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4年に一度のうるう年のうるう日に小林賢太郎演劇『うるう』について話したい。


地球は太陽のまわりと365日かけて一周する。
しかしこれ、完璧な一周には少しだけ届いていない。(おそよ6時間ぶん)
これが4周ぶん積み重なると、およそ1日ぶんの誤差になる。
これでは、カレンダーと季節がずれてしまう。
そこで帳尻を合わせるために存在するのが、
4年に一度のうるう年のうるう日、2月29日である。

小林賢太郎演劇作品『うるう』より

そんな”うるう日”に私の尊敬して止まない小林賢太郎さんの演劇作品『うるう』について今日は好きに話します、、、!

気づくと、今年はうるう年。
そんなうるう年にYouTubeチャンネル「スタジオコンテナ」で、
2011-2019年に開催されていた演劇『うるう』が公開されました。
なんと粋な。。。

『うるう』は小林賢太郎さんが主演として、パフォーミングアーティストとして、最後となった舞台です。

私は、2019年に開催された『うるう』を観劇しにいきました。
出張前だったので、大きな荷物とどんよりとした気持ちを抱えながら、
(当時の仕事がブラックだったので、心身ともに疲れてました。)
1人で席に座ったのを今でも鮮明に覚えています。

舞台には、小林賢太郎さんとチェロ奏者の徳澤青弦さんのみ。
小道具も最低限。自身の表現力と客の想像力を信頼したいつもの舞台。

笑いで埋め尽くされる舞台。
喜劇だけでない、心あたたまる優しい物語。
物語の最後、とてもきれいに収まる美しい展開。

舞台が終わった時には、大きな涙をいくつも流していました。
心地よい疲労感と言葉に表せない温かな感情。
このあと仕事があるんだよな……と心が落ちていたことなんて、
遠い昔の気持ちだったかのように、充足感に満たされていました。

物事の捉え方。表現の仕方。音楽。
舞台の上にある全てが心に響く。
まさに大人のための児童文学。

なにひとつうまいことが言えないのですが、
とりあえず、この傑作をただ観てほしい。
この4年に一度のうるう年、うるう日に『うるう』を観てほしい。
ただただ、それだけ。



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