弊社新人「僕宛の電話じゃないのになんで取らないといけないんですか?」
弊社に内勤経験のない新人が転職してきた。
電話応対なんてやったこともないとのことだったので(それは初日から承知はしてた)、固定電話のとり方、かけ方等の使い方マニュアル、かかってきた人がこの人だった場合…等の人物別応対マニュアル、言葉に詰まっちゃって何話したらいいかもわからないと言うから色んなシチュエーション想定したセリフ集まで用意してみたんだけど。
まあ数日経って、それでもなかなか電話取らないので、まだ緊張してるのかな?と尋ねてみた。
タイトルのセリフをはかれた。
…………。
29年しか生きていない脆弱な脳では処理がしきれず、口がぱくぱくなってしまった。なんと返すべきかも分からなくなり、適当にその場は濁した気がする。思考回路はショート寸前だし今すぐ帰りたい。
処理落ちした脳ではどうしようもできなかったので、内勤歴30年のベテラン先輩社員に教えを請うてみた。
…………………………。
先輩も挫けてしまった。
ベテラン先輩社員「え?電話は取って当たり前だとしか思って生きてませんでした……そんなこと考えたこともない……」
ほんとそれな。
我々が生きてる世界観だけが世の中の総てではないということに改めて気付くことができた。
しかし事態は重い。一刻も早く鯖落ちした思考回路をもとに戻すべく、社歴50年近いハイベテラン管理職様に泣きを入れた。
脆弱な我「……ということを新人に言われてしまいまして、どう返していいのかもわからなくて」
ハイベテラン管理職様「……そういうのはこっちに回さんでお前さんとこでちゃんと教育しなさいよ」
よわくてすみません!!!
でも心優しい管理職様は、以下の教えを授けてくださいました。
ハイベテラン管理職様「今どきの若い子は固定電話を見ずに育ってきてるからね。電話は個別に持つもので、その人個人宛にしかかけないかかってこない世界しか知らないからそう言うんでしょ」
我「はい……」
ハイベテラン管理職様「そこにある電話は会社宛てのだって言ったら?会社に用があってかかってきてるんだから、会社の人間である君が取らない理由はないでしょう?って話してみたらいいと思うよ」
我「ああ、そう話せば伝わったんだ……!」
ほんと助かった。
ほんの数歳しか離れてなくても、そういうデジタルや通信の文化って生まれた瞬間に差が付いてるんだよなあ。気が付きもしなかった。
珍しく仕事の話でした。
明日も頑張ろうな……。
2022/9/8
@daed_a_lus_
綾織 洛
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