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【コラム】偏屈について。


まずは1つ、人間のもつ偏屈さを率直に表現してみよう。


例えばこうなる。


「私は、エスカレーターが併設してあったとしても、必ず階段を登らないと気が済まない人間だ」


これ以外にも、「私は、〜しないと気が済まない人間だ」の空欄に当てはめたとき、偏屈人間が完成するような言葉は数多い。


大切なのはここから。


あなたは、この手の偏屈ですアピール文章から何を感じとるだろうか。


変な人アピール?
ともすれば自慢?


あまり良い印象を抱く人は居ないのではないだろうか。


では、こうするとどうだろう。


「階段しか使えない僕をいいことに、軽やかにエスカレーターを登っていく。
僕が必死に駆け上がろうとも彼女の涼しそうな顔はどんどん遠ざかっていく。」


もうひとつあげてみる。

「私は歩道に白線を見つけると、それを踏んで歩かないと気が済まない人間だ。その日も、いつものようにそうして歩いていると、野良犬が白線の上で用を足している所に出くわした。私は泣きたくなったが、白線から外れるわけには行かない。犬が離れるのを待ってから、大股でソレを追い越した。それからというもの、この時の達成感を超えるものに私は出会っていない。」



偏屈さを理由に被る「損」を加えてみた。


すると、読み手にも偏屈さを面白がろうとする余裕が生まれてくる。


独りよがりだった物語に幅が生まれてくる。



偏屈さに「損」や「自虐」を掛け合わせるのは、ある意味で定石なのだ。


という、おハナシでした。


#小説コラム



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コメント (2)
おっしゃるとおり、「偏屈」を「自損」や「自虐的笑い」に変えてしまうと、イメージががらりと変わりますね!
大村あつしさん、コメントありがとうございます!ただそれだけでは忌避されがちな「偏屈」ですが、掛け合わせ次第では面白くなる可能性秘めていますよね。自分が1番ファンになれる、そんな物語をこれからも書いていきたいものです。
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