役者がなぜか降板してしまった（させられた）映画

映画というのは撮影中や始まる前に役者が降板してしまう、もしくは降板させられてしまった作品があります。それによって作品の質やその後の役者人生を大きく変えてしまうケースもあります。

そんな作品を6本ご紹介。

まずは、役者が降りてしまったことで作品の質が下がってしまった映画2本。

『ふたりぼっち』
富田靖子→古村比呂

当初この映画、主演はこちらの富田靖子さん

で決まっていたのですが、富田靖子さんが交通事故を起こしてしまい（助手席に乗っていた筧利夫さんが警察来る前に逃げて話題になったヤツです）降板してしまったのです。
この映画の古村比呂さん悪くはないのですが、役のイメージが当時の富田靖子さんにピッタリなんですよね😓これはやはり富田靖子さんでやってた方が良かったな😅

2本目は・・

『不夜城』
葉月 里緒奈→山本未来

この作品はヒロインが当初こちらの葉月 里緒奈さん

だったのですが、真田広之さんとの不倫報道で降板してしまったのです😱
原作読むとわかりますが、この役は完璧な美貌と妖艶な魅力を持っているのです。山本未来さんも悪くはないのですが、この時期の葉月 里緒奈さんがまさにピッタリだったんですよね‼️降板してしまったのは本当に残念です😱

そして、ここからは降板してしまったことで、その役者のその後の人生が明らかに変わってしまった作品4本をご紹介。

1本目は・・

『恋人たちの時刻』
渡辺典子→河合美智子

平成生まれの人は知らないでしょうが、昭和の終わりに隆盛を極めていた角川映画でデビューした角川三人娘といわれる人たちがいましてね。それが薬師丸ひろ子さん、原田知世さん、そして渡辺典子さんだったのです。その中で渡辺典子さんだけがなぜか社長の角川春樹さんから冷遇されておりまして、作品に恵まれなかったのです。しかし、この『恋人たちの時刻』という作品の主演に抜擢されたんですよ。実際に当時角川書店から発売された原作の帯には『渡辺典子主演』と書かれていたのです。

しかし、冒頭に激しいレイプシーンがあるために本人の意向で降板してしまったんですよ。
この映画、ご覧になっていない方が多いかもしれませんが、内容は暗いですが素晴らしい作品です。私はこれに出演していたら、間違いなく渡辺典子さんの代表作になっただろうと思います。そして、その後の役者人生も演技派に脱皮して変わっていたかもしれません。この役、河合美智子さんより渡辺典子さんの方がイメージに合ったので残念です。

2本目は・・

『パトリオット・ゲーム』
アレック・ボールドウィン→ハリソン・フォード

ジャック・ライアンシリーズの第二作目にあたる作品です。第一作の『レッド・オクトーバーを追え!』をジャック・ライアンを演じていたのが、アレック・ボールドウィンだったのです。

そのまま彼が本作でも演じるはずだったのですが、なぜか舞台に出ると言って降板したのです。これに出てれば、その次の『今そこにある危機』にも主演して、ジャック・ライアンは彼の代名詞になったかもしれないのにね。その後の彼の影の薄さを考えると、勿体無いことをしたなと思います。

3本目は・・

『レイダース』
トム・セレック→ハリソン・フォード

あの有名シリーズは元々こちらのトム・セレックにオファーされてたんですよ‼️

下記のツイートにもあるように

『レイダース』のスクリーン・テストを受けるトム・セレックとショーン・ヤング！
トムは第一候補で、『私立探偵マグナム』とカブらなければ本決まりだったようですな。ショーンさんはオテンバなマリオンを頑張って演じてますが、やっぱ柄じゃないですのう。(＾＾; pic.twitter.com/UpLRQdBLE8

— ロヂャー😜✌️ (@roger_demarco) September 16, 2019

『私立探偵マグナム』というテレビシリーズの撮影と被ってしまったので降板したのです。トム・セレックって知らない人が多いでしょう？でも、これに出演してればインディ・ジョーンズシリーズで圧倒的に知名度を上げてたのにね😱
しかし、ハリソン・フォードってジャック・ライアンといいインディ・ジョーンズといい、運が強いですね👍

最後は・・

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
エリック・ストルツ→マイケル・J・フォックス

この名作、最初にマイケル・J・フォックスがオファーされていたのですが、ドラマの撮影と被るので一度断り、こちらのエリック・ストルツに決定して撮影も開始されていたのです。

二人を見比べるとこんな感じです。

でも、役と合わないという理由で降板させられてしまったのです。結局マイケル・J・フォックスのスケジュールが抑えられたので、彼で撮影されました。
マイケル・J・フォックスもこの作品が無ければここまで有名にはなれなかったでしょう？　エリック・ストルツがやりきれていれば、マイケル・J・フォックスとの知名度は間違いなく入れ替わっていたでしょうね。その後パッとしない彼を見ると本当に残念です。

役者の人生というのは、出演する作品で大きく変わってしまいますからね。こういう舞台裏を知ると作品の内容以上にいろいろと考えさせられて味わい深いものがあります。