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黒単リアニリング調整備忘録Vol.1

先日の中津レガシーで使用し、中々好感触だったのでしばらく調整してみようと思っている【黒単リアニリング】。
備忘録的に書き残したいと思います。


1.発端

SNSで見かけた『シェオルリングが強い』という情報。
実際に組んでみるにはパーツが足りなかったが、幸いなことに《一つの指輪》は1枚手元にあり《黙示録、シェオルドレッド》は集めていたので物は試しと1枚ずつ黒単リアニメイトに突っ込んでみた。
2枚が盤面に揃った時の凶悪な挙動。それを見て興奮したのは言うまでもない。
「これは黒単リアニメイトで本格的に採用出来るのでは?」
と思ったのが発端である。

2.構築指針

  • 【黒単リアニメイト】が主軸
    最近は《カザド=ドゥームのトロール》の登場により《悲嘆》《再活性》と共にパッケージ化されていることが多い。しかし、それらのデッキにおいてリアニメイトプランはサブの勝ち筋。
    リアニメイト戦術を主とする点はしっかりと差別化させたい。

最近の黒お手軽パッケージ
  • 《オークの弓使い》への対応
    現在のレガシー環境を定義づけていると言っても過言ではない《オークの弓使い》。《一つの指輪》でカードを引くのならばコレへの対処は必須となる。

3.構築

とりあえず先日試して好感触だったメインのリストが此方。

4:暗黒の儀式
4:納墓
4:再活性
4:動く死体
4:思考囲い
3:集団的蛮行
1:トーラックへの賛歌
4:悲嘆
1:骨の破片
4:黙示録、シェオルドレッド
3:一つの指輪
2:偉大なる統一者、アトラクサ
2:墓所のタイタン
1:残虐な執政官
3:カザド=ドゥームのトロール
3:古えの墳墓
1:ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
12:沼

2023/8/20 中津レガシーにて使用

リアニメイトを主戦術とする為に《動く死体》を含めた釣り竿8枚体制は今までの【黒単リアニメイト】と変わらず。
釣り上げ対象の生物枚数が減っているにも関わらず《集団的蛮行》をあまり減らしていないのは《オークの弓使い》への除去札及び《一つの指輪》で減るライフの回復手段として。
《オークの弓使い》をメインから投入することも検討したのだが、相手がドローしないデッキの場合に非常に弱いのでサイドへ降りてもらった。

今まで使用していた【黒単リアニメイト】と大きく異なるのは、言うまでも無く《一つの指輪》《黙示録、シェオルドレッド》の存在。そして《古えの墳墓》。
一般的なリストであれば《Lake of the Dead》が入っていた枠である。
この変更に踏み切る理由となったのが《カザド=ドゥームのトロール》だ。

《Lake of the Dead》は強力な土地である。
それは間違いないし異論もない。
だが【黒単リアニメイト】を使用していた人なら誰しも経験したことが有るのではないだろうか。初手に《Lake of the Dead》以外の土地が無く、他は完璧な手札であるのに泣く泣くマリガンを選択するという悲劇。《Lake of the Dead》を《不毛の大地》で破壊されてしまい、土地が止まって敗北した災難。
非常に強力であるがリスクのある土地でもあるのだ。
《古えの墳墓》はマナ加速という点では《Lake of the Dead》に大きく劣る。
しかし《不毛の大地》で破壊されても被害は最小限だし、何より単体で戦場に出てマナを出すことが可能だ。
無色であろうとマナさえ出せるならば《カザド=ドゥームのトロール》の『沼サイクリング』が使用出来るのが最も重要な点である。
《Lake of the Dead》《カザド=ドゥームのトロール》《再活性》ではキープ出来ないが、《古えの墳墓》《カザド=ドゥームのトロール》《再活性》ならばキープした上に次のターンには《カザド=ドゥームのトロール》を釣り上げることも狙える。
そしてもちろん、今回の構築の肝でもある《一つの指輪》《黙示録、シェオルドレッド》を素早く唱えるのにも役立ってくれる。

4.他のデッキとの融和は黒単リアニの優位性

既に黒単リアニメイトは様々なデッキとの融和を果たしている。
黒単リアニデプスなんてデッキもあれば、サイドボードからヘルムコンボや煙霧の連鎖コンボを搭載してくるのは最早基本戦術だ。
これは黒単リアニメイトが他のリアニメイトに比べて『自由度が高い』からこそ可能なのだと思っている。
【BRリアニメイト】ほどの爆発力は無く、【UBリアニメイト】のようにカウンターのバックアップや《実物提示教育》を採用することは出来ない。
しかしリアニメイトと他の戦術プランを併用することで相手の判断を迷わせるという点においては【黒単リアニメイト】が秀でていると信じている。