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「人生の価値」は吉田松陰から教わる

「人生の価値」と言う哲学的で大きな命題に対して、皆さんは日頃考える機会がありますでしょうか。
自分に対してこのような問いかけをしたり、子供に対してこのような問いかけをしたり、その答えに対して議論をする事は、非常に有益な事なのだと私は考えます。
 明治維新に大きな功績を残した、吉田松蔭先生が残した名言に「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」がありますが、それらの教えもあり、私が信じる人生の目的は「自分の好きな事、得意な事を通じて他人や社会に貢献する事」なのです。
 それは、それらの実績が功績として、本人が死んでも目に見えるエネルギーとして永遠に生き続ける事が出来るからなのです。
 ですから人生の目的は「死なないエネルギーを残す事」と言い換える事が出来るかもしれません。
また、人生の目的を達成しようとする「ヴィジョン」は外から見る事が出来ません。
しかしながら、人生の目的を達成しようと努力している姿は目で見る事が出来ますし、人生の目的を達成しようとする「ヴィジョン」は周りの人々の「ヴィジョン」と共鳴する事で認知する事が出来るのです。
ですから、その気持ちは少なくとも「ヴィジョン」を持つ人同志では確実にエネルギーとして伝える事が出来るのです。
 たとえば生きる目的を動物的に考えてみると、まず大きな視点で言えば人類と言う種を残す為、なのではないでしょうか。さらに絞って行くと、日本人という種を残すため、自分の家系の種を残すため、自分の種を残す為なのかもしれません。
自分の種を残すために、ウィルス等の外敵から種を守るためには、様々な組み合わせで遺伝子を結合し、唯一無二の子孫を残し、子孫繁栄をさせる事が必要なのです。また子孫が繁栄出来るように、生まれた子孫をしっかりと教育して育て上げる事なのではないのでしょうか。
 動物的な繁栄を支える為に、人間には食欲、性欲、睡眠欲などが備わっているのです。
これらの欲求に対しては、報酬として快感物質が脳から分泌されることで、人間の存続を助ける働きをしているのです。
 それでは、実績を残し社会に貢献する為には、どの方向に向かえばよいのでしょうか。
宇宙的な視点で地球を外から俯瞰してみると、人生のゴールは次のように表現出来るのです。
私は、人生のゴール、すなわち生きがいの意味とは、「宇宙の秩序にしたがう事」=トランセンデンタルの状態になる事だと考えています。
トランセンデンタルは幽玄、至高という言葉とも殆ど同義語に近いのです。
トランセンデンタルの意味を ランダムハウス英和大辞典で調べてみると、以下の様に記載されています。
1) 〈能力・特性などが〉卓越した,抜群の、
2) 〈事・物が〉一般の常識[経験]を越えた,人知の及ばない,異常[超自然的]な;深遠な;漠然とした,あいまいな、という意味なのです。
最後に、人生のゴールに向かう様子を表した素晴らしい格言?を引用させていただきます。
「人の一生は重き荷を背負うて遠き山道を行くがごとし、急ぐべからず」皆さんも良くご存知の徳川家康が残した名訓ですが、私がとても好きな言葉なのです。
山頂のゴール即ち、トランセンデンタルを目指して、苦労し努力し汗を掻きながら少しずつ高みへと上がって行く様子を表現しているのです。
山の頂点は言うなれば、究極を表す言葉の幽玄、至高なのですが、これを目標に生きる事こそが、人生の目的なのではないでしょうか。
さて、皆さんは「人生の目標」をどのように定義されますでしょうか。

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