なぜ今この人と出会ったのか。出会いには意味がある。

今年から、無酸素登山家の小西浩文さんの社長塾に通い始めました。
小西さんは、エベレストクラス(標高8000メートル!)の山を何度も無酸素登頂された方です。
ちなみに、7500メートルを超える世界は一切の生物が存在しない領域、すなわち”デスゾーン”と呼ばれるそうです。
そんな世界に挑戦し続けている小西さんから、何か教わりたいという直感が働き、社長塾に入ることとしました。

社長塾といっても、やることは約三時間のマンツーマンの対話です。
まさに、超絶真剣勝負。
その社長塾、昨日が1回目でした。

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いったいどんな話になるのだろう、、、

始まる前、ちょっと緊張していました。
そして雑談から入り、徐々にテーマを探し始めます。

「どころで、最近悩んでいることとか、ありますか?」

この質問、正直ちょっと困るんです。
というのも、最近悩みごとや困りごとがあまりなくて、、、
ストレスがない状態をうまく作れていて、それなりに楽しい毎日なんです。

「そうですねえ・・・いま、ないんですよねえ・・・」

じゃあ来るなよ!って言われそうなくらい、出てこずでしたw

小西さんは質問を変えます。

「では、よらさんはなんで生きているの?幸せとは何?」

といった本質的な質問をしてきます。

こういう質問に対していまのぼくは

「答えを持たなくてもいいと思ってるんです。
 日々、一日一日充実して過ごすことが大事だと思ってる時期なんです。
 だから、明確な目的や使命って、いまかちっとないんです。」

そこから、価値観のぶつかり合いが始まります。
そういったものを持っていないと、死生観を持てない。
死生観がないと、平和ボケしてしまい、力が出ない。

なかなかそういった考え方に素直に賛同できない自分がいたのですが、過去や今の気持ちを、痛いくらいに彫られ続けることで、自分の内側がつながっていきました。

数年前に大きな傷を負っていて、またそうなるのが怖い。
目的や志なんて持ったもんなら、また突き進まなければいけない。
そうすると、また傷を負うかもしれないし、あんなのもう嫌だ。

そんな気持ちが沸き上がってきました。

特に、人間関係。

以前は、たーーくさんの人と関わり、みんなをケアして、みんなが良い状態であるよう、必死に気遣い、動いていました。
もしかしたら、みんなに寄り添っている風で、顔色を窺っていただけなのかも、とも思ったりしながら、自分に向き合いました。
自分の特性は、多くの人とかかわるほど、相手の気持ちや状態を気にしすぎてしまうこと。
その数が増えるとどんどん自分が薄まり、周りのことばかり考えてしまう。
これは僕の、悪循環パターンです。

だから、できるだけ深く関わる人の数を減らし、人間関係のストレスのかからない状態をとるようにしています。
それが心の平穏をキープするのにとてもいい方法だとわかったんです。
だから、そうしています。

志などもってしまったら、いろんな人とかかわらなければなりません。
正直、いまそれはしんどい。
本心を吐露し、やりとりも熱量高くなり、やりとりしました。
人間関係から距離を置いていました。

それに対して小西さんは

「人間関係は、逃れられない。しかも、君みたいに選ばれた人間はなおさらだ。これまで、つらい思いをしてきたかもしれない。たくさん傷を負ってきたかもしれない。でもね、それだけ強くなっているんだよ。すべて、”考え方”だよ。どう考えるかで、世界は変わるよ。
 よらさんの、周りの人を気にかけてしまうという傾向は、人に寄り添える優しさだよ。素晴らしい話だ。そう考えていけるかどうか。そういうことだと思うんだよね」

たしかそんなようなことを言ってくれたと思います。
このころ、僕はかなり疲れてました。がんがん内側を掘られまくって。
同時に冷静な僕は、こんなに正面から掘られるの、ひさびさだなあ、感謝だなあ、とも思いながら、話をしていました。

そんなときふと、

「あー、もしかしたら、ふたたび志や夢をもって、人間関係に向き合う時期が来たのかもしれない。。。」

といった気持ちが沸き上がってきました。
ちょっと怖いし、面倒だよな―という気持ちも同時に沸き上がりました。

そうやって約3時間のセッションは終わりました。
まさに、映画「セッション」みたいな感じかもしれませんw
価値観のぶつけ合い、久々の真剣勝負でした。

次の日の朝、余韻に浸りながら振り返りをしていました。
そして、上の写真の記事を改めて読んでみました。
すると、こんな文章がぐおーーーっと入ってきました。

小西 私は、真の強者とは自分が苦しいときに他人を思いやれる人だと思っています

そうか。そうかもしれない。

このタイミングで小西さんと出会い、社長塾に入ったのは、このためだったんだ、と思い始めました。
そう、もう一度、新しい自分をつくっていくため。
しっかりと自分と人間関係に向き合うため。

そしてセッションの最後に小西さんが言ってくれた言葉が思い出されました。

「よらさん、こじんまりとしてちゃだめだよ。
 いろいろあっただろうけど、いま生きてるじゃん。
 生きてるだけで、幸せなんだよ。

 広く、大きく、高く、明るく。

 できるよ。いけるよ。」

45歳、まだまだ伸びしろだらけのようです。
これからの自分が楽しみです。

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