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自衛本能

本にしても、音楽にしても、映画にしても、様々な作品に触れる機会が多くなった。

それはきっと偏にAIの”推奨機能”によるもので、私がこれまで検索したり実際に選択したものを情報源として、私が気に入りそうなものを絶え間なく提示してくれるからだろう。

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どこでだって、私の好みを把握する「何か」がいて、私は探索する必要すらなく他のコンテンツへと飛んでいける。

一方で、巷で流行の波に乗っているものがあれば、それも同じようにこうした媒体たちが漏らすことなく教えてくれ、私の感受性と感覚とは晒され続ける。

情報が溢れ過ぎたこの世界では、私が好きなものを、誰にも誘導されずに、自分のタイミングで、自分の方から歩み寄っていくことはなんて難しいんだろう。

「誰かに教えられた私の好きなもの」でも、
「誰かが考える私の好きなもの」でも、
「経験に則ったアルゴリズムが提示する私の好きなもの」でもなく、
私は、今のこの私が好きなものをその度に探してそして見つけていきたい。

それが流行だからとか、すすめられているからとかじゃなくて、私がいいなと思ったり、興味を惹きつけられたものへと自ら歩み寄っていきたい。

そうした自分が持つ自分自身の感覚を、私はもっともっと大切に守ろうと思う。

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