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【蓮ノ空舞台巡礼】私の「夢を信じる物語」 スカイエキスポに寄せて

まず本noteの内容は「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」運営の方々や、「蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん」諸兄の期待するところの文章ではないだろうことを謝罪する。
本noteでは、「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 1st Live Tour ~RUN!CAN!FUN!~」愛知公演の会場となった「Aichi Sky Expo」について、私の個人的な思い出や本公演をどう感じたのかについて書かせていただく。

さて、蓮ノ空の舞台である石川とは離れた場所ではあるが、私にとって「Aichi Sky Expo」は特別な場所であり、そこに来てくださった「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」もまた特別な存在であることはここに明記する。


私について

私の住んでいる場所は愛知県の知多市という場所である。
「Aichi Sky Expo」や中部国際空港のある常滑市の隣の市だ。
…といっても5分も歩けば常滑市の市域であるし、休日出かける場所も専ら「イオンモール常滑」やそこに併設されている「マーゴの湯」
カラオケに行きたいときは「カラオケBANBAN常滑店」、小洒落た気分に浸りたいときはやきもの散歩道の適当な古民家カフェといった具合だ。
最寄りのスガキヤも常滑カインズ店だし、生活のほとんどが常滑市にあると言っても過言ではない。

常滑・やきもの散歩道の1枚

ファーストインプレッション

そんな私ではあるが、スカイエキスポができた当初の感想は「ここでやってくれたら近くていいけど、うちのコンテンツはやらないだろうな」くらいのものだった。 スカイエキスポが完成した2019年夏、当時推していた二つのコンテンツはいずれもアイドルコンテンツではあったが、かたや二年連続ナゴヤドームでライブツアーを行い、もう一方もすでにライブを東京ドームメットライフドームで行い、また次のツアーがドームツアーであることもその後決まった。
2019年暮れに武蔵野の森で1stライブを行ったグループは今後あるかもしれないと思ってはいたが、その当時はいわゆる”名古屋飛ばし”がよく行われていたこともあってあまり期待していなかった。(結局こちらも昨年のクリスマスにスカイエキスポでライブを行ったため、叶うことになった。両日参加できたことはとても僥倖に思う。)
やってくれるコンテンツはいいねぇと冷ややかな目で見ていたことを記憶している。

特別になったワケ

急転直下:新型コロナ感染症

変わったのはその年の暮れだ。
皆様も記憶に新しいであろう、「新型コロナウイルス感染症」の爆発的流行。
これによって、数多くのライブが中止・あるいは無観客に追い込まれる事態となった。
ラブライバー諸兄もナゴヤドームで予定されていたツアーが中止になったことは覚えていることだろうと思う。
無観客配信中心となったライブを見るたびに「もう二度と推しや担当は名古屋に、愛知に来ないんじゃないか」「ツアーなんてもう一生ないんじゃないか」と深く絶望したのは、今でもはっきりと思い出すことができる。

光明:2021年

希望が生まれたのはそこから約1年半後だった。
某コンテンツの、10周年記念ツアーが行われることとなった。記念すべき一か所目は愛知公演。しかもその会場は「Aichi Sky Expo」だ。信じられなかった。ナゴヤドームで二年連続でライブをするようなコンテンツが、手を伸ばせば届くような場所に来る。ライブを以前のように楽しめる日常は近いんだと期待に胸を膨らませていた。


2021年8月27日までは――


緊急事態宣言

7月から徐々に、徐々に範囲を広げていた緊急事態宣言が発令されていた都府県。祈るようにニュースを見ていた日々は今となってはもう懐かしさすら覚える。
そして無情にも8月27日、ついに愛知県緊急事態宣言が発令されるに至った。

ツアーの封切りであったために中止を覚悟していたが、公式からの発表は「延期」であった。

幸いにもその後の福岡公演、千葉公演では波が落ち着いた直後だったためか、予定通り執り行われた。
しかし安心してはいられない。まん防が発令され、次なる波はそこまで迫っているとありありと実感させられた。

ライブの日程は12月25日、26日。チケットはDay2を握っていた。
あとはもう、信じるしかない。

開幕:二日遅れのホワイトクリスマス

そこは、夢のおとぎ話のような場所でした。
光が瞬くように。星が流れるように。
すべては、あっという間の出来事で。
だから、今でも。
実感が、わいてこないのかもしれません――。

Link! Like!ラブライブ 活動記録 第15話 『夢を信じる物語』PART1より
日野下花帆

まさに夢のおとぎ話と言っても過言ではなかった。
すべてはおぼろげになりつつあるが、バックモニターにミラーボールが映し出されたことだけは記憶している。
コロナ禍前のツアー、ナゴヤドームでのライブの表題曲。

この瞬間に明確に「ああ、ライブが帰ってきたんだ」と実感した。
そして、スカイエキスポは自分にとってのコロナ禍に打ち克った象徴になった。

終演後、会場付近では雪がちらついていた。
知多半島では年に1度か2度くらいしか降らない。
天も奇跡を彩っているように思えた。

バックモニターのイメージ

それから

そのツアーの四か所目の公演である沖縄公演は感染拡大のため無観客配信になった。
今思えばあの場所で見届けられたのはかなり恵まれていたのだと思う。

そしてその後も好きなコンテンツがスカイエキスポでライブやイベントをするとなれば、可能な限り駆け付けるようにしている。
気軽に行けるのがいいし、大好きになったこの場所に各地から人が集まる様子を見るのが大好きだからだ。
同好の士が遠路はるばる自分の大好きな場所に来てくれるなんて、こんなに嬉しいことはない。

昨年9月にはライブにまつわる有志イベントの手伝いもさせていただいた。
かなり無理を言って主催に頼み込みねじ込んでもらった形だったが、お世辞にも”いい会場”とは言えない場所に来てもらうのだ。一つでもいい思い出を作って帰ってもらいたかった。

蓮ノ空との出会い RUN! CAN! FUN!

ここからは蓮ノ空のことについて話していく。
正直、蓮ノ空のことは情報公開された当初から知っていた。

4月のアーリーアクセス時にアプリを入れて、そのステッカーもきちんと受け取っている。
が、配信スケジュールと生活リズムが合わなかったり、情報の少なさもあったり、また本格始動しだすころにはすっかり忘れていたりと、かなり初期の時点で追うことを諦めていた。

アーリーアクセスのステッカーだけはある

1stライブのことももちろん知っていた。
愛知公演の会場がスカイエキスポなことも、先行申し込みの条件が「活動記録を11話まで読了すること」であることも同様に。
しかし当初は見送る予定だった。
活動記録も一話も観ていなかった。
自分にとってはその後の年末の大型ライブのほうがはるかに大事だったためだ。

興味を持ったきっかけ

しかしその年末の大型ライブ、言ってしまえば「異次元フェス」にも「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」の出演は決まっていた。
その時点で蓮ノ空の楽曲をある程度聴いていたが、どんなグループかは全く知らなかった。

「近いし、一丁視察のつもりで行ってみよう」

軽い気持ちで先着の一般発売に申し込んだ。
ライブ一週間前のことだった。

ライブの感想

ライブを見て真っ先に過ったのは、「なぜ追いかけるのを辞めたんだ」という後悔だった。

ライブの大筋についてはいたるところで触れられていると思うので「蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん」に置かれてはもはや説明の必要などないと思うが、おおむねこのライブ以前の蓮ノ空の活動についての振り返りだった。

自分はこの時に初めて「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」のこれまでの活動彼女たちが何を思い、どんな気持ちで活動してきたかの一端を知った。

ライブが終わるころには、私は彼女たちのことがすっかり大好きになっていた。
連番者はブレードの色をマーメイドグリーンにしていた。

終演後はイオンモール常滑のサイゼリヤで感想を語り合った。
帰宅後はアプリを入れ直し、活動記録を読み進めた。
自分自身も「蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん」になっていた。

イオンモール常滑のサイゼリヤ。和風な外観に違和感を覚える。
22時まで営業しているので、Day2であれば終演後も十分時間が取れる。

ライブを経て

RUN! CAN! FUN!を経て、特に好きだった曲は「ハクチューアラモード」、推したいなと思ったメンバーは「夕霧綴理」さんだ。
前者は先日のカード化がとても嬉しかった。後者は活動記録13話でよりたくさんの魅力に気付いてもっと好きになった。

最近では日々の生活の中にリンクラが組み込まれてきており、現在もサークル対抗戦のスコアを詰めながらこの記事を書いている。
配信のある日は、帰りの電車で見られるように時間を調整するようになった。

「近くでやっているから行った」と、書いてしまえばたった一行足らずのきっかけだが、それが生活を変えるほどに根付いている。
もはや蓮ノ空がない生活は考えられない。

最後に

スカイエキスポでのライブをよく思わない人がいる。

確かに音響は専用の会場と比べれば見劣りするし、イスの間隔も狭いと思う。フルフラットで後ろのほうからは何も見えないなど悪いところはあるし、人によってはアクセスもなかなか厳しいだろう。

しかしそれでも、一度は途切れてしまったライブという夢や、好きなアイドルを地元で出迎えるという夢をふたたび見させてくれたこの会場を私は大切に思う。
そして、蓮ノ空とそんなスカイエキスポで出会えたのは私にとって運命だったのかもしれない。
蓮ノ空は「夢を信じる物語」なのだから。

2024年3月21日

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