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『勝者の思考回路』柴田陽子

~成功率100%のブランドプロデューサーの秘密~

要約

 本書は職業を問わず、また仕事だけでなく人生において人として大切なメッセージが込められたものです。著者、柴田陽子の仕事に対する姿勢。そこから生み出される数々の成功に基づく著者の思考「勝者の思考回路」について自身の人生を顧みながら記されています。
 まず、著者にとって成功とはなにか、定義することから始まります。その後、幼少期や学生時代の留学経験を振り返り、家庭環境や生活環境の変化の中で培われてきた、自身のアイデンティティーの確立過程が明らかにされています。そして就職、転職を経て仕事に対する姿勢や価値観がどのようなものであるか、成功の秘訣や大切にしている思考が記されています。
 

学び

・「小さなことに全てが宿る」
 本書の中で出てくるこのメッセージは私自身も大切にしている姿勢です。ページをめくる中でこのメッセージに出会い、「あ、私と同じだ!」となり嬉しく思いました。この考えは私自身就職活動において、常に主張していた人生の哲学です。今回の記事では私自身についてのこの哲学は割愛しますが、本書においては仕事における、具体的なこの姿勢の表れが明らかにされていました。
 それは・・・ズバリ【いい感想を持つためにも、小さなことにこだわる】ということです。もう少し具体的にみていくと、普段仕事のメールの中で語尾に「!」を頻繁に付ける人が、一つも付けていないとします。ここには相手がメール内容について怒りや不本意なところがある現れかもしれないということが読み取れます。こうした些細な変化は「小さなことにこだわる人」にしか気づけません。仕事、ひては人生において小さなことを大切にするこは大きなことを成し遂げるための必須条件だと信じています。
 この言葉は私の尊敬する現幻冬舎社長の見城徹さんも自身の本の中で仰っていました。やはり社会的に成功している人の言葉には説得力があるので、私もこの考えを大切にし実践していこうと思います。

・「月を目指せば、もし月に届かなかったとしても、どこかの星に着陸する」
 この言葉は、アメリカのミュージシャン、レス・ブラウンの言葉です。著者の柴田陽子さんはこの言葉を事務所の部屋の壁に貼っているそうです。高い志なくして上へは上り詰めることはできないという力強いメッセージと、夢や目標の大切さが詰まったこの言葉は、私自身の大切な言葉になりましたので紹介させていただきます。100%の力が本番では発揮されないというリアリティーを感じながらも、そのためにはより高い志を抱いて精進するという励みになる言葉だと思います。

感想

 私が本書を手に取ろうと思ったきっかけは、NHKのテレビ番組「プロフェッショナル仕事の流儀」に著者の柴田陽子さんが出演されているのを拝見したのが始まりです。私は書店へ足を運び本との出会いを大切にし本を購入することもありますが、テレビや新聞など他の媒体から著者自身について興味が湧き、購入するケースが多々あります。
 本の内容についての感想は前述してきたとおりですので今回は省略しますが、この本を通じて著者についての興味を持つことがより本の内容を自分自身に落とし込む働きがあることに改めて気づきました。著者について興味を持つことで、本の内容を吸収度合が上がると思うので是非皆さんも試してみてください。

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