【歴史の授業】Snow Manの結成からデビューまで

 たぬきちです。

 今日は、ジャニーズの9人組グループ「Snow Man」について書こうと思います。

 サブスクで彩られたこの時代に、シングルCDがデビューから3枚連続ミリオンヒットと怒涛の快進撃を続けるSnow Man。彼らがいかに出会い、どんな道のりを歩いてきたのか…。当時の私の記憶と伝聞をもとに、わかる範囲で書いていこうと思います(間違っているところがあったらごめんなさい)。



1 Hey! Say! JUMPのデビュー後のジャニーズJr.の動きについて

 「Snow Manの話なのにHey! Say! JUMP?」と思う方もいるかもしれませんが、結構重要です。話は2007年にさかのぼります。

 一般的に、ジャニーズ事務所内でCDデビューしていないタレントの方々を「ジャニーズJr(通称ジュニア)」と呼びますが、デビューするタイミングでジュニアからメンバーが選ばれてグループが結成される場合もあれば、デビュー前でもジュニア内で既にグループが結成されている場合もあります(嵐やNEWSは前者、KAT-TUNや関ジャニ∞は後者です)。
 JUMPがデビューする前、ジュニア内では特に目立つ4グループが存在していました。


Kis-My-Ft2
  「キスマイ」でおなじみのローラースケートを得意とする7人組。今では横尾大先生を筆頭に俳句・絵画・料理などバラエティで多彩な活躍を見せる和やかなグループとしてお茶の間に浸透していますが、当時はむしろ、KAT-TUNをほうふつとさせるワイルド路線のグループでした。(この頃のギラギラしたキスマイ好きだったな…。FIRE BEAT最高…。ちなみに私は北山君推しです。)

A.B.C.
 「アクロバット・ボーイズ・クラブ」の略。読んで字の如く、アクロバットを得意とする4人組。お気づきの方もいるかもしれませんが、今では5人組の「A.B.C-Z」の前身グループです。ものまね芸人の河合君はものまねだけでなくダンスもキレッキレでした。塚田君の打ち上げ宙は一見の価値あり。
 

Ya-Ya-yah
 現JUMPメンバーの薮宏太・八乙女光を中心とする4人組。当時のジュニア内グループのデビュー最有力候補。薮君・八乙女君はジュニア内のカリスマ的存在でした…。

J.J.Express
 メンバーは結構流動的だったが、主なメンバーは現JUMPの伊野尾慧・有岡大貴・高木雄也、現A.B.C-Zの橋本良亮、現Snow Manの深澤辰哉 など。
主に伊野尾君がセンターを務めてました。正直この頃、私は深澤君のことをそこまで認識していませんでした…。

 以上、4グループを中心にジュニアは盛り上がっていました。①②は「エビキス」と呼ばれるほど一緒にパフォーマンスすることが多く、タッキー&翼やKAT-TUNのバックでよく踊っていました。
 もともとKAT-TUNきっかけでジャニーズにはまった私ですが、いつの間にかバックにつくエビキスの圧倒的パフォーマンス力に目を奪われていました(そこから私のダンス人生&ジュニアを深堀していく人生が始まりました…)。

 個人的にはキスマイ推しでしたが、おそらく次デビューするのは、③の
Ya-Ya-yahなんだろうな、と当時思ってました。Ya-Ya-yahは当時高校生くらいで、エビキスよりも年齢層は下でしたが、なんというか、「華」があったんですよね。同世代の自分から見ても、「こんなかっこいい高校生いるんか…」と羨望の眼差しで見てました。特にツートップを張っていた薮君、八乙女君(通称やぶひか)は、ジュニア全体のMCなんかも務めていました。そして両脇を固めるのは、高身長でスタイル抜群の爽やかイケメン鮎川太陽君、ダンス・アクロもそつなくこなす最年長・甘いマスクの山下翔央君。

 パフォーマンスという点においては、エビキスの方が上かもだけど、Ya-Ya-yahはなんというか、その場に立っているだけで様になるというか、天性のアイドル力みたいなものを感じていました。
 当時彼らが歌っていた「愛しのプレイガール」って曲があるんですけど、「かっけえええ」&「同い年の高校生がこんな曲歌っていいの!??」と衝撃を受けたのを覚えています。こりゃー売れるわー。KAT-TUNの次はYa-Ya-yahか。ジャニーさんもYouたち早くデビューしちゃいなよ!とか言ってんだろうなー…

 ところがどっこい、そんな期待を裏切るまさかの出来事…。

 「2007年11月 Hey! Say! JUMP CDデビュー!!!」

 何気なくテレビを見ていると、白い衣装を着た10人の少年たちが自己紹介をしている…。見覚えのある顔がいっぱい…。
 その中には件のやぶひかコンビ、J.J.Expressの伊野尾君もおる…。
 JUMPデビュー発表の少し前、Hey! Say! 7という期間限定ユニット(中島裕翔山田涼介・知念侑李・有岡・高木)が活動していたので、JUMPもその延長なのかな…。くらいに思っていました。ところがどうやらそうではないらしい。このグループは期間限定ではなく、正式にこのままずっと活動していくようだ…。

 びっくりしたけど、何はともあれ、皆さんデビューおめでとう!ついにジャニーズからも同世代がデビューする時代になったんだな…こいつぁすげえや…。

 

 …待てよ?

 Ya-Ya-yahはどうなるんだ?

 鮎川君と山下君は?

 JUMPがデビューということは…… 事実上消滅?

 J.J.Expressだって、伊野尾君と一緒に活動していたイキのいい奴らがいたじゃないか…

 残されたジュニアたちはどうなるんだ!?


 おそらく当時、同じ思いを抱いた方は多かったのではないでしょうか。
この時は私も知らなかったのですが、ジャニーズではCDデビューする時に、思いもよらないメンバーでグループを組むことがあるんです。嵐やNEWSがデビューした時も同じような状況だったそうです。(嵐デビュー時には「なんで生田斗真君がいないの?」という声がちらほら聞こえたんだとか…)

 このJUMPデビューを皮切りに、4グループにより均衡が保たれていたジャニーズJr.は、波乱の時代へと突入していきます…。


 ほどなくして、元Ya-Ya-yahの鮎川君、山下君はジャニーズを退所してしまいます。4大グループのうち、エビキス以外の2グループが解体された後、頭角を現しはじめたのは、解体したJ.J.Expressの生き残り、橋本良亮君と亀井拓君、そして真田佑馬君でした。

 橋本君に関しては、正直なぜJUMPに選ばれなかったのか分からないくらい、ジュニア内でも目立つ存在でした。中学生離れした長い手足に、大人びてはいるもののどこかあどけなさの残る少年のような表情。J.J.Express時代もセンターの伊野尾君の隣にいることが多かった気がします。

 亀井君も負けず劣らず、オーストラリア出身でハーフ顔が特徴的なイケメンで目立っていました。ドラマ「金八先生」の第8シリーズではクラスのリーダー格の生徒役を演じています。

 真田君は、2005年に放送されたドラマ「1リットルの涙」で、主演の沢尻エリカさんの弟役を演じています。当時ドラマに映っていた子どもの姿からは結び付かないほどイケ化が進んでいました。

 この3人でマイクを持つステージが増えてきましたが、亀井君がほどなくしてジャニーズを退所してしまいます。その後、代わりに入った野澤祐樹君を加え、橋本・真田・野澤、この3人に「TOP3」というグループ名がつけられました。

 ジュニア内にまた新たなグループが発足したか。橋本君(通称はっしー)はJUMPに入れず悔しい思いもあるだろうが、これをバネに大きくなってくれ…


 …と思ったのもつかの間、TOP3は長くは続きませんでした。
 大きくなってくれ、と思っていたはっしーが大きくなりすぎました。
 大きくなったはっしーはなんと、2大グループの1強、A.B.C.に加入することになりました。こうして、はっしーを加えたA.B.C.は「A.B.C-Z」としてリニューアルオープンを迎えます。

 正直、初めてA.B.C-Zを見たときは違和感がありました。いくらはっしーが成長したとはいえまだ中学生…。A.B.C.の4人はみんな成人男性。流石に歳の差がありすぎるのでは?第一アクロバットについていけるのか?パフォーマンスレベル下がるのでは?とか、色んな不安を勝手に覚えていました。
(Snow Manにラウール君が加入した時と似たような感覚をもった記憶があります…)

 しかし、それらの不安は、A.B.C-Zが披露した曲「Vanilla」を見てすぐに払しょくされました。

 今までのA.B.C.のイメージにはなかった甘く色気のある曲調…。
 アクロバット攻めではなく、セクシーなダンスと歌で魅せる構成…。
 そして何より、センターでマイクを握る中学生・はっしーの大人びた歌唱力…。

 なんだこれ…
 今までのA.B.Cとは違う…
 てかはっしーてこんなに歌上手かったの?

 呆気にとられている中、アクロバット・ボーイズ・クラブに囲まれながら曲の終わりにセンターでバク宙を決めたのは、はっしーでした。

 なんかもう…泣きそうになりました。
 ただただかっこいい。こいつ本当に年下か?なんだこの色気は…。
 この味は今のJUMPには出せない。むしろJUMPじゃなくてよかったよ、はっしー。君はA.B.C-Zのセンターだよ。

(※そういえば最近、「Vanilla」のMVが13年の時を超えてYouTubeで公開されていましたね。よかったら見てみてください。)


 こうしてパワーアップしたA.B.C-Zと、安定感のあるキスマイはこの後も「エビキス」として切磋琢磨し、やがてデビューすることになります。


 さて…なんか書いているうちに当時の思い出が蘇ってきて思いの外文章が増えてしまった…。タイトルがSnow Manなのにここまで出てきたの深澤君だけじゃん…、と思われた方、すみません笑

 

 はっしーが抜けたTOP3は、もはや「3」ではなくなったので当然解体。

 しかし!

 残された真田君と野澤君。この2人こそが、後のSnow Manにとって重要なキーマンとなることを、この時はまだ誰も知る由がなかった…。




っていう感じで、もう遅いのでいったんしめます(笑)
続きはまた今度書きます。

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^♪

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