現代小麦と古代小麦って何?古代小麦のメリットについて。

こんにちは、だいすけです。

どうしても小麦を食べるなら、なるべく古代小麦が良さそうです。
ただし、小麦アレルギーやグルテン不耐症、セリアック病の場合は避けるべきだそうです。

そもそも人類は小麦を食べてきた歴史があるのに、なぜ害になったのか?


▶︎目次
・現代小麦の問題点
・小麦とグルテンについて
・代表的な古代小麦の種類
・古代小麦と近代小麦の比較と栄養素の特徴
・古代小麦に含まれる成分
・古代小麦のメリット⑦つ
・最後に

我が家は小さい時から、朝食はパンとお米が半々の家庭で育ちました。皆さんも家庭によって、朝食はパン派と米派ってわかれますよね。たまに美味しそうなパン屋さんの前を通るとパンが食べたくなります!


・現代小麦の問題点3つ

①小麦に含まれる亜鉛、鉄、マグネシウムは、1845〜1967年のもに比べて、19%〜28%も低くなっています。

②体に悪いのはグルテンではなく、低品質な現代の小麦である」という考え方です。1940年代から60年代以降、小麦は背の低い品種に改良され、それにより大量生産が可能となりました。その後も安価な小麦の大量消費に堪えるための品種改良が続けられ、現代の小麦は欧米で古くから食べられてきた小麦とは、似ても似つかない“別のモノ”になってしまったといわれています。そこで最近注目されているのが、品種改良を一切行っていない昔とまったく同じ特性を持つ「古代小麦」というわけです。


③作物の中でも特に小麦に関してはほぼ輸入に頼っていて、高温多湿な日本ではアメリカなどに比べて “ポストハーベスト”の基準値が高いです。“小麦アレルギー”がうまれる原因のひとつに、これが関係しているのです。アレルギーは体内の許容量を超えた時に発症します。免疫力や解毒機能が下がってきた ら当然、許容量も少なくなります。大人でもアレルギーが発症しますが、免疫の弱い子供はもっと弱い ので、日頃から体に取り入れるものには気を使うことが、アレルギーを発症させないための対策にな るのです。

・小麦とグルテンについて

グルテンと言うと小麦のイメージがあると思いますが、正確にはグルテンは小麦そのものを指 すわけではありません。小麦の中には様々なタンパク質が含まれており、その中でも大半を占めるの がグリアジングルテニンというタンパク質です。小麦粉に水を加えてこねるとグリアジングルテニ ンが結びつき、グルテンができます。このグルテンがパンやうどん、お菓子を作る時に生地のまとまり を良くしたりもちもちとコシのある食感を生み出します。


・代表的な古代小麦の種類
①スペルト小麦
②エンマー小麦
③アインコーン小麦
④ホラーサーン小麦(カムット)
⑤サラゴッラ小麦

①スペルト小麦
最もポピュラーな古代小麦。スペルト小麦は、現在広く利用されているパン小麦(普通小麦)の原種にあたる古代穀物です。最近の研究によってスペルト小麦は、9,000年以上前にヨーロッパで栽培されていたことが証明されました。古代小麦=スペルト小麦、と思っている人が多いと思います。小麦粉や パスタなど様々な製品が手に入りやすく、使用感や味が薄力粉に近いので古代小麦初心者の方におす すめです。

②エンマー小麦
古代エジプトでパンの原料として広く利用されていた品種。現在でもオランダやスイス、イタリアで はエンマー小麦を使用したパンが製造されています。また、ビールの製造にも適した品種です。

③アインコーン小麦
約12000年前の小麦で、品種改良を一度もしいない。比較的アレルギーに関与せず、グルテン含有量も少ない。しかし、タンパク質は他の品種より多い。また、抗酸化物質ルテインも多い。

④ホラーサーン小麦(カムット)
ホラーサーン小麦も古代エジプトで栽培されていたといわれる古代小麦の一つ。カムット小麦と呼ばれることもありますが、「カムット」はアメリカの「カムットインターナショナル社」の商標登録名であるため、実際は「商品名」ですが、品種名として覚えられているようです。現代のパン小麦に比べて、抗酸化作用が高く、グルテンの含有量が少なめとされています。なめらかな食感とナッツのような香ばしさが特徴です。

⑤サラゴッラ小麦
ホラーサーン小麦と同系列の品種で、ヨーロッパなどでパスタの原料として人気のデュラム小麦の原種とされている「サラゴッラ小麦」。約6000年前から栽培されていましたが、ここ30年で再度復活した珍しい品種です。現代版であるデュラム小麦よりも、たんぱく質、脂質、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれおり、パスタを作るために購入されることがほとんどのようです。アメリカでもファッロなど古代小麦のほとんどが一般的なスーパーでの購入が可能ですし、日本でもスペルト小麦を筆頭に、多くの小麦製品がAmazonなどのインターネット通販や輸入食材を取り扱うスーパーなどで購入できます。

・古代小麦と近代小麦の比較と栄養素の特徴(すべての古代小麦に当てはまるというわけではありません)

・タンパク質の含有量が多い。とくに必須アミノ酸量が多い。
・炭水化物の組成が良い
・血糖値の上昇が緩やか
・ビタミン、ミネラル、食物繊維が多い
・ファイトケミカルが多い
・グリアジン(グルテンの構成成分でリーキーガット症候群や依存の原因とされる)含有が少ない。

・古代小麦に含まれる成分

炭水化物、タンパク質、脂肪、食物繊維、マグネシウム、鉄分、ナイアシン、リン、チアミン、ビタミンB6、ビタミンE、葉酸、亜鉛、カリウム、カルシウム


・古代小麦のメリット3つ

①品質改良によるグルアジンの増加がない
グルテンの原型であるグルアジンは、血糖値を急激に上げ、食欲を増進したり、腸内の細胞を破壊したりと、グルテンフリーの食事療法が誕生せざるを得ないきっかけになったといわれる成分でもあります。結果的に、品種改良がされていない古代小麦は、現代のパン小麦(普通小麦)と比較しても、グルテンの量がそもそも少ないということになるわけです。

②弱った胃腸にも優しい古代小麦
現代の普通小麦に含まれるグルテンには、腸内の悪玉菌を増やす作用があり、消化不良の原因の一つになるともされていますが、古代小麦のタンパク質は上質で、消化吸収がしやすく、胃腸への負担が少ないのも魅力です。お年寄りから子ども、胃腸虚弱でお悩みの方も安心して摂取することができます。

③豊富な食物繊維で消化力アップ
古代小麦の栄養素に関して、さらに特筆すべきなのが豊富な食物繊維です。こちらも従来の小麦よりも含有率が高まる栄養素の一つですが、便秘や下痢、ガスの溜まりなどを改善し、デトックス効果もあります。腸内環境が整うことで、さらに消化効率が上がり、栄養が全身に行き渡るだけでなく、内臓機能の負担も軽減。整腸機能は、美肌づくりにとっても、重要な役割を果たしてくれます。


・最後に

古代小麦で、タンパク質量が多いにもかかわらずグルテン料が圧倒的に少ないのは一度「試してみたいな」と思っています。
古代小麦にも栄養学的にも、医学的にもメリットはありますしね。
ただ、小麦アレルギーやグルテン 不耐症、セリアック病の場合は避けるべきだと思います。

というわけで、これくらいにします。
最後まで読んでいただきありがとうございます!

ぜひ小麦を食べたいときは古代小麦も意識してみてください。

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