市場の変化

 今週は様々な出来事がありました。まずはマンガー氏の死去。物をはっきり言うイメージで100歳を超えて事業に参加することを期待していたので残念です。さらにキッシンジャー氏の死去。
 アメリカの長期金利が一服してFRB高官のインフレが抑制できているというポジティブな発言を市場が好感。ダウは連日上昇。
 前回のFOMCでは長期金利の上昇も利上げ見送りの判断材料になったと思います。長期金利が今後下がり、インフレ懸念が再燃すれば利上げ観測がでます。その間、円はドルに対して一時146円台まで上昇。専門家の意見では他の通貨に対しても円が安いために円安の重しになっているとのこと。
 景気後退を示すニュースが増えていると思います。
・アメリカの新築住宅市場価格の落ち着き。
・欧州での不動産会社破綻
・(米銀債券含み損増加)
 個人的にタペストリーなどの消費財企業を調べて3Qの決算が芳しくないことを確認。高級品などの消費によって物価高が起こっていましたが、消費が今後落ち着く可能性はあると思います。様々な企業の決算を確認して3Qで調子を落としている企業が増えています。事業特性によりますが、
・売上高の減少
・販促費の上昇(コスト上昇)
・金利上昇による利払いコスト上昇
・事業によっては損失に備える積立て金の増加→減益
など。
 欧州の不動産会社破綻についてはアメリカ国内で懸念されていた商業用不動産関連事業です。欧米での不動産市場が一層冷え込めば景気後退が進みます。
 ドイツ経済の製造業PMIが退化していた印象でしたが、インフレは落ち着いてきたみたいです。
 余談ですが、アップル株とダウ平均の連動がほぼ一致。前回同様、AIなどに対する期待と実体経済のギャップで株価下落に注意。

 先日、レイダリオ氏の本を読んで感動しました。「世界秩序に対処するための原則」という本です。マーケットの仕組みについて興味がある方にとっては間違いなくお勧めできる本です。
 投資は問題解決に役立ちます。個人の生活もバランスシートで表すことができます。黒字か赤字か、取り返しが効くか否か。
 一昔前に教えられてきた常識を生きれていない人も多いと思います。
例:「何歳で結婚して子供を何人育てて年収は上昇して何歳で引退生活」
 日々、アメリカをはじめ世界中の銘柄と向き合いながら実感します。
人それぞれ目標利回りは違いますが、投資は間違いなく問題解決に役立ちます。「どこで、なにができて、どういった社会的な組み立てをするのか」自問自答を繰り返しながら「幸福を追求」しなければなりません。


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