ガルガル君

大きなお兄ちゃんがスキップ踏みつつ鼻歌を歌ってこちらに来る。

鼻歌はショパン?

何かこれまで聞いていたショパンと違うように感じるが、まあいいか、なんか楽しげだし。

これが、6月1日のコンサートを聞いた私の印象です。

鼻歌はキースジャレットで慣れているし、クラシックでも結構歌うピアニストはいるけど、ここまで歌う人は初めてかもしれない。

おそらく前々回のショパコンに出ていたら予選カットだったと思う。理由は「これはショパンとは言えない」「けっこう間違う」であろう。

確かに彼は結構間違うのだ。しかも「ここでやるか」というところでも。気になった方は、ショパコンの音源を再度聞いてみてください。

でも、間違うかどうかは音楽性にとってはあまり問題ではないと思えるのだ。

あまりにも間違うのは論外だが、間違いが怖くて委縮したピアノは聴いていて楽しくない。

そう、彼は堂々と間違うのだ。音楽の流れは阻害されていないから、聞いている私は、またやった、でもいい音楽だ!とニコニコしていられるのだ。

そう聞くと、彼は下手なの?と思う人もいるかもしれないが、決して下手ではない。むしろ上手い!音色はいいし、パワーもある。技術も正確である。

ただ、間違うことより、音楽表現が優先されているので、ついやっちまうのだ。

コンサートで聞くと、音源よりさらにいいので、機会があったらコンサートに足を運んでみてください。

人気のピアニストになるから、またすぐに日本に来ると思います。

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