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【ブリッジ】Vol.32「Bリーグで一番ハングリーな男」…岡本飛竜の切り開く力

岡本飛竜は昨シーズン途中、アルバルク東京で練習生から契約を勝ち取り、レギュラーシーズンでスタメンまで務める選手になった。しかし、伊藤大司トップゼネラルマネージャーによると、彼は当初、練習生で終わる予定だった。10月から迎える今シーズンも、一時は構想外だったという。では、なぜ飛竜は、2度目も必要とされたのか。練習生からキャリアを再び切り開いた「Bリーグで一番ハングリーな男」に迫る。(取材日:8月7日)


アメリカで原点に立ち返る

 岡本飛竜は死ぬほど練習していた。昨年5月に新潟アルビレックスBBとの契約が満了し、12月にアルバルク東京と契約を結ぶまでの7カ月、もう一度プロバスケットボール選手になるために。その頃は「一日一日をつかむしかない」気持ちだったという。

 再起をかけて、まず向かった先はアメリカだった。自ら航空券や宿泊先を予約し、現地のスキルトレーナーとワークアウトの調整をして、3年ぶりにロサンゼルスへ。「どうにかしてキャリアをもう一度、切り開いていかないといけないと考える中で、NBA選手や大学生と一緒に練習できた経験は、一番大きかった」と、飛竜は明かす。

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