしょうか、結局今はお酒とタバコ、化粧品など一部の商品だけが免税品となっています。
値札のところに「免税」と書かれているものが免税品で、「完税」と書かれているものが免税品ではない商品です。違う言い方をすると、完税品はその場で持って帰れるけど、免税品のは空港か港で帰りに受け取るということでもあります。
個人的に嬉しかったのはtomod'sで日本の麦茶が買えることと、4階の映画館で3D映画が観れるようになったことです。それ以前の映画館は古くて3Dに対応していなかったので。
と言っても、よほどの作品でないと3Dに対応してくれないのが玉にきずなのですが。

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