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オランダでの銀行口座を開設

生活に必須な個人の銀行口座と、事業用の口座の2種を作る必要があります。


最もメジャーな?ING銀行

オレンジ色のライオンのロゴマークが目印のINGに開設します。まずは、個人の口座作り。日本のように、いきなり銀行の支店に行って番号札を受け取り、口座開設というわけには行きません。ウェブで支店と時間を予約して希望の時間・場所を選ぶのですが、運良く娘が通う学校の近くに「支店」を見つけ向かいました。


外部の看板はこれだけ

Google Mapsで案内された場所に小さな看板を見つけましたが、支店らしきものはありません。裏口に来てしまったのかと思って、そのブロックを一周しましたがそれらしきものが見当たりません。その小さな看板は雑貨屋の店頭にあったんですが、よくよくそのお店を見ると、奥の方に小さなカウンターらしきものが見えました。雑貨屋さんの一部が銀行窓口を兼ねていました。そんなん思いつかんわ!!


雑貨屋さんの奥に小さな支店

お店に入って、ウェブで予約していたことを伝えると「あら、少し早かったわね。でも大丈夫よ」って、大柄なジーンズ姿の女性が受け答えしてくれました。パスポートやBSNナンバーなどを提示するとあっさり完了(後日問題発生、下の方で解説)、ものの10分程度であっという間に終わりました。

次は事業用の口座登録

オランダ商工会議所でKVKナンバーを発行してもらうと、事業用の口座も開設できます。同じく、ING銀行の窓口を予約(今度はわかりやすいよう大きな都市の支店)して向かいました。

デン・ハーグの支店

担当してくれたのはインド系の青年で、私の英語が聞き取りづらかったのか「このあと、英語でいくつか質問するけど大丈夫か?」なんて言うもんだから、心拍数が20%くらい上がりましたけど、どうにかこうにか手続きが終わりました。でも合間に、「コーヒー飲む?」とか「最近、Netflixで『今際の国のアリス』を見た」とか、「日本のカルチャーは大好きだ」とか、「オランダの日本食はどう?美味しくない?」とか、カジュアルな会話をしてくれてリラックス出来ました。

両親がインドのPunjabi出身っていうので、「この間、ロッテルダムでPunjabiのカレーを食べたよ、めっちゃ美味しかった」って伝えたら、一気に親近感が高まった模様です。

「今際の国のアリス」見てみよう

そうそう、「他の国で事業税を支払っているか」「人は雇うのか」「事務所はあるか」「物の輸出入はするのか」「エロティックなコンテンツは扱うか」とか事業内容を結構細かく聞かれました。

「オランダのエロティックなコンテンツは、ユニークな文化で是非紹介したいけど、いまのところその予定はない」と答えたらニヤリと笑っていました。

もらって帰った開設キット

そしてその青年、「自分もネット系の会社を経営してるので、もし興味あったら連絡くれ」って言って、運営しているウェブサイトとLinkedInのアカウントを教えてくれました。銀行窓口の青年が副業持ってるってびっくりしました。「オランダではそういう(副業を持つ)ことが普通なの?」って聞いたら、「よくあることで、珍しくない」って。そういえば、個人口座開設で行った雑貨屋さんも副業だ。

その面談中に見知らぬ電話から着信

そのインド人青年と話しして盛り上がっているときに着信がありました。折り返すと「あなたが申し込んだ個人口座のデポジットが€1,000,000以上となっているが、そのお金をどうやって稼いだのか証明する必要がある」って言うではありませんか!!??

マネーロンダリング対策なんだと思いますが、そもそも1億3000万円も預けるつもりなんてなく、最初の個人口座開設の申込で「多分上限が€1000(ワンサウザンド)程度」って言ったつもりが「€1,000,000(ワンミリオン)」になってたのかも…。

そりゃ大変!!と電話口で訂正を試みますが、円とユーロの脳内変換で躓いたり、電話という緊張要素も加わったりでうまく伝えられません。どうにかこうにか説明して電話を切ると「もう一度尋ねるけど、あなたが預けたい金額は€500,000〜€1,000,000で間違いがないか?」っていうメールが来ていました。

あー、やっぱり伝わっていなかった。「最初のデポジットは€5,000以下になる」ことを返信して、とりあえず事なきを得たと思いますが、電話で話すのはまだまだハードル高いです。


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