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朝のたのしみ

 先月からの朝のたのしみは、朝顔。種を蒔くタイミングを完全に逃して、夏の土用明けに蒔いたおかげで、いまだに開花を楽しめている。朝顔にとっては迷惑かもしれないけれど・・・
 朝の顔と書いて、朝顔。なんでも、平安時代には朝に咲くお花はみんな「朝顔」だったとか。朝咲いたと思っても、もう一度確認しに行くともうしぼんでいる儚いお花。私自身も小学生のときに育てていたはずなのに、そんなことも忘れていた。
 赤寄りの紫と青寄りの紫が咲く。特に、青寄りの色が好きで、何十年ぶりだろう、押し花にしてみた。味気ないけれどコピー用紙に挟み、新聞の間に入れ、宝の持ち腐れになっている大学時代の立派な辞書を重しにして数日。少し、青が弱くなってしまったように見えた。人間のエゴで無理やり保存しようとしてはいけないのかも・・・とおもう。咲いているときに、しっかり見てたのしまないといけないのだ。
 
 ここ2日ほど咲かなかったので、もう終わりかしらと思ったら、今朝また2つ開いていた。窓を開けたときに、ぱっと目が合うととても嬉しい気持ちになる。咲いてくれてありがとうとつぶやく。
 息子が昨年持ち帰ってきた朝顔の種。来年もまた命を繋げられるますように。

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