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校門前の露天商のこと

 僕が子供の頃の校門前には、色々なものを売る露天商が時々やってきて 子供の好奇心を刺激して商売をしていました。

 見事な見せ方で興味をそそられた僕たちは急ぎ家へ帰り、母親にねだってお小遣いをもらい、すぐさま校門前に戻りお目当ての商品を まんまと買わされるのでした。

 その中で自分ベスト1は砂絵でした。極彩色に染められた砂と下絵、糊と筆がセットだったと思う。値段は忘れてしまいましたがその頃の僕たちにしては高額だったと思います。

 売っていたオジサンはキレイな見本を描いてくれて まるで手品を見ているようで心が躍りましたが、いざ自分で描いてみようとしても 中々うまくいかず、失敗ばかり。母親には、家じゅう砂をまき散らすものだから、たいそう怒られた。

この前、画材屋さんに行ったとき砂絵の道具が売っていて、思いだしたのでした。

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