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気づく力を鍛える

先日、日本で一番大切にしたい会社大賞にも選ばれた伊那食品工業を見学してきた。

伊那食品工業は
いい会社をつくりましょう。を社是に掲げて
急成長はしない。身の丈にあった経営をする。
そのスタンスでじっくり少しずつ50年間右肩上がりの成長を続けてきた。
人間は健康体であれば、うんちはでる。会社の経営も同じ。利益はうんちだ。うんちを求めて生きている人はいないだろう。と言い切る塚越さん(現最高顧問)には驚きだ。

伊那食品工業がいい会社といわれる所以は多々あるけれど
僕が印象に残ったのは、朝の掃除。
朝8:10-8:30の20分間、社員が任意で掃除をする。
その真意は、気づく力を鍛えるためだという。
誰がどこを掃除するかの役割は決められておらず、各々が状況をよく見て必要な掃除をする。
同僚と一緒に掃除をしていると、お互いの表情や雰囲気からコンディションもよく分かるとのことだ。

周りでなにが起きているのか気づくこと。
そのシンプルな営みが、他者とのつながりをはぐくんでくれる。
気づいたことをシェアし合うと、何に気づいていないかに気づく。
気づいていないことには自ら働きかけることはできない。
気づいていないことに気づくことは自分の世界を広げてくれる。

僕が気づいていることはなんだろうか。
気づいていないことはなんだろうか。
そんな問いをもって日々を過ごしてみたい。

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