Rord to モノローグ① 20231125

12月24日に参加する「お気軽に。モノローグイベント1224」までの日記を書いてみようかな、と思う。

参加するにあたって、ここまでやってきた事、経緯を書いておこう。

今年の夏(2023年8月10日)に仲間と劇団を立ち上げ、20年ぶりの舞台に復活した。
個人的な問題は多々ありながら、演劇祭での一回だけの本番は無事に終了した。

ここでの「無事」とは、誰も怪我をせず、大きな失敗もせず、という意味。
50代になると、これがとても大事。
旗揚げ公演だったので、出演者もお客様もみんなお祭り気分、お祝い気分、やり切った空気で満たされていた。

劇団としては、2024年3月にまた演劇祭に出る予定が出ていたが、
私自身は仕事の繁忙期の為、3月公演には出演しないと、劇団立ち上げの段階で話をしてあった。

公演後に考えたのは「3月公演に出られない分、個人的に出来るだけ多く場数を踏みたい」だった。
何もしていなかった20年が長すぎて、台詞がなかなか頭に入らないし、いざ台詞を吐こうとすると出てこない。
何しろ本番でも一瞬台詞が出てこなかった。(役者仲間にはバレてた)
これを克服するには、数多く場数を踏んで、台詞を覚える箇所の脳を鍛えるしかない、と思ったのだ。
芝居が下手だろうと活舌が悪かろうと関係ない。
芝居が上手くなってから、とか考えていると、いつまでも行動しないし、
面倒臭くなるに決まってる。
鉄は熱いうちに打つに限る。

何かないかとSNS等で探していると、「お気軽に。モノローグイベント」(以下「おきモノ」)という10分以内の一人芝居のイベントと、ポエトリーリーディングの大会の情報を見つけた。

「おきモノ」は、月一回の開催で、殆どが平日の夜開催で、週末開催になるのをずっと待っていた。
私の職場は、基本定時退社出来るのだが、仕事の納期の関係で急な残業になる時がある。
本番の日に残業になってしまっては目も当てられない。
そんなストレスを抱えずに安心して参加するには、週末開催になるのを待つしかなかった。

9月、10月の開催日は平日の夜だった。
9月中に募集があったと思う。
ここで待ちきれなくなった私は、10月末に開催予定のポエトリーリーディングの大会にエントリーする。
1人3分以内で自作の詩をマイクを通して読み、お客様の挙手で勝敗が決まり、勝ち進んで優勝すると全国大会に出場、その先は海外での大会に出場する事が出来る、というものだった。
勝ち負けはどうでもよかった。
芝居も、詩の朗読も、「人前で何かをする」という事では同じだったから。
この大会に出場してみて、新たな道が見えてきたのだけれど、それはまた別の機会に。

大会が一回戦敗退で終了し、もう一つくらい何かやりたい、と思っていたタイミングで、「おきモノ1224」の募集要項を見つけた。
2023年12月24日、日曜日!
やった! 出られる!
でも申し込みはしばらく迷っていた。
2、3月ほどではないけれど、12月も仕事の繁忙期で、芝居の事を考える時間と心の余裕があるのか、判断がつけられなかったからだ。

なので、10分間の一人芝居、何をやりたいのか、を考えてみた。
上演許可のいらないモノローグ台本を読んでみたりする中で、ずっとやりたかった戯曲が頭に浮かんできた。

三島由紀夫 「近代能楽集 班女」

20代に班女の花子を演じた事があった。
男を待ち続けて狂ってしまった女、花子。
そんな花子を自分の手元に置いて、大切に守りながら一緒に生きようとする、実子。
愛を知らずに、受け取れずに生きてきた実子が、自分に似ていると感じていて、いつか実子を演じたいと思っていたのだ。

何年かぶりで班女を読み返し、これをやろう、と決めてからは早かった。

11月  7日 「おきモノ」主催者の方に出演希望のメールを送る。
11月14日 新潮社に著作物使用申請を送る。
     「おきモノ」に出演申込みのメールを送る。
11月15日 「お気軽に。モノローグイベント1224」14:30の回 出演確定。
     新潮社より、著作権窓口の連絡先を教えて貰う。
     改めて上演権使用のメールを送る。
11月23日 上演権使用料の振込み、上演同意書をFAXにて送信。 
     SNSを通じて、出演する旨を友人たちにお知らせする。

宣伝してしまった。
もう後戻りは出来ない。
しないけど。

気付いてみたら、あと一か月しかなかった。
これからは台詞を覚え、作品を読み込んで、練習あるのみ。
さ、頑張ろう。

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