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26.手放し実体験

結婚して夫の実家で暮らすようになった時のことです。夫の家族からは、部屋の使い方から家具の処分まで、「よっちゃんの好きにしたらいいよ。いらないものは捨てていいよ」と言ってもらっていました。その言葉に建前や嘘はなく、心から私のことを受け入れてくれていました。
明らかに不用なものは遠慮なく処分させてもらい、ご実家の片付けは順調に進んでいきました。しかし、タンスや食器などの「家族の思い出」が感じられるようなものになると、捨ててしまうのが悪いような気がしてそのままにしていました。

「邪魔になってない?」と聞かれても「大事に使わせてもらってます」と返事をしていたのです。
自分では本心からそうしてるつもりでした。思い出は大切にしたい、使えるものは使いたい、と思っているつもりでした。しかし実際は、「良い嫁に見られたい」という気持ちからの行動でした。

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