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「14才の母」を観て今更ながら 春馬くんやドラマに思うこと。

14才の母をTverで3話だけ配信していて
ひさしぶりにドラマを全話観直ししてみた。

キャッチザウェーブから一年経った頃の春馬くんなのかな。もう声変わりは終わっていて、
背もしっかり伸びて身体の骨格も完成しつつあった。

背が高くなって肩幅があって
しっかりした大人の体格なのに
まだ顔がどこか幼くて、そして目がまんまる。
どこか赤ちゃんの時の顔を連想してしまう。
春馬くんは幼い時からこの頃まで顔があまり変わっていない。

14才の母について

ドラマのリアタイは当時しなかった。
タイトルからセンセーショナルな受けを狙ったドラマのように思ってしまった。

彼が旅立って落ち込みがきつい頃に一度観て。
そして今回ひさしぶりに観直ししてみた。

春馬くんはたくさんのドラマや映画に出ていたから、特にそれを意識して選んでいたのかはわからないけど、生きることそして命を意識させられる作品への出演が多いなと思う。

今回あらためてみると
このドラマは未希(志田未来さん)と桐ちゃん(春馬くん)の愛の物語だったんだなと思う。

14才の母と15才の父

14才と15才の二人だから
当然二人だけの物語にはならなくて
ふたりのそれぞれの親
未希と母親との関わり、父親の戸惑い。
シングルマザーでひとりで闘って生きて来た
桐ちゃんの母親は、息子を守りたくて自分が前に出れば出るほど息子にはそれが重荷でコントロールされているように感じている。

未希の弟やそのおじ夫婦とのあたたかい関わり。
世間と呼ばれる近所の人たちの思惑。
突然中学生徒の妊娠を突きつけられた学校。
大人への階段を駆け上がる同級生に反発や共感を感じる友達が関わって来る。

そんな世界がふたりの世界の全てだった。

そして14才と15才で好奇心とその時の感情で
偶然にも新しい生命が宿ったことによる
嵐のような一年間が描かれていたけれど
通して思うことは
これはふたりの愛の物語なのだという思い。
このドラマの中には愛しかない。

愛がよぶ奇跡

親が子供を守りたいという思い。
ふたりの特に未希に関わったたくさんのひとの愛

未希は、自分の中に芽生えた命を考えることで
自分が生きていることも奇跡で
まわりにあるたくさんの愛も奇跡で
お腹にある命も奇跡であることに、
そして桐ちゃんにたいする思いもかけがえのない自分の想いだということに気がついていく。

桐ちゃんは、母親の世界の中で生きていることに息苦しくて自分自身を生きている実感が持てなくて、未希に妊娠を告げられても
自分のことさえもどう生きていいのかわからないのに子供のことまでは考えられない。
でも未希との真っ直ぐな愛にだけ
自分を生きている実感があって、
未希に誠実に向き合いたいと願っても
現実の状況に振り回される
不甲斐ない自分が悔しくて葛藤を抱えながら
未希を想っている。

ふたりは互いを責めることも起きた事を
悔やむこともせずにまわりの状況に翻弄されながら、ただ互いの幸せを願っている。

どんなに大変でも真っ直ぐ自分の思いに向き合って生きていこうとする未希に
なにも出来ない情けない自分を持て余しながら
いつか向き合いたい、逃げたくないと
葛藤し続けている桐ちゃんがいる。

生きていくことは事件の連続

ふたりの愛とまわりの愛と
このドラマはこんなセンセーショナルな題材を通して、やっぱり生きる事や命に問いかけている。

生きていくってことに
こんな大事件はなかなか起きないけれど
小さな事件はたくさん起きて
その度に不甲斐なさやまわりの状況に翻弄されて自分を見失いそうになることの連続。

それを未希のようにどんなにそれが大変なことでも、それが大切なことなら
自分の気持ちを見つめて
どれだけ真っ直ぐに正直に守って戦えるのかを
問われているってことなのかもしれないと思う。

どんなに周りからあんたのやってることって
バカだよって言われても理解されなくても
自分の気持ちに正直に戦えなければ
なにも手には入らないよ。
実は失なうものなんてなにもないんだよって
ことなのかもしれない。

それにしても未希と桐ちゃんは可愛くて
ふたりの気持ちは切ないほど懸命で素敵なドラマだった。

最後に、ふたりの子どものそらちゃんの
出産予定日が、春馬くんのお誕生日だったって気がつきましたか?

やっぱり春馬くんは桐ちゃんだったよね。

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