呪い呪わせ

呪いのゲームって知ってますか?
あ、いや、そういう名前とかではなくて、そうそう、曰く付きのゲームです。
実は僕、そんな曰くを持ったゲームを手に入れたんですよ。

と言っても、パソコンのフリーゲームなんで誰でも手に入るんですけどね。はは。
それで先日プレイしてみたんですよ。
…え?どんなゲームかだって?
えーっと、確か郵便受けに入っていた差出人不明の手紙の謎を解く、みたいな感じだったと思います。
あ、謎を解くと言ってもノベライズゲーなのでプレイヤーが謎を解くという訳でもないんですけどね。

それで、その曰くというのが、やれ人の声がするとか部屋にこの世ならざるものが居たとかなんですけど。
僕が思うにそれって、自分でそう見たくて当たり前の事にこじつけてるだけだと思うんですよね。
ほら、ゲームに限らず、例えば怪談なんかでも、普段は全く気にならないのに、怖い話を聞いた後だと、小さな物音とかに敏感になっちゃうじゃないですか。
多分その程度のものなんでしょう。

実際プレイしてる間、物音以外起きなかったですし。


5月25日

完成が見えてきたのでこちらで宣伝?しておこうと思います。
現在、僕個人としては3作目となるフリーゲームを制作中です。
ジャンルは何かと言うと……ホラーです!(溜めるほどのことでは無い笑)
ストーリーを言ってしまうとネタバレになってしまうのでここでは敢えて触れません。
というか、ストーリーが出来ただけでゲーム自体の進捗はほぼ0%ですし笑
ですが、折角ホラゲーとして世に出すならば皆さんには夏に遊んでもらいたい!
7月、いや、遅くとも8月頭には公開できるよう頑張ります!
それまではゆっくりとお楽しみを。

8月3日追記
なんとか完成までこぎつけました!
ダウンロードはコチラから→


呪いのゲームの作り方

頻繁に話題となる『呪いのゲーム』
それに作り方が存在する事を知っているだろうか。

方法は簡単である。
1.何でもいいので呪いを付与するゲームを決める。
この際必ずしもホラーゲームである必要は無いが、ホラーゲームである場合臨場感が増すケースも多々ある。
2.そのゲームに何らかの曰くを括り付ける。
曰くはゲームに関連付けられたものが望ましい。
例えば登場人物は現実のとある事件の被害者をイメージしている等様々なバリエーションがある。
3.SNSやその他媒体を用いて、曰くを周知させる。

霊、特に低級霊は水場や暗所、騒がしい所に寄ってくる習性がある。
そういった類をよりおびき寄せるためには、出来るだけ多数の人の記憶に残す必要がある。
兎にも角にも自分の嘘を真実と思い込むほどの信仰心と拡散力が無ければ、殆どの場合これらの方法は成功しない。


その日はバイトで欠員が出て夜遅くまで働いていました。

普段夜の早い時間にあがらせてもらっていたので、暗い夜道に慣れてなくて、それにその日はいつも見てるテレビが放送されるから、いつもより早足で帰りました。
暗いとはいえいつもの帰り道ですから、特に変な所へ迷い込んだとかは、無いと思います。
それで、5分くらい歩いた頃ですかね、曲がり角を曲がったら、20代くらいの男が居たんです。
ただ、その男ちょっとおかしくて、足元の地面だけ色が違うなと見てたら、ズブ濡れだったんです。
いや勿論、直前まで雨が降ってたわけでは無いですよ。
それなのにこの時間にズブ濡れって事は、自分からバケツかなんかで水を吹っかけたって事じゃないですか。
だから直感的にあ、関わっきゃいけない人だ、
ってなって、その道通りたくなかったけど早く帰りたいのが勝って、男の方を見ないように、もう殆どダッシュで通り過ぎようとしたんです。
そしたら、丁度男との距離が1番近くなるところ、そうです、すれ違う瞬間に

「呪いってあると思う!!」

って叫んで。
思わず男の方を見たら、血走った目で僕を見てて、内心心臓バクバクで早く逃げたかったのに何故か出来なくて。
しばらく見つめあっていたら突然

「僕は信じてる!!!」

また男が叫んだんです。
そこで限界が来て、無理矢理体を動かして一心不乱に逃げました。
家に戻ったあとは風呂もテレビもつけずにすぐ寝ちゃいました。
あ、いや、別に家まで着いてきたとかそういうことは無かったんですけど、あの目はトラウマですね。


8月20日

僕のゲームを呪いに使われていました。
とても残念です。
ですので、誠に勝手ながら現在公開中のゲームを全て公開停止にさせていただきます。
正しく遊んでくださった皆様、申し訳ありません。


あの後念の為確認しに行ったんですよ。
だって物音が鳴ったら気になるじゃないですか。
そしたら洗面所に置いてた洗剤が倒れてて、そうです、そんなものなんです。
そうなんですよ、幽霊の正体見たり枯れ尾花です。
あはは、気の所為なんですよ、幽霊なんて居ないんです。
全部思い込みだから、幽霊を見たなんて全部嘘ですよ。
だから嘘だから!思い込みだから!
水浸しの廊下も!部屋に続く足跡も!さっきから視界の端にチラチラ映る足だって!
全部思い込みだから!あはは!


とどのつまり呪いのゲームというのは大抵が第三者によるこじつけである。
しかし、製作者が意図的に悪意を持って仕込む事は往々にしてある。
例えば某ノベライズゲーム。
表向きは第三者によるこじつけで公開停止の判断がなされた事となっているが、後に行われたソースコード解析時に複数回デコードする事で見る事が出来る言語化する事すら危険な呪詛を仕組んでいる事が判明した。

初めは同情の声もあった制作者だが、この件以降批判の声が相次いだ。
だが、当の本人は釈明や謝罪はおろか、何かしらの投稿が行われることすら無く、未だ行方が分からないままである。

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