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映像作品感想

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映画中心の感想集です
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2023年5月の記事一覧

映画感想「映画ふたりはプリキュア Splash Star チクタク危機一髪!」(Filmarksより)

TV版完走後に鑑賞。 カラオケ大会出場中に突然時間が止まってしまい、咲と舞が異世界に引き込まれるという展開。 序盤から珍しく二人がギスギスしており、仲直りするまで苦難が続く物語。 まず最初の喧嘩の内容からしてありがちだが、それは違うだろう咲、と言いたくなった。 正直この二人が揉めるところには強引さを感じるが、それはTV版での関係性が完成されている証なのだろう。 二度目の変身シーンは素晴らしい。 そしてやはり速水奨さんの声は格好良すぎる。

ドラマ感想「仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS」(Filmarksより)

これもまたTV版完走後に鑑賞。 本編とは異なる外伝的アナザーストーリー。 一時間枠で全ライダー+新キャラのベルデまで出ているので正直ゴチャゴチャしている。 冒頭で秋山蓮との別れを見せそこに帰結する流れだが出会いからここに至る真司の気持ちにどう考えても無理がある。 結末が2パターンあり、投票で選ばれた方が放送されたらしく当時としては斬新な手法だったそう。 それは真司が戦いを終わらせるか、続けるかの二択だがどちらもやはり、ハッピーエンドとはいかない。 これだけ数パターンの展開

映画感想「サクラ大戦 活動写真」(Filmarksより)

3年前、新作が発売されたサクラ大戦、 4と5の間の帝國華撃団・花組を描いた劇場版。 5のキャラ、ラチェットが帝都にやってくる。 このゲームは特に3からムービーのクオリティが高く(3のOPは現在でも珠玉)、それをそのまま映像作品に興した格好の作品。 細切れに公開されたらしく、展開の飛躍が著しく特に初戦、二戦目の戦闘前後が?となるシーンの切り替えと台詞が目立つ。 主題であるはずなのに淡白に過ぎてしまうラチェットと花組の衝突、最大の見せ場である大神隊長の登場もあっさりしていて全

映画感想「映画 ふたりはプリキュア マックスハート2 雪空のともだち」(Filmarksより)

ふたりはプリキュアMax Heart、劇場版2作目。 スキー場でひかりが見つけた卵から大きなヒヨコが孵り、それを追って来た敵が襲いくる。 今回はなぎさ、ほのかのコンビ仲に亀裂が入るところから始まり、それが敵の二人組と対比になる格好で戦いが進んでいく。 TVシリーズにはなかった、仲間同士での戦闘が起こってしまう。ここが賛否両論あった為以後のプリキュアでは内輪揉めがご法度になったそうだが、私的にはこの映画のケースはドラマ的にとても響くものになっていて良いと思った。 スノボーが苦

映画感想「映画 ふたりはプリキュア マックスハート」(Filmarksより)

TV本編視聴完了、からの劇場版鑑賞。 プリキュア初の映画作品、キーワードはダイヤモンドという女子の憧れがモチーフ。 なぎさ、ほのかの二人の相棒感はかなりお気に入りなので贔屓目に見てしまうのだが、映画一作目という事もあり物語は荒削り。 オリジナルキャラのカエル達は人数が多すぎて、一人が死んだと思わせる中盤もあまり心が揺れなかった。 まず、初戦の敗北の理由が情けなくてガッカリしてしまった。なぎさは二年目の戦士なのでこれは無いだろうと思ってしまう。 映画限定の黄金の使者や台詞に

映画感想「劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!」(Filmarksより)

欠かさず劇場で観ているウルトラマン映画だが、今年も例年以上に良かった。 TV版の後日談なのは恒例だが、今回はTVで観られなかった画を徹底的に見せてくれるサービス精神に溢れた、これぞ劇場版と言えるものだった。 舞台が沖縄で、ウルトラシリーズの偉大な脚本家金城哲夫氏へのリスペクトを感じる設定から序盤の進行役になり相変わらず怪しさ満載のジャグラー、アクション映画ばりの酒場での乱闘シーンなど、とにかく映画的で画面が華やか。 リクとガイのやり取り、ラストのジャンボットとの会話など旧

映画感想「劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス」(Filmarksより)

リバイバル上映にて。 ポケモン映画もまた初見だったが、身勝手な人間によって伝統ある街が危機に陥り、ポケモンによって救われるという王道ながら切ないストーリーがズッシリと心に来た。 サトシがラティアスを追いかけるシーンがやたら長いなと思ったが、あれは街の風景を見せるシーンだったのかと腑に落ちると、終盤の景観が失われていくところが恐ろしく映るのだと納得がいった。 メインがあの二匹なのでサトシ達は添え物感があったが、その二匹と心を通わす場面にしっかり時間を取っているのがラストに

映画感想「ペンギン・ハイウェイ」(Filmarksより)

理知的な小学生、アオヤマ君と憧れのお姉さんが織りなす一夏の冒険物語。 これぞアニメ、実写では不可能な(厳密には可能だが質感が無理)表現とミステリアスながらほのぼのとした世界観が「夢の中」へ誘う作品。 時代設定は現代ながらどこか昔のような空気感があり(スマホが出てこない)、アオヤマ君が細かく書いたノートには懐かしさを匂わせる。 「あぁ、ここを見せたかったんだな」という美しく動きのある画がしっかりあり明確で分かりやすい夏の夢だった。 お姉さん含め、役名が最小限に留められている

映画感想「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」(Filmarksより)

恒例の戦隊合作Vシネ。 GW中はまさかの満席で観られず、ようやくの鑑賞。 共にハチャメチャなコメディ作品、だがそれがそれぞれ受け入れられて人気だった事に任せ双方の持ち味がそのまま、そのままの二部構成。 5月なのに合わせ、ゼンカイジャーはカシワモチワルドの再登場、ドンブラザーズはメンバーのその後に、記憶を失った桃井タロウの復活物語。 前半のゼンカイジャーパートは、グリッドマンユニバースがおとなしく思えるほどのカオス具合。カラフルと喫茶ドンブラが同じセットな事に「匂わせ」があ

映画感想「ジョゼと虎と魚たち」(Filmarksより)

初日夜に鑑賞。 車椅子暮らしの少女?ジョゼと大学生の出会いとふれあいの物語。 ある夜、大学生恒夫は車椅子のジョゼが陥った危機を救った事により、奇妙な縁で彼女宅でのバイトを始める。 ジョゼは跳ねっ返りで恒夫の手を焼かせるが、彼女の部屋を覗いた時、二人を繋ぐ意外な世界が広がり始める…。 王道のラブストーリー、特に驚くような展開はないものの恋愛と夢という岐路、ジレンマの描き方が上手くまた結末の読めなさで最後まで見入ることが出来た。 賛否あるとは思うが、ラストでお互いの気持ちを吐

映画感想「サカサマのパテマ」(Filmarksより)

昨日に続き、吉浦監督作品を視聴。 ある事件をキッカケに重力の逆転した地下世界。そこに住む少女・パテマは、ふとした事で地上の少年・エイジと出会う。 地上世界・アイガは空を見る事を禁じられた、厳格な統制の敷かれた世界であった…。 とにかく設定が斬新で、「アニメでなければ困難な描写」をやってのけている。 緻密な原理などは考えず、仮想世界に入り込める人なら魅力的な作品だと思う。 中心にあるのはエイジとパテマの淡い恋物語で、その描き方には問題が無いものの二人に立ちはだかる困難、つ

映画感想「イヴの時間 劇場版」(Filmarksより)

「アイの歌声を聴かせて」に触発されて鑑賞。 アンドロイドと人間が共存する世界観。 ロボットはあくまでも人間を補助する道具として存在しているが、高校生リクオの家にいるアンドロイド・サミーの行動記録に不審な点が残っており、突き止めた先には人間とロボットを区別しない不思議な喫茶店「イヴの時間」があった…。 人間とロボットの交流を描いたハートフルストーリーだが、「アイ歌」を先に観ていると個々のキャラの弱さやテーマの未消化感が目立ってしまう。 リクオのコンプレックスが不明瞭なまま解

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー感想・ようやく重なった、ゲームと映画

一昨日、「今年観る確映画」の一つ、マリオ映画を観てきました。 もはやアレコレ語る必要はないほどトレンド街道を突っ走っておりますね。本国でもさることながら、日本でも公開4日で20億円突破、この連休中はどこの映画館も朝から晩まで回しっぱなしに関わらず予約ページに「残りわずか」の文字が目立つ状況です。他にもコナンや東京リベンジャーズ2といった強い作品がありますが、それらと肩を並べてゴールデンウィークの「主役」になっています。 やっと花開いた、「ゲーム映画」 広い範囲で言えば漫

映画感想「劇場版仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」(Filmarksより)

2015年のライダー夏映画。 未来から進ノ介の息子、エイジがやってくるというなかなかのスケール感。 ドライブは、泊進ノ介の知力と熱血のバランス感が魅力だと思っているがそれが大きくドラマに結実した作品だと思う。 それぞれの正義が絡み合う名言の連発。 ベルトさん「未来の悪を滅ぼせるのは、今この瞬間の君の正義だけだ」 霧子「名誉ってなんですか!?」 「どうして警察官が警察官を信じてあげられないんですか!?」 108「死の瞬間を永遠に味わえ!」 Wにも負けないバディ感、決戦前の