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映画感想「仮面ライダーギーツ×リバイスMOVIEバトルロワイヤル」(Filmarksより)

冬、恒例の新旧合作映画。
普段と様子の違うDGP?の中で衝突するリバイス勢とギーツ勢、そこに龍騎勢が参戦する混戦模様が描かれる。

結論から言うと、リバイスの拙さが最後まで足を引っ張っている。バトルロワイヤルと謳って龍騎が出るなら、思いきってリバイスを外せば良かった。前半のリバイス要素はこのタイミングで?な四男の登場とその悪魔を出すためだけのもので全く面白くないし、バイス復活もクエスチョンしか沸かない。TV本編の頃からのキャラの成長も見えず、先輩ライダー感がまるでないのも✖️。
映画らしく画作りには拘っており、TVでは見られない場所での戦闘は面白いし、リバイスギーツ間の蟠りが溶けるシーンにはかろうじて、リバイスの存在意義が感じられた。

ギーツ編に入ってからはまともに話が動き始め、しっかり現在の進行度に合わせている所は平ジェネFINALを思い出させてくれた。マラソンと言われながらトラックを使うところは笑ってしまった。
龍騎勢は、相変わらず訳もわからず戦いに巻き込まれた格好だが迷いがないのも相変わらず。20年前の作品として現行との対比が見えたが、やはりこの「よく知った仲だが必要以上に馴れ馴れしくしない、ドライな関係性」が仮面ライダーらしさだなと思った。つまりリバイスの様な家族ドラマは、悪の力を用いる仮面ライダーと相性が悪くミスチョイスだったのだろう。

まさに、ギーツvs龍騎ならもっと良い映画だったのに…と思わざるを得なかった。
ラスト、景和と真司の会話は良かったし、龍騎ファンには真司、蓮のやりとりだけでも価値があったのでは。個人的にも映画館のスクリーンで龍騎のキックを見られたのは良かった。FOREVER以来だが、こっちの方がいい。

「当たり」の場面は少なく満足度は高くないが、場内の男児が戦闘シーンで立ち上がりはしゃいでいた。メイン視聴者に喜ばれたのなら何よりではなかろうか。

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