讒文芝居

ドラマやら映画を録画や記録媒体で観るのが、頗る苦手で在る。
御子様の時分は、物語の起伏にて、主人公が危機の時に観て居られぬ、
と謂う性分だっ度。
が、此の歳に為れば、作中人物が死のうが生きようが、
面白い乎如何乎選りも
馬が合う、登場人物の所作や振る舞いがしっくり来る乎のが、
正直、余程問題だ。

「馬が合わぬ兆候が見えると、直ぐ途中で別の事を遣って仕舞う」
何故乎、小説は平気で在る。文字読み潰しゲームみたい喃もんだから乎。

断って於くが、良し悪しの問題では無く、問題は己が後年にも想起し度い乎
下品喃云い方をすれば、「得をして居る乎、元を取って居る乎」で在る。

翻って、
主人公が何ん喃に人で無しでも、物語が荒唐無稽を超えて、
脈絡無しや破綻し様が
年に一回は其の御仁の事を考えるに、和和(にこにこ)娯しいならば、
大正解で在る。

其れが十年以上に為るなら、鯣烏賊を超える味の永続き、
物凄いコスト・パフォーマンスで在る。