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プロジェクト学習とは

 未来学習の登龍門である、探究クラブで実践するプロジェクト学習とは何かを説明させていただきます。それは学習者自身が、ビジョンを掲げてゴールへと向かう戦略をたて、情報を集め、自ら知を創造していく学習方法のことなのです。
言い換えると、現実と向き合いながら課題を解決していくプロセスを通して、自らが成長していく為の知的手法なのです。
非認知能力でもある本当に子どもに必要な7つの能力すなわち、大志、主体性、創造力、信頼性、忍耐力、リーダーシップ、問題解力等を身につけることができるのです。
その最大の特徴は、テーマとゴールを明確にして取り組むことや、学習のゴールを他者にもわかりやすくアウトプットして発表するところにあります。
ギブアンドギブで他者へメリットを与え続けることで、自分にとっても最も高いリターンが望めるからなのです。

探究クラブでは、7人1組で1チームを作ります。
各チームにはコーチ役のインストラクターが付きます。
そして1日完結のプロジェクト学習を進めるのです。
7人それぞれの役割分担は、
①プロジェクトリーダー
②撮影結果をまとめてYouTubeにアップロードする為の動画撮影責任者
③ Instagramに投稿する為の写真撮影責任者
④プロジェクトの進行管理をするタイムキーパ役
⑤プロジェクトの安全チェック役でTwitterへ投稿役
⑥動画編集を行う際のディレクター役
 実際の編集プロセスでは、更に役割分担し
 ①長さ編集担当②サムネ作成担当
 ③テロップ作成担当④音楽担当
 ⑤画面移動効果担当⑥語り担当  
 ⑦全体のまとめ担当役を割り振ります。
⑦プロジェクトや個人評価のプロセスを担当する役
のように7人それぞれの分担を決めます。

 さて、<プロジェクト>とは、ある目的を果たすための「構想」や「計画全般」 を指します。
それは1人で出来るものでなく、チームを組んでこそ実行が可能になるので、仲間の存在と、その目的に至るフェーズ(局面・段階)や、1日と言う継続的な時間が必要となります。
 <テーマ>の設定については、教科書や決まった答えがありません。<プロジェクト学習>では、そのテーマも誰かが与えてくれるものではないので、自分達で考えて探し出さなければならないのです。
それこそが子ども達皆がその日、1日を掛けて向かうべき船の行き先、目的地となるのです。
またそのプロセスがあるからこそ、子ども達が確かな力を身に付け成長していくことを可能にするのです。
プロジェクト学習では、そのような機会をいかに提供し、体験させるかが大事なのですが、探究クラブでは最初にテーマをメンバー一人一人に提案発表させていきます。どんなに素晴らしいテーマを思い付いても、それが皆に伝わらなければ採用されにくいので、自分で発表する技術がとても重要になるのです。探究クラブでは、そのような大きな試練が最初から訪れるのです。
 次にプロジェクトリーダーはフェーズごとの判断や方向を決めていく大切な役割を担います。
また、どの段階で、どのようなテクノロジー(コンピュータ&ネットワーク)やスキルを持った人を活かすか、ということを考えるのも大切な仕事なのです。
各自が提案したテーマに人物のカリスマ性や人格を踏まえて、メンバーがプロジェクトリーダーとテーマを同時に選出して行くことになるのです。
次に<フェーズ(局面、段階)>を想定します。
 各チーム担当のコーチ役インストラクターの最も重要な役割は、起こり得るであろう、”先を見る能力”なのです。そして、問題解決のためには、「どのようなリサーチが必要なのか?」「それは、どのように調べれば良いのか?」「さらに適切な情報を得るため、外に出て専門家に聞いたり、図書館や博物館で調べることが必要か、」「その段取りは、誰がするか?」あるいは「インターネットでどのように情報収集するのか?」「それをどう組み合わせ、纏めていくのか?」等々の起こりうる局面を全てイメージし、それをダビンチマップとして事前に作成させて行くのです。
どのようなプロセスでスムーズに進行させるのかを話し合い、それらのスケジュールを計画し、具体的に落とし込んで一枚の紙にまとめてアウトプットします。
 <成果(作品)>としてアウトプットする方法。
そしてフェーズごとに、出された成果を次のフェーズに続けながら、最終ゴールへと向かうのです。
その<最終成果(作品)>は、YouTube、instagram、Twitterのようなアプリを介して、動画や写真にしてインターネット上に掲載する」、「ブログにレポートとしてまとめる」あるいは、「コミュニティー」や「その道の専門家」や「企業」へプレゼンテーションするなどして発表して行きます。
編集時の役割分担も以下のように7人に振り分けます。
 ①長さ編集担当②サムネイル作成担当
 ③テロップ作成担当④音楽担当
 ⑤画面移動効果担当⑥語り担当  
 ⑦全体のまとめ担当役を割り振ります。
⑦プロジェクトの評価を担当する役
のように分担を決めます。

 最終成果をアウトプット出来たら、今度はそれを基にプロジェクトの評価をし、皆で発表します。
プロジェクト全体の評価だけで無く、個人個人の与えられた役割に対してのパフォーマンスを皆で評価し合うのです。
個人個人はその評価結果を受け止めて、その日の確認や反省、自分の長所短所を分析し、さらに7つの能力がどのように伸びているのかを数値としてきっちりと認識し、次回の目標へと活かして行くのです。

 最後にプロジェクトの反省を基に、次なる課題や目標を明らかにして、次回迄に準備が出来るようにして締め括ります。
「次回は自分がリーダーシップをとって、めちゃくちゃ面白い企画を実現してやろう」と言うやる気を芽生えさせ、自分の言葉で発表させます。
どんどんと高いレベルを目指して、その頂を目指す気持ちを感じることが出来たならば、プロジェクトは大成功だったと評価出来るものと考えます。

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