世界を中心としない。己を中心とする。過剰で、素直。これが最も楽な生き方です。
どちらにもなれない、どちらをえらべばいいかわからない、ということはしかしよくあることです。たとえばちょっと外交的だが内向的、ちょっと熱く、と同時にちょっと冷めている人は本物の内向的な人間とも本物の趣味人とも本物のパリピとも合わず誰よりも孤独になる。私もまたお祭り騒ぎの最前列で踊れない照れ屋な性分です。
ですがこのタイプもまた、どちらにもなれないことを突き詰めればよろしい。「私はどちらにもなれない」と言い続ければよろしい。すると、同胞類胞が遥々遠くからやってくる。そんな人と一緒に遊べばいい。話せばいい。なんか面白いことできねえかなあなどと酒を酌み交わせばよい。そういう人同士でしか生まれない娯楽があるでしょう。恋愛もある。お仕事もあるでしょう。だからまずはご自身を、正直に、過剰に。