讒文芝居

寄せ蒐め日記　令和3年２月

①
　普段は全く夢を見ないのだが、見た。何方乎に音楽CDを
数十枚単位で他人の金で買って貰って、聴き乍ら北叟笑んで居るのだった。
（軒並みレコードは出て無いバンドや音楽家のだった）
好いんですけれど、リアリティが現実と一緒過ぎで、
起きた途端摺っ倒けた。否、もっと人智を超えるとか、
法外な高級品とか買って貰えよな。

②
　マンション賃貸する時然え要らんかったのに、故在って、拵えて数十年で初めて印鑑証明書と実印の捺印が必要に急遽為り、区役所行って来た。
自分が此れだと前日用意して居た実印は苗字だのに、
実際証明書はフル・ネームで朝から酷い絶望感に気が遠く為ったが、
証明書をフルから苗字のに登録し直さねばと四の五の遣って居る裡に、
全く認識して無かったフル・ネームの実印が
ご都合主義宜しく出て来て御の字。
登録の遣り直しは免れて、「姑獲鳥の夏かーい」と思って居たが、
黒好き過ぎて、虎の子のフル実印のケースが黒なら、
容れて居るポーチ的アレも黒だので同化しとった丈。
不確定性原理を論う迄も無いよ、乃公。

③
　此の処、松屋で緊急事態宣言の時間切れお持ち帰りばっかだったのだが、本日は、午前中に鳥渡腹拵えの積もりで寄った。注文上がって来て、
寸前で真逆喃と厭な予感したら、矢っ張りお持ち帰りで
無意識にタッチしてた結果が上がって来て、うわー。
（松屋の注文はタッチ・パネル）条件反射って怖い。

④
　新しい職場と労働条件に移っ足りして、疲れが溜まって居たの乎、
先週洗ったズボンを洗濯機に忘れていたのを
今週のズボン洗濯しようとして、勘附く。噫、確乎（しっか）りせな喃
では無く、悠暢（のんびり）せな喃って、茫乎（ぼんやり）想う。