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東京の私学のええとこの子の話

最近(という程でもないが)話題になったコーネリアスこと小山田圭吾氏のインタビューの端々から感じられる友達でも何でもない人への馴れ馴れしさ、距離感のおかしさ、いや「そっちがデフォルト」で俺がコミュ障という可能性もあるけど、東京のええとこの私学っぽいなと思いました。

俺は地方育ちで大学から概ねネカチモばかりの行く私学入ったんだけど、エレベータ組の連中が気持ち悪いぐらい人との距離の取り方が近いのよ。部屋の近くのコンビニで「あっ、同じクラスの奴だ」って思ったら一度も話したこともないのに寄ってこられて「この辺住んでるの? 家行っていい?」って。

いや、俺が美少女なら「ナンパかよ」だけど、何がどうというわけでもないただのヤングメンで、そいつもどってことのない兄さんで、「いや、なんだよ」って曖昧に拒否っていたが、天然気味にしつこく本当に家まで付いてきて上がり込んできたんで困った。

そいつがゲイやバイでなさそうなのはいいが、宗教やマルチの勧誘でも始めたら叩き出さねえとなと身構えていたのだが、俺の蔵書群が書棚からハミ出てデーンと積んであるの見て「これ全部読んだの」って勝手にドン引いたらしく、急に眼が泳ぎ出してそそくさと帰っていき、学校で逢っても話しかけてもこなくなった。ほんとうに一体何だったんだろうか。

そいつアスペ的な異常者なのかというとそうでもなく、観察するに大学の語学のクラスのエレベータ組ジョック集団の下っ端、とりたててコミュニケーションに問題がある奴でもないようで、そいつらの流儀だと割とそのくらい馴れ馴れしい振る舞いおかしくないっぽかった。

まあ、世の中いろいろなクラスタがあり他者には知り得ぬことも多いのだろう。どっとはらい。

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