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大麻と日本の伝統

 私達はマリファナ(大麻)と言うと、悪い麻薬の一種で手を付けてはいけない物と教育されてきました。
ところがその大麻が、神道儀式にとっても重要な素材であった事を私は知りませんでした。
日本の神道では、穢れを祓う紙垂(しで)は古くは麻の枝葉や麻布であったとされ、神職がお祓いに使う大幣(おおぬさ)は大麻とも書き、麻の糸を使用していたのです。
他にも、お盆の迎え火や正月の護摩焚きで麻が燃やされるなど、神事、仏事に広く利用されていました。
大麻は、医薬品としても重要な役割を果たして来まして。また脳を破壊するどころか、脳の働きを活性化させる働きも有り、脳の病気に有効な治療薬となるのです。それらの情報は、まったく知らされていなかったので、初めてその事実を知った時には、本当に「目から鱗が落ちる」ようでした。
 大麻は繊維素材としても活用され、バイオエネルギーとしても活用できるらしいのです。
 米コロラド州では既に大麻は合法化されており、オランダでは大麻がコーヒーショップなどでも販売され、早くから大麻が合法化されている事は知っていましたが、ウルグアイのムヒカ大統領は、世界ではじめての大麻の使用、生産、販売の合法化の決断を下しました。
ハフィントン・ポスト紙を始めとする複数の報道機関によると、これらの功績により、ムヒカ大統領は2014年のノーベル平和賞にノミネートされたのだそうです。
 それでは、今まで何故大麻は悪者扱いだったのでしょうか?
それは、大麻が無くなることで利益が得られる人々、つまりは石油エネルギーで儲けている連中、医薬品で儲けている連中、もっと激しい覚醒剤等の麻薬で儲けている連中がでっち上げた仕組みだったからという事になるのです。つまりは悪の輩の麻薬財源を守る為に、大麻を排除したという事になるのです。
 もしそんな理由でGHQによって日本の伝統が封印されてしまったのなら、今すぐにでも伝統を復活させて欲しいと考えてしまうのは、私だけでしょうか。
これは大衆が直ぐに大麻を吸引する事を主張するものでは全く無く、伝統文化の復活と医学の進歩を望む考え方なのす。
また、人間の煩悩は無くならないのだから、覚せい剤や麻薬の使用も完全には無くなりません。
無くならないからこそ、政府が介入して上手くコントロールしてあげるべきなのです。
結果、暴力団組織等の資金源に使われる事も無くなり、被害者を守る事にもなるからなのです。
これはギャンブル是非の議論と全く同じ話になるのです。
ギャンブルは倫理的には悪い事なのですが、人類の歴史と伴に存在し、これからも無くならない事だからこそ、あえて政府だけがコントロールできるように管理をする事が重要なのだと考えます。
日本人は、日本人の知恵を生かしてそのような問題を今までも解決して来たのですが、明治維新の際に入ってきた、西洋文明と近代科学の価値観、またGHQ占領下における、一方的な禁止や指導によって、多くの文化が破壊されてしまったと感じざるを得ないのです。
「ヴィジョン」を通して、もういちどこれらの問題の真実を突き止め直し、今後の日本人がどのような方向に向かって行くのかを、改めて考え、議論して行く必要が有るのだと考えます。

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