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根津神社・文京つつじまつり

東京スケバン散歩/根津

午後までには雨は小降りになるという予報だったのに、けっこうヤな感じで降り続いておりました。が、それでも根津神社へ。

しかも、たぶんいちばん大雨の時間帯にあたってしまった。最近、自宅に合わせて地域設定した天気予報を見て出かけて降られることが続いております。今後は、リアルタイム雨雲レーダーをチェックして、出かける先のピンポイント天気を確かめなけれぱ。しかし、典型的な「地図の読めない女」にレーダーなど読めるのか。

とはいえ、雨の神社っていうのも雰囲気がよいですね。ほとんど人影もありません。ちょっと寂しいけど。

さて。

昨日4月4日から、有名な根津神社のつつじまつり(文京つつじまつり)が始まったのです。そんなわけで、散歩に出かけてまいりました。

昨年は感染拡大防止のため、文京つつじまつりも中止に。つつじ苑は、花盛りの季節というのに閉苑になってしまいました。今年も、昨年と同様に骨董・植木市や奉納演芸やパレードは中止ですが、つつじ苑は開苑となりました。昨日から始まって、期間は4月下旬まで。GWを避けた短縮日程とはいえ、やっぱりお花も人に愛でられてこそ嬉しく咲くのでは…と、スケバンですらガラにもなく乙女チックなことを思ったりして歓喜しております。よかった。

参拝をしてから、つつじ苑へ。
待ちに待った2年ぶりの開催だし、昨日から始まったばかりだし、さすがに雨でもそこそこ混んでいるのかな……と思いきや。

人、いなーい!!!!!!!!!

うわー。まさかの僥倖。こんなことってあるのでしょうか。
この時点、私のずーっと背後のほうを歩いている2組ほどはおられましたが。
なんと、奇跡のつつじ苑(ほぼ)貸し切り状態
贅沢に、ゆったりと、夢のようなひとときを過ごさせていただきました。

あたりは静寂につつまれて、色とりどりのつつじが美しく咲いていて。なんだか天国のような光景だった。
こういう花の名所って、実際に行ってみると、人が多いことはよいのだけれど、それよりも周りの話し声など(たとえば、関係ない話題を大声でだべりながら歩いてる人たちとか)、"音”のほうが気になってしまって、せっかくの美しい景色に集中できないことが多い気がする。
今日はたまたま人が少なかったけれど、そうでなくても今はマスク着用で静かに鑑賞することになっているわけだから、きっとどこも静かな時間を過ごせるのではないだろか。
今、こういう場所に出掛けるのはナイスなリフレッシュ方法かもしれない。
緑と静けさ。
このふたつは都会における最高の贅沢、だよね。

雨もざーざー激しくなるし、根津神社に向かう途中で「別の日にすればよかったかなー」と思っていたけど。今日でよかった。
もう、帰る頃にはびしょ濡れだったけど。今日でよかった。
ツイてないなー、と思っていたけどツイていた。何がラッキーで何がアンラッキーかは、リアルタイムではわからない。ラッキーだと思っていたことがアンラッキーだったり、アンラッキーだと落ち込んでいたのに実は超ラッキーだったり。

雨の神社。

よき。

つつじまつりの後は、雨も収まってきたので、谷中にある、ずっと前から行きたかった本と雑貨のお店に。

今年オープンしたばかりの、本当に居心地のいい素敵な空間。

子供の頃は、お小遣いをもらって近所でいちばん大きい本屋に行くのが何よりも楽しみだった。ここにある本を全部欲しい、でも、その中から1冊だけ選ばなくちゃいけない…と、本当に本当に、ささやかな脳みそがオーバーヒートするくらい真剣に悩んだ。
図書館だったら、たくさん借りて返せばいい。
でも、1冊を"所有”する喜びというのはまた別モノ。と、その時に学んだ。
読む楽しみもありつつ、読み終わった時に、それを本棚にしまう時に、たくさんの本の中からこの一冊を選んだ自分は正しかったのか…という審判がくだる(大袈裟!)楽しみもある。

そして今日もまた、子供の頃にしていたのと同じように棚の本をゆっくりと見て、考えて、2冊買った。
これにしよう、と決めた瞬間、ふと、あの頃の感覚を思い出した。

1冊は、リスボンの地下鉄駅構内や街角を彩る独特のタイル芸術を紹介した『メトロリスボン』。この本、すごいです。テキスタイル風だったり宗教画だったり、壁面は駅ごとにそれぞれが美術館のよう。有名なアーティスト作品も多くて、草間彌生の作品もあって驚いた。説明すると長くなりますが、とにかくいろいろすごい。いつまででも眺めていられる本。

この本屋さんを知らなければ出会えなかった本。
やっぱり、本屋さんは楽しい。

しかも、本とおそろいのトートバッグも!おしゃれすぎるー。もちろん、おそろいでいただきました。

あまりに楽しい時間で、かわいらしいお店の外観の写真を撮ってくるのも忘れてしまった。ので、このお店のことは、次に行った時にまたゆっくり書きますね。あと、もう1冊の本のこともいずれまた。

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