見出し画像

映画感想「映画ヒーリングっど♡プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!」(Filmarksより)

本来秋公開であったろう単独の劇場版。
今回はそこにプリキュア5が加わり、東京を舞台に夢を巡ってエゴエゴという敵との戦い。

舞台は東京ながら、ゆめペンダントで仮想空間に変わる設定なのでさながらファンタジー模様。
今作オリジナルキャラのカグヤとその母、サレナの関係がドラマの中心であり、その実態が紐解かれるに連れ熱量が上がっていく。
のどかの母との対比も描かれ、やや重いテーマを「生きてるって感じ」に帰結させているのは素晴らしい。
戦闘シーンの作画、スピード感もさながらジャンプ漫画並みの激しさで必殺技演出に逃げていないのが劇場版テイストで好感触だった。

しかし、折角のゲストキャラ・プリキュア5がまるで物語に活きていない。
登場にしてもエゴエゴを追ってきた、にすれば必然性が出るのにそれが無く、また終盤加勢に来るまでに何のキッカケもない。
何より、変身前の姿がないのが一番良くない。
前作が好例だが、やはり等身大の少女として描かれた上で先輩としての強さを見せるのが王道ではなかろうか。
これでは6人いるのが仇にしかなっておらず、観終わった後5勢のシーンが思い出せない始末。

グレースの物語としてはとても良かっただけに、全体的なバランスの悪さが目立ってしまった。


【副音声ボイスドラマ鑑賞】
5勢について、こういうシーンがあれば全然違ったのにな〜と感じた要素が見事に全部入っていた。
特にエゴエゴに捕まる場面がまさにレジェンド。
噛ませ扱いに見えたシーンが貫禄を漂わせるものに変わって震えが来た。あまりにも格好良く、ヒープリチームとの連携までやっている。

元々ヒープリ映画としてはエモーショナルで良かったので、形式の目新しさも含めて純粋に評価が上がった。
毎回やるのは大変だと思うが、試みは面白い。


泣く子も黙る中間管理職、苦労人ぶりがやたらリアルで笑えない(大笑い)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?