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死ぬまでに食べたい100の美菓 長崎の縁起菓子 桃カステラ

桃が美味しい季節になったが、昔から桃を模った菓子は多い。

「桃李成蹊(とおりせいけい)」という中国故事に由来する熟語がある。

桃や李は、人格者であることのたとえで、そのような人物は黙っていても、徳を求めて人々が集まってくるという意味を持つ。俳優の松阪桃李さんの名前ももしかしたらこの故事に由来しているかもしれない。

桃李は、「史記・李将軍列伝・賛」にある、「桃李ものを言わざれども、下自ら践を成す」。現代語では、「桃や李は、口はきけないけれど、そのかぐわしい香りを認めて自然に人が集まってきて道ができてくる。人格者は自己宣伝をしなくとも、その人徳を慕って自然に人が集まってきて、いつしか道ができてしまうもの」となる。東京にある成践大学はこの故事にちなんで命名されたものだと言われている。

また、桃李を使った言葉には「桃李門に満つ」というのがあり、これも桃や李の苗木を植えておくと、やがて花を咲かせ実がなることから、将来性のある若者のことを指す言葉とされている。

また、桃の実は中国で邪気を払う、不老長寿の果実として尊ばれていることから、食品にも多く、桃のエキスやフレーバーが使われているが、中国との結び付きが深い長崎でも桃はお祝い事の象徴として使われてきた。

天和元年(1681年)創業で、300余年の歴史を持つ、カステラづくりの老舗・松翁軒が、桃のエキスとフレーバーを材料に、縁起菓子として「桃カステラ」を作るようになったそうだ。

「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂」でも、桃カステラを作っている。

人徳がない私だから、桃李くんにあやかって、せめて桃カステラでも食べようか。

すもももももももものうち

さぁ、続けて三回言ってみよう。口が回って、紙芝居が上手になって、人が集まるかも😅

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