やってみよう

締太鼓を練習することになった。
いったいなぜこんなことになったのか、自分でもわからない。
ただ流れに乗っかってみたら、流されるままここにいる。

いままで色々なことに抑圧されていたせいか（正確には自分で勝手に抑えていただけかもしれないけど）、誘われて楽しそうだと思ったら、とりあえずやってみる！やってみてから続けるか決める！という精神で、今年は動いている。頭で考えすぎずに、心に従ってみる感じ。

だから今までの自分とは違う選択をしている気がして、その結果どんなことになったか書いてみようと思う。

大学生の時、日本舞踊サークルに入っていた。
卒業して十数年経ったけれど、とてもありがたいことにまだ交流がある。
7月の終わりの暑い日、サークルの先生からラインが来た。
毎年恒例の行事、『紅葉会』で在校生とOGが踊るので着付けのお手伝いをお願いしたい、とのこと。私の着付けは本当に未熟なのに、声をかけてくださるのが嬉しい。また経験がつめるし練習する目標ができる！
こちらはふたつ返事でOKした。
そして良かったら、在校生が踊る『梅は咲いたか』の締太鼓を演奏してみない？Kちゃんは三味線と唄やるし、Iちゃんは鼓やるからそれに合わせよう！
えっ。締め太鼓なんて叩いたことないっ！大丈夫なんですか？
しかも発表は9月の末だし、あと2ヶ月しかないじゃないか。
先生は大丈夫大丈夫！とおっしゃってくださるけれど・・・うーん。
じゃあやろう！！

ということで怒涛の2ヶ月間。太鼓の練習と着付けの練習で、今年の夏は終わった。めちゃくちゃ楽しかった。あと大学生可愛い。癒された。可愛い。

そして本番の紅葉会。横浜能楽堂という立派な舞台で演奏し、その2週間後の学園祭でも演奏した。一回り以上若い女の子達と、こんな楽しい行事に参加できるなんて。私が大学生の時は思ってもみなかったこと。
何なんだろう。縁ってすごいね。

締太鼓、なかなか楽しかったなぁ。これでいいのか？という不安が大きかったけれど、またみんなで演奏したいなぁ。
ということで、本格的に習いに行くことに決めた。
今年はちょっと忙しくて、時間もお金もないので来年からだけど。

着付けの練習のために教室へも通っていたのだけど、そこの先生から成人式と卒業式の着付けも一緒にやろうよ！と誘っていただいたので、そちらも楽しみ。あとなぜか結婚式の介添え人の仕事もするかもしれない。
本業とは全然違う仕事だー。でも接客業好きだから嬉しい。

なんか色々動いてきたぞー！また楽しくなってきましたよ、私の人生。
考えすぎて鬱々としていたけれど、暇だったからかも。
休むことは本当に何より大事だけれど、暇すぎなのも良くないかな。
動いたら関わる人が増えて、色々なことを経験して、感じて、また違う道へ進もうって思える。
仕事をしながらで忙しかったけど、楽しいからできた。
これが環境を変えるってことなのかも。
一歩踏み出したら風が吹いて、自分が思ってもみなかった世界に連れてってくれてる感じ。






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