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R4予備・R5司法合格者が、R6予備論文を手書きで書いてみた(商法編)

こんにちは。DAIです。
9/7~8の2日間に渡りR6予備試験の論文式試験が行われました。まずは、2日間戦い抜いた受験生の皆様、おつかれさまでした。今はゆっくり身体を休めてください。

さて、本記事のタイトルにもある通りですが、私はR4予備・R5司法試験に合格しています。そんな私が、時間を計ってR6予備試験を手書きで書いたらどうなるか、公開いたします。

先にお話しておきますが、私はR4予備試験の論文式試験に393位/481名で合格しています。司法試験も800位台なので、上位合格者ではありません。また、何ら参照せずに書いていますので、内容も正確ではありません。
もちろん、A評価レベルを狙って書きますが、全科目B~C評価以上のレベルでまとまればよいなと思いながら、とにかく10科目通じて落ちない答案を書きます。

なお、ネタバレが嫌な方や試験情報に触れたくない方は、そっと閉じてくださいね。


過去の商法の成績はこちら(R3予備:E R4予備:A R5司法:E)
ちなみに、初見で解くために、事前情報を排除しています。憲法、行政法、刑法は試験情報に触れてしまいましたが、商法は排除することに成功しました。

第1、初見一読の感想

  • まずは設問を確認。設問1は自己株式取得に関する効力責任に関する問題。財源規制手続規制から検討するのが必要になるのかな。司法試験H23でもあったな。設問2は少数株主を締め出すやつだな。

  • 設問1の問題文を読む。小問⑴は手続き違反は触れなくていいのだよね?専ら財源規制違反の効力と責任が問われていると思っていいのよね?財源規制違反の条文と結論は覚えてるけど、理由付け思い出せないな…。昔AGの論証集を必死になって、覚えたことは覚えてる…。条文の文言は決め手にならないとか、同時履行の抗弁権がどうのこうのとか…。ただこれがどの文脈で用いられるのかよくわかってない…。あー、思い出せない。ひとまず趣旨からダイレクトに結論を書いておく形にして、思い出せたら挿入することにしよう。

  • 小問⑵は責任追及か。これ、462じゃん。うわ、すげー。実は、受講生の予備H29の商法の添削をしていた時、責任追及の一般規定は423で、個別の規定がある場合は個別の規定が優先されるからまとめておくね!と言って、パターン化して伝えていたのでした。自己株式取得は462や!あの受講生もたどり着けたかしら…。

  • Aは総会議案提案者みたいなのでいくのかな。。一応条文を読む。規則も読む。なんか当てはめるのすげーめんどくさいな。どうせ代表取締役なんだから業務執行者でいけばいいか

  • Dは金銭交付受けた者でいけるな。そうすると、AもDも462Ⅰで責任追及で同じ当てはめになりそうなんだけど、それでいいの?なんか気持ち悪いな。ということで、周りの条文を探してみると、462Ⅱがあった。これを書き分けることが求められてんのかしら。とりあえず今はそれで行こう。

  • Fの監査役も462でいけるのかしら。。「株主総会に同意した者」みたいな括りで、法規則か計算規則にありそう。ということで必死に探す。‥‥‥いなくね?違うのか。そしたら423でいいのかな。。あー、待てよ、欠損填補責任で465条使えるんじゃね??なんかLEC矢島先生が、自己株式取得したときは分配可能額を超えていたからよかったけど、その後分配可能額が減ったら465を使うみたいなこと言ってたような…。ということで条文を読む‥‥(長くて理解に時間が掛かる…)‥‥たぶん違うな。。確定した計算書類で分配可能額が減ってないといけない気がするから、たぶん違う…(不安でもう一回読んだり考えたりして時間を消費する)。あぁ、分からん。なんか違う気がするから423でいいや。任務懈怠は書きながら考えよう。

  • 設問2を読む。これは自己株式取得の近くになんかあるだろうな。わざとらしく手続説明してくれてるから、似たような条文を探して179以下を発見。そしたら179の7の差止請求だろうな。初めて論文で書く条文だから、こういうときこそ全要件検討!三段論法!でいく。

第2、手書き答案

問題文へのマーク、メモ書きも含まれています。

第3、感想

  • 設問1小問⑴は、かなり薄く、最低限の記述も出来ていないかもしれないです。一応要件には当てはめたので、救われてほしいところ。

  • 設問1小問⑵の条文分析で時間を使い過ぎました。そのせいで、答案を書いている最中から既に時間が押していることに気付き、かなり字を崩して汚く書いています。

  • AとDの区別が果たして462Ⅱだけでよいのかはいまだに気がかりです。また、Fの責任追及の根拠条文も気がかりです。結論はどちらでも良さそうだなと思いながら、時間がないので直感通り書きました。

  • 179の7Ⅰは、論文で書くのは初めてでしたが、他の差し止め請求(210とか247)と条文構造が似ていたので、書く順番には困りませんでした。おそらくもっとも争点となるのが「著しく不当」かどうかだと思ったので、ここは三段論法で書こうと思いました。当てはめは事実を全部使ったつもりです。なお、規範はその場でテキトーに編み出しています。

  • 書いた後に択一六法を見てみたら、他にも179の8(価格決定の申立て)などもあり得たのですね。たしかに、「問題文に日付がやたらと載っているな」とは思ったのですが、179の7を見つけた時点で他の手段を探すのをやめてしまいました。とはいえ、時間もなかったからこれ以上は書けなかったと思います。

第4、まとめ

80分で書きました。民訴が残り58分です。
商法は、過去の成績がE→A→Eと謎の変遷を遂げています。1勝2敗と勝率があまりよろしくない科目なので、今回も不安ではありました。
設問2はそこそこ書けていると思いますが、Aは無理かなと思います。Cくらいで耐えてくれたらいいな。
おそらく、ここまでの6科目の中で一番字が汚いと思います。すみません。

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