「白鍵と黒鍵の間に」
1988年といえば、長いこといた大学を途中で辞め、映画の現場をガムテープやら両面テープをウエストバックにぶらさげてヒーヒー言っていたころだ。
大学のジャズ研には3年ほどいた。あまり熱心ではないうえに、金が貯まると2ヶ月単位でアジアの国にでかけていないことが多く、覚えていることもたくさんはない。
増尾好秋さんがふらっと音楽長屋の部室に現れて、学生たちとセッションをしたときのことは印象深い。あのときの「アナザーユー」は鮮烈だった。
映画の撮影でエキストラ出演したこともあった。「