2000円

安田記念に負けた私は重い重い腰を上げ、晩ご飯を買いにスーパーに向かう。ただでさえ腰が重いのに、競馬で負けると余計に重くなる。自分はエンジンのかかりが遅いので早めに自分に鞭を打たないといけない。

大雨なので、移動手段は車だ。車には感謝しかない。車の中でUSGの曲を流し、ともに歌いながら雨の音を掻き消す。

スーパーに着いた。まずはカゴを持たずに売り場を一周する。(バイキングでもそうするタイプだ。)一周回って大体の感じを把握したところで買い物カゴを手にする。今日は日曜日だからか、広告の品がいつもより多い気がする。ただ単価が高い。日曜日のハッピーな気分だと単価が高いものでもカゴに入れるお客さんが多いのだろうか。私は安田記念の敗北を引き摺っているので、今日はとても冷静だ。「一週間単位で見たときにこれはいつか買うだろうな、となると今日しかこの値段で買えないぞ、買うか」といった感じで広告の品や割引シールが貼られた商品を買い物かごに入れていく。有人レジでお会計をしてもらうと、なんと金額が2000円になった。ちょうど2000円だ。これはテンションが上がる。777円より1234円よりテンションが上がる。ただ、税抜き表示で2000円だったので最後に「2160円」と表示されてしまった。

なんだよ、もう!あと、いつも税込価格のほうしか見ないから気にしてなかったけど、税金高いよ!160円あったら色々買えるよ!そんなことばっかり考えていてもしょうがないから帰るよ!

帰りも大雨なので、車には感謝しかない。車の中でUSGの曲を流し、音楽と雨の音を聴ながらかえるよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?