沸いている今の市場を洞察する


 今週、市場で大きな変化が2つ出た。
一時円がドルに対して141円台まで上昇。アメリカの株高。
 この市場環境にコミットできたかどうかは「準備」にある。
ダウ平均が値上がりして十分にコミットできた場合:
「割安銘柄の上昇で為替の損失(ドル円)をカバーできたかどうか。」
・アメリカ長期金利の低下と早期の利下げ観測が株高を起こした。
・ドル売りが起こり、円高になる。
・日本の金利政策が変更(利上げ)になるという思惑で日本の国債が売られて金利上昇。円高ドル安方向へ。
 人それぞれ状況は異なるだろう。しかし、運用を行うためには環境を用意する必要があると思う。チームなどの補完があれば少ない投資案件で大きなパフォーマンスを狙えるかもしれない。一人で地道に投資を行う場合、投資案件を増やさなければならない。あるいは労働が増える。
 投資判断のスピード感は大事であり、案件数や労働の短縮ができた方が良い。個人でどうすることもできない事象も存在するので難しい問題だが、リーダーシップは必要だ。

 中国経済の存在が世界に与えるインパクトは大きい。
・資源(石油など)価格への影響
・中国経済が好調であればインフレが起こりやすい。金利への影響。
・日本経済への影響
 中国経済で問題になっていることは不動産市場の不良債権だ。日本はアメリカの支援の基で戦後、貿易立国として躍進してきた。(半導体シェアは世界で上位)
貿易不均衡(対米)で問題視され、さらに不動産市場が崩壊(不良債権処理に年月を費やす)。中国経済に共通する部分もあると思う。
 「外交と内需」(他者の力を借りる)で国は成長してwinwinの状態は良い。しかし、「懸念」材料に拍車がかかり国家間の対立に発展すると自国の政治力が試される。
アメリカは積極的に移民を呼び込み、豊富な資源を活用して成長してきた。これは民主主義の成功と言えると思う。中国政府のリーダーシップに世界中が注目している。

 アメリカ市場が好調の中、新NISAが始まる。心躍るが、一旦一歩引いて市場を観察したい。
・インバウンドによる経済効果がコロナ前の水準に戻っているが、円安が大きく貢献していて中国人観光客はコロナ前の水準まで戻っていない。
・中国経済の不調は日本の経済に影響を与える。
・物価上昇に対して日本の賃金が上昇しているが、実質賃金の伸び率は厳しい。今後、物価高が落ち着き(円安による輸入コストはそのまま)企業が賃上げを継続するか。
 コロナ前に政策金利の変更を日銀は行わなかったように今のインバウンド消費量ではまだ不十分だと予想。また、個人的に感じることだが、中国経済の不調が日本経済に与える影響は大きい。(企業の取引先や事業を行う場所として。また、売上に占める割合など。)
 色々踏まえると日本市場は割安感とウクライナ戦争によって沸いた。
しかし、投資材料次第では今後硬直状態もあるのではないかと感じている。
 積立て投資も大事だろう。様々なイレギュラーを踏まえてキャピタルゲイン狙いの海外投資(例)を資産形成に考えてみてはどうか。


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